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最終回(第 三十 回)

 半日~一日で分かった。赤紫色。

 夕焼けと暗くなった空を交互に見ている感じに似ている。太陽は情熱というイメージが出た。情熱が沈みかけて暗くなった空はあの時の責任者の受け答えを思い出させる。最後「~頑張ってみるよ」とおっしゃったので、まあ良かった。


〈幻の動物との生活、ゲーム製作所〉に、やって来た。

 テレビゲーム機のゲームソフトを造っている場所だ。ソフトが『幻の動物との生活』だ。

 どんな動物がいるかというと、

 かたつむりネコ/寒いと、すぐかたつむりの殻の中に入ってしまう。

 お碗の手イヌ/手がお碗の形になっていて、お手のとき、さりげなくねだる。

 独楽(こま)回しワニ/自分で作った独楽を紐も自分で作って回しているワニ。


 ゲームを造っているパソコンのマウスに、妖力点はあった。薄く黄色が混じったようなピンク。ネットで調べてみると桜色に似ていた。

 私はまた、今回も責任者の方に、普通の質問をした。

「いつか、こういう動物に会えたらいいですよね?」

 すると、「幻の動物を作り出しても、現実の生活はちっとも潤わない。悲しいけど、無駄だ」えっ、なんでこんな発言になっちゃうんだ?おかしい、変だ、妖力点……。

 皆、妖魔になってしまったのだった。十九、二十人、お碗の手イヌになってしまった。六、七人、人もいた。

 私はこれまでの力を使いきり、妖力点の矛盾をほとんど無くそうと、考えた。実力がなんとか出来ると思うまで達したからだ。もし、出来れば私は鬼襞さんに自分の気持ちをきちんと伝えよう。

「妖力点の影、ロケット」身体に妖力点をまとわせロケットの形にして、飛んだ。ニ、三メートルゆっくりめに飛んで、何とか上手く着地をした。

 最後は皆で言おう。

「皆さん、あせらないでいいから、ゆっくり生きるために、人間に戻りましょう」

 チーム力がアップしていたので、言葉を合わせて覚える余裕があった。言葉が皆に、伝わったのか人間に戻ってくれたので、あった。

「私は何てことを言ってしまったんだ。これからも素晴らしい幻動物を作って、生きていきたい。それに他のゲームも頑張って製作するぞ」責任者の方は、とても前向きな発言をしてくれた。


 私は帰りに鬼襞さんと、二名だけになっていた。

「鬼襞さん、好きです。愛しています、ずっと」

「俺も冬美のことを愛している。これからも一緒にいよう」私と鬼襞さんは抱きしめあった。しばらく。

 そして、鬼襞さんは言った。

「仕事でもな」

「えっ…?!」

 まあ、こうなりそうな気は、してはいたんだ。一ヶ月もしたら、また元通り力が戻る。それまでは地獄の裏方の仕事の手伝いでもするんだろうな。でも、ゲーム製作所の妖力点のおかしさを、どうにか出来たんで良かった。だから私は、自信をもてた。

 正体証明カードが鳴った。開くと一つ目一本足明後日見さんだった。左のふたを引っぱるとつながり、3D映像が出てくる。「予備見から、あなたたち二名に進展がありそうって聞きました。おめでとうございます」

 さすが予備見さん、こうなるって分かってたんだ。

「明後日見さん、ありがとうございます。予備見さんにも、もしすぐお会いになるなら、お礼お願いします」

「はーい、予備見は婚活パーティに行ってるけど、その後、伝えときますね」


 地獄と人間界両方で祝って貰えた。


 ちなみに、薄く黄色が混じったようなピンクは半日で分かった。

 黄色は注意、ピンクは桜(偶然、桜色であった)。桜が散り腐ると、黄色っぽくなる。そういう状態だから、注意ってことだろう。けど、影の力を精一杯使い、かなり元気にしたからもう、大丈夫。


                    終


終わった!未熟だけど、読んでくれてもの凄くありがとう。

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