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第 五 回

 前回、手が黒さの強い紫になったが、あれは工場の作業者が希望をなくしかけていた色じゃないかなって私は二、三日後、考えていた。


 今回は〈よろず・木材店〉だ。


 店の後ろの方では、無関係そうなCDがなぜか売られていた。経営の人とかが音楽に興味がある方なのかもしれない。


 周りが木のベル。ちょっと青さの強い黄緑になった。

 髪を梳いたりするクシをポンチョように、ベルへ巻きつけた形ではめる。

 つまり、カバー。見た目から癒しのベルに、しようとした。音を悪くせずに造ったそうだ。

 邪魔なだけって、分かっていた。

 作業員は言いづらそうに仕方なく語った。

「売れないので、ストレスで木材を横流しをするルートを社長が考えていた。まだ横流しはしていなかったが可能な状態にしていた」

「商売の法律的にもそりゃやってはいけないのでは。売れないならまだしもそんな余計なことをするだなんて…」


 今日も十五、六人。やっぱり、普通に悪い取り巻きらがいたようだ。

「グッザゥア――ッ」

 妖力点で後ろ足の二つで立っていて、動きも俊敏で相撲が強そうな、白熊になってしまった。目が三日月みたいだ。口のキバはギザギザで、骨でも砕きそうだ…。


「鬼襞さん、勝てないですよっ」

 私は、あまりに、厳しい敵が相手なのでちょっとキレつつ言った。

「魔法のマッチだ」と、マッチ棒を一本くれた。

「アレ、箱は…?」鬼襞さんはもう、戦闘中だ。白熊でも関係なしで敵だからぶっ飛ばしている。

 多分、こうだな。もしかしたら間違っているかもしれないけど、木刀にシュッと擦った。シュッとしたところから、緩く火柱。

 時計の針だと十時四十分みたいに出ている。

 考えてみればあの、溶岩の身体になれば簡単では、ある。けど人間界だし。溶岩で大ケガはさせられない。使うのは妖魔に拐われた時だけって決めているのだ。

 この、火柱をどうすればいいのだ?気合だ。木刀が、炎を纏っている。斬りかかったが、全然スピードを捉えられない。

 攻撃を木刀が受けた。私から、エネルギーを吸って木刀は回復。ちょっと疲れるな。だが、負けたらヤバい。時計の針を思い出す。捉えるんだ、動く前に。…構えだ。妖魔の白熊は動き方が分からなくなったみたいになった。

「横、一線!」私は気合いを入れて述べた。多分、炎の魔法の力だってあるだろう。これは、奇跡だ!私は、妖魔を一体は倒した。

 後は、鬼襞さんがいつものように完璧だ。

 社長は謝った。

「イメージが大して出来ていなかった。不勉強、でした。もっと集中をして、楽器のことを勉強すれば木琴を詳しい方と協力をして造りたい」


 妖魔は今回は現れなかった。思ったより意外と、動きが読めない。別の、動きに入ったのだろうか?

 私は過去へ行っても、意味があるって思えないんんだが、一体何を企んでいるんだろう。


 今回は四、五日経ってちょっと青さの強い黄緑はなぜか分かった。

 黄色が強い方が薄い黄緑になるはず。濃い黄緑はある意味生命力の強さってなるのかな。これは、難しいな。

 青さが強いってのは実がまだ青いという風にも言える。未熟ってことか。



                     続く

早く、動かないと後悔しちゃうぞ❗大人より。

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