第 二十七 回
一、二日で、理解することが、出来た。
頭を整理すると、茶色は土、白は無実というイメージが出てきた。
土の中で生き物は冬眠したりする。しかし、それを許さない厳しい正義を感じた。
最終的に「起きている時間の質を良くするために、皆眠るんですよね自然に、きっと」と発言をされたので良かった。
今回は地図のルート候補が十二本。
一本だけ正解と、なっている。
三名で取り敢えず歩くが途中、行き止まりになったり工事中で通れなくなった。
七本目で、正解。目的地にやっと、辿り着いた。
〈旅行インテリア・研究所〉
浅草、札幌などの提灯の照明を、灯す。
東京ならスカイツリー、大阪なら通天閣の風景(夜景もあり)のパネルを置く。
ご当地キャラクターやプロ野球のキャラクターの人形を置いたり、名物品の看板の置物などを、サラッと用意をする。
施設内に、こういったモデルルームを、用意。
一ヶ月だけのレンタルもあり。
妖力点はどこにあるんで、あろうか?
九州と書かれた提灯に、たまたまあった。
少しピンクっぽい白。ネットで調べてみると、淡紅色に似ていると、思った。
私は責任者の方にまた、自分の中にあるイメージを使って質問をしてみた。普通の質問…。
「旅行、好きですか?」
「人間てのは孤独なんだ、永久に。旅に出たって一人だ。心の穴は埋められないからな…」
とんでもない、答えだ。妖力点…。ヤバッ…。
なぜか、皆つられて二十二、三人が妖魔になった。時々、ピカピカと光っている。提灯になった。身体の文字は『妖魔』と書かれていた。提灯の途中から手がはえている。目や口もついている。【持ち手の部分の下の方】に直角みたいに足がそれぞれはえていた。股関節なんだろうか。
七、八人、人間もいる。巻き込まれたのだろう。
「鬼襞さん、『人』をお願いします」
「ウム、大丈夫だ」
そう言って貰えると、安心出来る。
提灯は、片足跳びでピョンピョン跳び跳ねている。
私は木刀の上と下の、端と端を持って、力を込めた。
たくさんの影が、葉のように舞い上がって、落ちた。これも、いやしになるんじゃないかと、思った。
「皆さん、色々あると想いますが、元に、戻りましょう」と、予備見さんは言った。
すると、落ち着いたのか、妖魔から人間に戻ってくれたのだった。
責任者の方は、言った。
「孤独であっても、旅に出ることによって、人との交流のチャンスが得られる。日常の中でも、そういう交流の心を忘れない。それが、私がこの仕事をする理由です」
続く
書くの、難しい。




