表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/30

第 二十七 回

 一、二日で、理解することが、出来た。

 頭を整理すると、茶色は土、白は無実というイメージが出てきた。

 土の中で生き物は冬眠したりする。しかし、それを許さない厳しい正義を感じた。

 最終的に「起きている時間の質を良くするために、皆眠るんですよね自然に、きっと」と発言をされたので良かった。


 今回は地図のルート候補が十二本。

 一本だけ正解と、なっている。

 三名で取り敢えず歩くが途中、行き止まりになったり工事中で通れなくなった。

 七本目で、正解。目的地にやっと、辿り着いた。


〈旅行インテリア・研究所〉

 浅草、札幌などの提灯の照明を、灯す。

 東京ならスカイツリー、大阪なら通天閣の風景(夜景もあり)のパネルを置く。

 ご当地キャラクターやプロ野球のキャラクターの人形を置いたり、名物品の看板の置物などを、サラッと用意をする。

 施設内に、こういったモデルルームを、用意。

 一ヶ月だけのレンタルもあり。

 妖力点はどこにあるんで、あろうか?


 九州と書かれた提灯に、たまたまあった。

 少しピンクっぽい白。ネットで調べてみると、淡紅色(たんこうしょく)に似ていると、思った。

 私は責任者の方にまた、自分の中にあるイメージを使って質問をしてみた。普通の質問…。

「旅行、好きですか?」

「人間てのは孤独なんだ、永久に。旅に出たって一人だ。心の穴は埋められないからな…」

 とんでもない、答えだ。妖力点…。ヤバッ…。

 なぜか、皆つられて二十二、三人が妖魔になった。時々、ピカピカと光っている。提灯になった。身体の文字は『妖魔』と書かれていた。提灯の途中から手がはえている。目や口もついている。【持ち手の部分の下の方】に直角みたいに足がそれぞれはえていた。股関節なんだろうか。

 七、八人、人間もいる。巻き込まれたのだろう。

「鬼襞さん、『人』をお願いします」

「ウム、大丈夫だ」

 そう言って貰えると、安心出来る。

 提灯は、片足跳びでピョンピョン跳び跳ねている。


 私は木刀の上と下の、端と端を持って、力を込めた。

 たくさんの影が、葉のように舞い上がって、落ちた。これも、いやしになるんじゃないかと、思った。

「皆さん、色々あると想いますが、元に、戻りましょう」と、予備見さんは言った。

 すると、落ち着いたのか、妖魔から人間に戻ってくれたのだった。


 責任者の方は、言った。

「孤独であっても、旅に出ることによって、人との交流のチャンスが得られる。日常の中でも、そういう交流の心を忘れない。それが、私がこの仕事をする理由です」



                     続く


書くの、難しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もう始まる。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ