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第 二十一 回

 参加者は答えた。「貴重な経験をさせて貰った。村の人と、交流出来たのは良かった。来年は、考えて参加をしたい」

 何となく前向きな発言だ。こうやって、様々な意見を交ぜて合わせることによって、より良い大会になるかもしれない。


 色の意味は三、四日で気付いた。

 赤にちょっと茶色が混ざったような色。

 ふと、赤の意味はリンゴだと思った。リンゴはヨーロッパ辺りで知恵の実のイメージがある。茶色は枯れた葉っぱがイメージで浮かんだ。

 つまり、やや傷んだリンゴってことになる。

 それで、不満が出てしまう感じに、あの時はなってしまったってことだろう。


 〈海を描こう、写生大会〉へと、やって来た。


 五十人以上、参加者がいる。その、中で妖力点を捜す。

 色んな絵がある。

 海と波と雲/魚を目で捉えて描いた、絵。/砂浜で写生をしている人たち/海で絵を描いている人(一人をアップで捉えた物)/砂浜のカニとヤドカリ、などあった。

 参加者に触れてみると、金属っぽい色になった。調べると、パレットが妖力点のある部分だった。銀色に、なった。

 参加者が、言う。「なんでこんな広い海を描かなくちゃいけないのか?おかしいよ」

 私は、これを聞いて驚いた。こんな、現実には無いような、めちゃくちゃな理屈あるんだ。妖力点が、原因か?頭に浮かんだりもないぐらい一番めちゃくちゃな、文句だ。

 二十五、六人が、猿の妖魔になった。二本足で、立った猿は、短パンと運動靴を履いていた。

 十七、八人は、人の姿でいる。巻き込まれたのだ。

「予備見さん、この人たちの守りお願いします」

「了解」

 私は、木刀の途中から綱みたいになった影を釣り竿と釣り糸のように横に平たい感じで波立たせた。なごんで、くれたらいい。

「話し合いにしましょう。そうでしょ?」

 妖魔は人間に、戻ってくれた。


「気があせっていた。物事を判断出来ないくらいに」

 不思議だ。なんで、こんな現実で有り得ないような、変な妖力点があるのだろう。私は、これから妖力点に注目すべきである。何か見えなかった物事が分かるのかもしれない。現実の、見方が変わってしまうのだろうか?



                     続く


なんとか、こうやって書けた。

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