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第 二十八 回

 一、二日で、どうにか気が付いた。難しい。少しピンクっぽい白。

 ピンクで思いついたのが、人が何かに熱中をすると、頬を染めたりする。

 白は頭が真っ白。考えていたことを、何かの理由で分からなくなってしまう。熱中を、少し忘れかけた状態だと思う。あの時のことを考えると。

 『旅』と厳しい『孤独』とが結び付いてしまったのが、原因なのだろう。


 今日はクリスマスイブだ。まあ、日本人だし、どうなるか分からないけど、そこがワクワクする心の源にもなっているんじゃないだろうか。

〈小型アトラクション研究所〉に、やって来た。

 ゲームセンターなどに置く、小型アトラクションを研究している施設。

 どんなのが、あるのかを例を挙げてみる。

 VRをつけて、ジェットコースター。落ちるときだけ乗っている部分が持ち上がって急降下の姿勢に。左や右にも傾いてくれる。

 VRでヘリコプターの運転と悪い存在を素速く撃ち落とすシューティングゲーム。これも乗っている部分が傾いたりして、ドキドキさせる。

 狭くても大丈夫、その場でグルグル回してくれる君。これは気持ち悪くなりそうだから、多分商品化されない、そうだ。


 それにまあ、ただ狭い場所なのであんまり騒げないのがネックだそうだ。


 妖力点を捜すと狭くても大丈夫、その場でグルグル回してくれる君に、あった。結構淡い、緑っぽい水色に手の色が変わった変わった。ネットで調べた浅鮮緑(チェンシェンリュー)という色が近いって思った。

 また、イメージを表現して普通の質問をする。

「これからも色んな、新しい商品を造るんですよね?」

「これまで造った商品が売れてきたのは偶然だ。だから、本当はもう、こんなのは売れないんだ、全く」と、責任者の方は言う。

 急に、こんな返しが。この流れがアトラクションみたいだ、まるで。

 二十一、二人が妖魔化した。五、六人、人の姿で幻・世界に来ている。

 妖魔の姿は狭くても大丈夫、その場でグルグル回してくれる君に手足や眉毛、目、入り口が口のようになっている感じがする(口の中は回転イスだ)。まあ、大きめのロボットだ。

「予備見さん、人の方たちをお願いします」

「うん、オッケー」

 素早く、肉体・妖力強化で予備見さんは守りに入った。

「妖力点の影っ」

 私は木刀を横にして前に、両手でややゆったりと持った。

 ブンブン上下に揺らす。

 すると、影が木刀の上端と下端から出て、長い丈になった。私は空を飛んだ。鳥の羽のように。

 ただ、科学的なのか、魔法で飛んだのか、よく分からなかった。三メートルは飛んだ。

 驚きで、リラックスしてくれると、いい。

「皆さんもっと希望を持って、現実の世界で羽ばたきましょう」と予備見さん。

 鬼襞さんも、大きく頷いた。

 皆、そうだなと思ったのか、人間に戻ってくれた。

 そして、妖力点・アップで幻の、狭くても大丈夫その場でグルグル回してくれる君を鬼襞さんが破壊したので、あった。


「もっと優れた物を造れば、自然に売れ始める。そう信じて、精進していきます」と、微笑んで責任者の方が言ってくれたので、私は嬉しくなった。


 帰りに、私は鬼襞さんと、クリスマスツリーを見た。たまたま、あるのを知っていたから私から誘った。予備見さんは地獄の独身者のパーティーがあるから、行ってみることにしたらしい。なんだかんだ言って元気だ。

 日本で三、四番目に大きいクリスマスツリー。なごんだ。

 しかし、こんなにも、何も起きないのは作者の恋愛経験が乏しいせいではなく、鬼が硬いのと、普通に、私に余裕が無いからである。

 でも、楽しかった。



                     続く

なんとか、書いた。

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