表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『湖沼血風録』番外-流離の1匹狼編  作者: のがみつかさ
5/10

第5話『束の間のひととき』の巻

“『椿海』消失ニュース!”から始まってやけくそを起こし、挙句の果ては飲み代巡って町のチンピラどもと大乱闘の古利根沼平八郎、25歳!心身共にボロボロのまま、怪我した状態である一人の威勢のいい女性と衝突し、乱闘シーン第2幕開演か?と思いきゃ、形勢逆転!“棚から牡丹餅”?“瓢箪から駒が出る”?って感じで(←「何か例えがおかしい!」)最愛の姉と何10年かぶりに再会を果たした彼!やっぱ神様は、未来ある若者を見放さなかったんだよね!素晴らしい話だと我乍…!(←「なんか前置きが長くなりそうなんで早速スタートしませう!」)

「あら、もう目が覚めちゃったのね!オハヨー、ハチロー!昨夜はぐっすり眠れたの?」

「あ…う、うん!もうすっかり(げん)…イタタタタタ!」

「だ、ダメよ、無理しちゃ…まだ寝ときなさい!十分体力回復してからじゃないと後遺症でも出たら大変でしょ?こういう時こそ姉の言うことは素直に聞くものよ、弟として…!」

「う…うん!有難う、姉さん!それじゃもう少しおとなしく休んでいくとするか?」(ん…?ま、待てよ!もしここで主役のこの俺が倒れでもしたら一体誰が代役やるんだよ?『テ、テガヌウマ?』だ、誰だっけ、そいつ?そう言やその昔どこかで会ったような、会わなかったような…?何でそんな名前を覚えているんだろう、この俺は?(←「余談ですが、彼の頭の中に記憶として残ってはいるんですが、如何せん、夢見てる時しか思い出せない!と言う特技の持ち主なんだそうですよ!作者談!」)そんなことはどうでもいい!とにかくここでは嘘でも強くカッコイイ姿を見せなきゃ男じゃないし、第一3万人の閲覧者さん達がきっと嘆き悲しむんじゃないかなぁ?それに今後の出演回数にも影響が…?)と本人が思ったかどうかは定かではないにしろ(←「じゃあ言うなよ!」)ここは踏ん張りどころと思って再びベッドから起きようとする平八郎ではあったが…?


「イタタタタタ!」

「ほら、やっぱり…言わんこっちゃない!幾らハチローが若いからと言って30人相手に喧嘩なんて…無茶にも程があるわ!」

「ち、違うんだよ、姉さん!殴られた体の痛みは大したことないんだけどさ、どーもさっきから頭痛が酷くて頭ん中がガンガンするんだよ!これってもしかしてヤバイ病気の現れじゃないのかな?コワ~イ!」

「そ…そうなのかも知れないわね!うちの主人ひともそれが元でぽっくり…?」


「え?え?えーーーっ!そ、それが元でって…もしかして…ぽっくり死んじゃ…?」

「えぇ…まぁ…そう…なるかしらね?」


「ちょ、ちょっと待ってよ、姉さん!悪い冗談は止してくれよ!だ、第一そんな終わり方ってある?俺まだ25歳だよ!ま、今年中には26歳になるんだけどね!…?ち、違う違う!何言ってんだ、この俺は…こんな時に?そんなことどうだっていい!冗談じゃない!ってちょいとばっかし派手な喧嘩(←「それはちょっと語弊が…?」)したぐらいであの世行きだなんて…そんな話って聞いたことないよ?たった25年生きたぐらいでTHE ENDだなんて余りにも可哀そう過ぎるって!俺まだ…いやもっともっと長生きしたいのに…?何が一番イケなかったんだろう?社食で大好きな磯辺揚げを台無しにされて思わずマジ切れしたことかい!それともデザートでアイツのプリンを黙って食っちまった事なら謝るからさ…!」


「アイツって誰?」っていう姉の率直な質問にも動揺を隠せない、正直者の弟は…?


「イヤ俺にも思い出せないんだよ、印象薄くて…オーラの欠片もない変梃りんな奴!確か沼浅井だったかな?違う違う!沼深杉って言ってっけ?確か沼がついていたと思うんだけど『古利根沼』…?そうそう、そんなそんな名前だったよ!」(←「それ自分です!受けるぅ!」)


「ふっふっふ…ア、ハッハッハ!もうヤダぁ!可笑しい―!」


「ハ?な、何だよ、姉さん!何が可笑しいんだよ!実の弟がこんなに苦しんでいるのに…そこは笑うところじゃないだろっ?(怒)イヤ絶対笑っちゃダメなんだって!血肉を分けたカワイイたった一人の弟がこの世から消えちゃうんだよ!もう2度と『湖血』番外編が読めなくなるんだって…主人公消えたら一体誰が今後この物語を引っ張って行くのさ、中島ぁ―!」(←「そのセリフもう何度も使用済みです!あんたはテガヌウマか?」)


「ご、ごめんなさい!でもあんまし可笑しくてさ、私思わず口から火吐きそうになったわ!(←「ゴジラさん、パクってごめんなさい!」)とにかく大笑いして悪いとは思ったけど私の言い分も聞いてくれる?ハチローってさ、案外あわてん坊さんなのね!他人の話は最後まで聞かなきゃダメよ!うちの主人(ひと)…そうつまりダンナがね…!」


「…てか、姉さん、結婚してたの?俺全然気付かなかったよ!てっきり独身なんかじゃないかと…!」

「た、確かに私、ハチローより3つ年上の28歳だけどさ!その話はこっちへ置いといて…うちのダンナがね…!」


「…で旦那さんの名前は何って言うの?年収は?どこの出身?姉さん、お見合い?それとも恋愛なの?ところで旦那さん、ワクチンの職域接種3回目はもう受けてんの?」

「だ、だからハチロー、その話はこっちへ置いといてね…うちのダンナもね、頭痛が酷くてね、病院に行ったのよ!そう近くの大きな病院で確かそこで『ぽっくり…?』

「だ、旦那さんってもしかして人間?それとも魚人?…じゃないよね、その様子だと?わ、分かったぞ、“イケメン、つけ麺、僕ラーメンの狩〇英考さんにそっくりだったりして?」


「オーーー――――――――――――――――イッ!」(←「百合花姉さん、マジ切れでーす!」)


「ちょっとハチロー‼アンタ、さっきから私の話聞かないよう、聞かないようずっとチャチャ入れてるでしょ?もうバレバレなんだから…!」

「す…すんまへん!バレました?故意(わざ)と話しをはぐらかそうとしてました!認めます!ごめんなさい、姉上殿!怒っちゃやーよ、〇姉さんって?あれ?あれ、あれ?ちょっと待って、姉さん!俺、大事なこと思い出しちゃったよ!聞いて、聞いて!」

「ナニ、何なのよ?いきなり突然性懲りも無く…あんまし話長く引っ張り過ぎると3万人の読者さん達が逃げちゃうぞ!」

「ち、違うよ、違うんだって!そんなんじゃなくてさ!姉さんの方こそ俺の話真剣に聞いてくれよ!姉さんってさ、名前は『紫鶴(しずる)』姉さん?それとも『百合花(ゆりか)』姉さんの一体どっちなの?3万人を代表してこの俺が直に聞いちゃいま~す!姉さん!姉さんの口からお名前をどーぞ!ハイ、ちょうど真ん中の4カメさんに向かって大声で!」

「ハイ!それは…CM②の前で!エヘッ!真似しちゃった!〇BSTV」(←「正確には“CM②の後で…!”が正しいんじゃないかな?細かい指摘してごめん…!お約束なんで!」)

「姉さん!『ガッツリ肩揉んでぇ!』じゃないんだからさ…お願い!早く!Hurry up.Ms.Yurika!」


「何でハチローが知ってんのよ??」


「そ、それは…ハイ!CM③の…?」


「もうええわい!どーも有難うございましたぁ!」と言って2人揃って幕間へ消える!(←「ナニナニ、今の漫才?それとも寄席の練習だったの?」)


 和やか、そして心温まる兄弟愛だからこそ成せる、“束の間のひととき”でした!


“Oh,How funny they are!”               じゃまた来…?


「ストーーーーーーーーーーーップ!」


(↑「ハイ!今週もあのお方の登場です!『〇―ウインが行ってしまった!』からでしたっけ?」)


「ナニナニ、鶴爺ぃ?“物言いは行司差し違いの時だけにして!“って言ったでしょ?何が不満なの?〇ゲじぃ!」

「実はですな、私が思うに百合姉ぇの旦那さんの死因の件は一体どうなったのでしょうか?今日の夕方5時からずっと気になって、気になって…?」

「あっ!その件につきましてはCM…?」

「オーーーーイッ!もう、ええっちゅうねん!さっさと結論言わんか―い!(怒)」

「それじゃ、先程の再現VTRをどーぞ!」(←「それが一番手っ取り早いわ!百合花姉さん、出番でーーーす!セリフをどーぞ!」


 平八郎の青ざめた様子にお腹が捩れるくらい大笑いする姉、百合花28歳!(←「年齢は言わなくてイイのッ!(怒)」By百合花本人)


「実はね、ハチロー!うちのダンナも何か前日飲み過ぎたみたいで、二日酔い?って言うのかしら?そのせいで翌朝から頭が割れそうになるくらいガンガン頭痛がして…思わず病院に行ったのよ!え~と確か病院の名前は…『保都栗(ほつくり)』病院の内科?」


「内科は無いか?プーッ!」By 鶴爺ぃ!


一同「………。」


「何か今、変な雑音が入ってたみたいだけど、話を続けるわね!そこの院長先生(男性)がうちのダンナにこう言ったそうよ、真顔で困った表情して…?」


「たかが二日酔いぐらいで病院にやって来るなんて…“うっそぉ?ヤダァ!信じられな~い!」って…!(←「昭和の女子高生って大体こんな口調でした!古い話ですけど…!」)

「え?ポックリ…死んだ…んじゃなくて…保都栗…信じちゃった…ですか?しかも旦那さんはご存命でいらっしゃる?」By 鶴爺ぃ!

「そうそう!うちの弟って案外おっちょこちょいでしょ?家族なんだからさ、“私が何を言おうとしてたか、そのぐらい察してくれなきゃダメよ!しっかりしてね!”って言いたい!」

「その前にダンナが…でしょうが!」と思わず突っ込みたくなる鶴爺ぃであった!


 平八郎と百合花の微笑ましい会話の様子をさっきからずーっと襖の隙間から覗き込む2つの目があった!                      (つづく)


 じゃ…じゃまた…?って「ここは突っ込まないのかよ、鶴爺ぃ?“毛無鶴林リアップ2号”さんよぉ!」(←「そんなことよりまだ物語続いてたんだ?さっきの時点でもう今回の分終了だと思ったthey!」)


 お後がよろしく内容で…のがみつかさでした!(次回は真面目に書きま―す!)


 じゃあね!



 ニュースを観てて驚いたんですが、もう冬の『北京オリンピック』が開幕してるんですね!へぇ!開会式も無事終わったのでしょね?全然関知しておりませんでした!もうここ毎日“オミクロンアホタレ”の話題でいい加減辟易していたので…ハイ!中国と言えばロシア同様アメリカとの関係がうまく行ってないことぐらいしか頭になくて…政治に興味はありませんが、何はともあれ日本選手団の大活躍と怪我の無いよう全力を出して競技して貰いたいと思います!1998年の“長野オリンピック”は大感動しましたが、如何せん、感染対策もバッチリとクラスター発生が起きませんように…皆さん、頑張って下さいね!選手団のみならず、閲覧者さんたちも含めて!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ