第 二十三 回
一日、二日経ってから、考えた。
すぐに原因が見えたので、書き忘れたがオレンジに、こげ茶を混ぜた色だった。黄茶みたいな色で、あった。
オレンジはフルーツって感じだ。それを、こげさせた色。
予定と違った話になってしまう傾向があるかもしれないという予兆を知らせたのだと、思う。
鬼襞さんは『人間世界支部』がある、地域振興会ビルの前を、行ったり来たりしていた。ビルの前が、いつも待ち合わせ場所なのである(明後日見さんから、事務内容を聞いたりとかもあるが)。周りの人は鬼がウロウロしているので、ちょっと緊張している。
鬼襞さんには決心という文字が浮かんでいた。うっかりした人なら、この流れで交通事故でも起こしてしまうかも、しれない。ただ心の安定にも、この行動は役に立っているようだ。
私が来て、二、三分後、予備見さんが来た。正直、一週間ぐらい鬼襞さんはずっと、このモードだ。
また、言いたいことをはぐらかし、秘密にされてしまうの、だろうか。聞かなくても大丈夫そうな雰囲気だったので、そのままにした。後、三日ぐらいこの雰囲気だったら、きちんと聞いた方がいいのではないかと、私は思った。
ある二分程度のダンスのステップの方向で道を進み、ある場所に辿り着いた。
〈ロボット研究所〉だ。
何種類もの、ロボットが造られている。便利アイテムのように発明された、ロボットだ。
一部を紹介すると、
[ひたすら混ぜ混ぜ君]
料理屋で、ありとあらゆる混ぜる作業を人型の姿でやってくれる。
[ハンマーロボット]
例えば、地中に上が丸い、でっかい杭を打ち込んで、公園の座る場所を作ったり出来るロボット。
[パタパタ、プテラ君]
羽をばたつかせて、涼ませてくれる。扇風機より広い、大きな団扇であおいで貰った感じの風を感じることができる。他に、荷物宅配機能もある。
妖力点はロボット、試作場の冷温風を出すエアコンの本体にあった。
赤っぽいオレンジ。朱に近い色だ。
私は突破口のため、勘で質問をした。
「すごく良いロボットって、どうやったら出来ますか?」
責任者の方が言った。
「特別なロボットは普通に貰える給料だけでは、出来ないんだよ」
何故、こんなことを言ったのか?
優秀なロボット製作のためには、残業が多かった。しかし、今時、残業が多い研究所は、あまり評判が良いとはならない。研究員などの方たち、二十四、五人が妖魔になってしまった。
続く
難しい、な。




