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神様に殺された!  作者: 猫めっき
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タクトの破断とレベルアップ


カンナとアヤメの魔力は

ここの所、急激に上昇しているらしかった。


魔法も自分のイメージをカタチにする事も

何となくだが様になり始めている。


それと共に

魔石に魔力を込めるのも

どんどんとスピードアップして行った。


以前に持たせていた小さな魔石なら

瞬時に色が変わる様になってしまっていて

今では質の良い大きな魔石を

持たせてもいた。


その大きな魔石の影響も有るのか

二人は自分達の魔力がどんどんと大きくなるのを

実感している。


そんな或る日の事だった。



************************************************



二人のタクトが突然弾け散った。


二人のタクトが壊れるのは

ほぼ同時期。


カンナもアヤメも

タクトはオーナーに貰った物なので

その事をどう説明して良いのか

悩んでいたが

二人できちんと謝る事にする。


二人はオーナーの所に行くと


「オーナー、謝らなければならない事が

有るんですが

聞いて貰えますか?」


そう言うと


「タクトが壊れちゃったんです。

魔光石に魔力を入れていたら突然」


その言葉にカンナが割って入って


「パンって、裂けちゃったんです。

私のも・・・」


「タクトが裂けたって? どれどれ」


二人が差し出した

壊れたタクトを手に取ると

しげしげと見つめながら

何故か少しだけ笑みを浮かべている。


「二人とも、おめでとう。

やったじゃないか」


急に変な事を言いだした。


カンナとアヤメには

最初は何がおめでとうなのか、理解出来なかった。


「さて、どうしようか。

新しいタクトを作っても良いんだけど

どうしたもんじゃろのう?」


その言葉を聞いてアヤメが

不思議そうに


「オーナー、怒ってないんですか?

タクト、壊しちゃったんですよ」


そう返すと逆に驚いたように


「怒る? 何で?」


「だって、壊しちゃったんですよ。

タクトって、もの凄く高いんですよね。


たしか特注品って、言ってませんでしたか?」


そう言われても

オーナーは笑っているだけだ。


「確かに高かったけど、まあいいんじゃない?」


そう答えると呆れたように


「何がいいんですか? 壊しちゃった訳だし」


そう言うと真顔で


「ゴメンゴメン、説明不足だったね。

タクトが壊れたのは、二人の魔力が上がったから。

そういう事さ。


このタクトでは多分その魔力に耐えられなかって事。

小さな魔力で使える特注品だったからね。


だから弾けて裂けてしまった。

レベルアップしてるから、めでたいって話しだよ。

分かった?


二人とも、もしかしてランクアップしてないか?」


そう言われて

カンナとアヤメは揃って

自分達のステイタスを取り出すと

そこには


上級魔法士


の文字が現れていた。

今までには無かった表記である。


「上級魔法士になってる」


カンナがびっくりした声を上げると


「私も」


アヤメも言葉を繋いだ。


「この間まで

ランクアップして初級魔法士だったんですよ。

それだけでも凄いって思ったのに」


「上級魔法士ですよ。 上級! ビックリ」


嬉しそうにはしゃいでいる二人に向かって


「だからこのタクトでは無理だったんです。


おめでとう、良かったですね。

これからはもっともっと上級魔法士として

働いて下さい」


「でもタクトが無いと・・・、どうすれば良いのか?」


そう言うので


「タクトが無くても大丈夫だと思いますけど・・・


多分指先をタクト代わりに出来る筈ですけど。

それともやっぱり、タクトが有った方がイイですか?」


そう問い質すと

カンナが


「有った方がイイです」


そう即答した。


「何で?」


「その方が魔女っぽいでしょ!」


そう返されたオーナーは苦笑いしながら


「判りました。


それでは新しいタクトを二人分注文しておきますが

それまでは指先をタクトとして使って下さい。


出来ると思いますので」


「はーい」


カンナの元気な返事に、アヤメも笑っていた。



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