都市計画と神域化と
王国から
東の荒れ地の購入申し込みに対しての
返答は
予想外のモノだった。
貸与。
それならば認めるというのである。
東の荒れ地の所有者は
王国そのものだ。
そこに新たな都市を創ると言う事は
王国にとっても決して望ましい話しでは
無かったという。
小さな個人領を作るに等しいと
見られたというのだ。
その点、貸与の形を取れば
所有者はあくまでも王国と言う事になる。
その街が利益を生み出せば
それにかかる税金を
不正無く王国が受け取れるのだ。
それ故の貸与である。
期間は30年。
それ以降の延長は、王国と学院との
その都度相談という体裁である。
借地料は発生するのだが
土地売買では無い分その費用は
当初の目論見の十分の一以下に抑えられていた。
ただの荒れ地だし
何よりその用途が限定される土地だからだ。
だから街を創ると言っても、
大部分の人には
王国も含め、全く理解されてはいなかった。
不動産屋は
それなりの手数料を手に入れられたので
ぼろ儲けと思ったらしいのだが
後年それ以降の事に関わらなかった事に
後悔する事になる。
学院が土地の利用配分の受付を
最終的に自分達でする事にしたからだ。
不動産屋は
その土地使用の受付の窓口として
カンナとアヤメから
業務の委託の打診も受けていたのだが
手間ばかりで大した利益も見込めないと判断して
その話しは断っていた。
何も無いただの荒れ地だからである。
それが間違いだったと
後から悔やむのである。
受付を開始するや否や
王侯貴族はこぞって
学院の周りに
別荘の申し込みをしてきたらしい。
それはまだ何も
計画も何も無く
うわさ話すら無い時点での事だった。
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東の荒れ地の
国からの貸与の契約が
締結した瞬間から
自分はすぐさま高い石柱を四つ
荒れ地の四隅に設置する。
四柱による神域結界を創る為である。
この神域結界が実は重要で
学院運営の為の秘策でも有った。
学院都市の神域化は
神域でしか育たない植物の生育が
可能になる。
そこで薬草を育てても
勿論良いのだが
それではこの世界の商業形態にも
影響を及ぼしてしまう。
自国でも他国でも
未だ流通していない商品を生み出し
それを持って国内外で交易する。
これが基本的なコンセプト。
軋轢を一切生みださない商品なら
何処からも文句は出ない。
これが重要だった。
その商品を生み出す為には
大規模な農地が必要となるし
それに従事する人材も確保する必要が有る。
流通に際し
時間を経ても劣化しない商品。
それでいて
万人が必要とする商品。
使ったら二度と手放せなくなる商品。
勿論亜流の商品は
諸外国で直ぐに出来て来る事は
見越している。
でも自分の考えるソレは
神域でしか育たないし
何よりも大量生産が可能なのである。
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四柱が完成し
その四柱の上に神像を配置すると
その荒れ地は直ぐに
神域と化した。
“あとはゆっくりと建設を始めればイイ。
もう凪様達と全体像の計画は進めている。
最初は学院建設から始めて
それから徐々に人手を増やして・・・”
そんな風に思っていたのが
マチガイだった。
何処の世界にも
好き勝手をする奴らはいる物だ。
それが由りにもよって〇〇〇とは・・・!




