第 六 回
今日はどこで仕事になるのか!?
また、謎だ。鬼襞さんは、紙一枚持って、私たちはバス停の前に佇んでいる。
「今日、どこで仕事になりそうですか?」
鬼襞さんは、暫く考えたが。
「まだ、分からん」
バスが来る。運転手と話をすると、言われ待つ。
「冬美、乗るぞ」
「はい…」
「違う上だ。運転手には話を通したから…」
「ハーーッ馬鹿」と言いながら地獄の仕事なんでバスの上へと、上がる。
つかまりやすくて丈夫そうな箇所があって助かる。回復魔法も、あるんだし。他の車や通行をする人を不安にしない魔法もかかっている。
「どこまでですか…?」
二、三停留の場を過ぎても動かないので聞く。
鬼襞さんがしかも持ってた紙を飛ばしてしまう(腕を三メートルぐらい伸ばしてキャッチしたけど)
「ここだ、ホラ紙に【紙が飛んだ次のバス停で降りる】って書いてある」
行くのは飛んだときの位置方向の店なのだ、そうだ。
私は〈ハッピー屋〉に、訪れた!
ハッピー屋さんは主に店主が、気に入ったハッピーな物を売る店、
ヴ〇レッジ〇〇ンガードにもう少し、可愛さをたしている店って思えば、まあ分かる。
このお店は昭和初期に造られた日本家屋の店舗おを使用しているので過ごしやすくて、おしゃれだ。
さて捜す。
この家の柱は、大きくて安心だ。「アレッ、赤、薄いけど」かすれた色を、している。なにか決め手に欠けている色だ。
もうちょっと触れていこう。近くの床は……。
ど真ん中の赤。少し奥まったところでよく見ると元気が無さそうな店員の人が、いた。
「あの…何かあるなら言って下さい」
ややしつこく店員に聞く。…話してくれた。
ハッピーグッズを店で編み物で作っているのだが、店主は自分が作るのが早いので店員に持ち帰らせてまで、作らせていた。店員は鬱になって、一応店主は気遣って裏方をさせていたが、そういった嫌な状態も店員は辛かったのだ。
でもハッピーグッズは幸せな雰囲気を出すので、他の店員たちも空気である程度酔ってしまっていた。
「グッギ――ッギ、ギギギギ…」
十七、八人が、ホタルの妖魔になってしまった。
キャッチャーみたいな体形だ。
私は小さい子用のおもちゃみたいな木を木刀に変える。「木刀」
先手必勝、妖魔のホタルを軽めに襲った。飛んで逃げられる。そうか、やっぱ飛ぶのか…。しかも、お尻がピカッ。「うわっ、まぶしい」
これは、木刀の実力以前に難しいな。
店の星型のサングラスを見つけた。後で、お金を払おう!微妙に使うタイミングが無さそうな星型のサングラスを手に入れた。これ、地獄で何か催しがあったら着けていこうかな、眼鏡。
ってか、部屋の中でビュンビュン飛ばれたら勝てるのか…。
鬼襞さんが、隣にいた。
「動きを止める白いボールだ」
しっかりしたゴム製みたいな質感。三球。持ってきていた小さいカバンに入れた。
木刀で打った方がいいはな多分。私が投げるんじゃ、ボールが持っている力の出し方が分からない。…練習する時間は無しだ。
…木刀で打つんだ。スカッ。一球目、ミスッた。自分に当たったら、動けないから、最悪死ぬんじゃ…。ヤバい、これ。えーーい、鬼襞さんが渡してくれたんだ。あの、最強が!
だから、私は打てるんだ。やーーっ。
当たった。二、三匹に。…跳ねて。動きが、止まった。
もう一球もだ。まだ、やられてしまいそうな気配があるんだ。「りゃーーっ!!」全部で五、六匹止まった!これなら狙い撃てる。
まあ、それでも鬼襞さんがあっという間にまた、倒してくれたのでは、あったのだが。素晴らしく、早い。私も迷惑かけないようにやっぱ頑張らないと。
続く
すぐだよ。