第 十二 回
「予備見さん特に店主の方を。妖魔化しなった人も三、四人いるので守って貰ってもいいですか?」
予備見さんは、さらに攻撃をしようかと迷っていたが敵との勝負の相性が良くないのは分かっているので、引き受けた。それでも予備見さんは弱い訳でもそんなにないから、敵の数がもっと少なければ勝ち切るかもしれない。
また、水鉄砲玉・砲撃が飛んで来る。
私は「影カバーの盾」と、妖力点の影を使った防御を出した。木刀にカバーをかけたように防御をする。
妖力点の影の力で妖魔の人をいやしていかないと。
前より幻・世界で妖魔のスピードがはやくなっている。「冬美、大丈夫か?」鬼襞さんが心配をしてくれた。「はい、上手く動きます」
鬼襞さんの動きを見て、防御にしていく。もうちょっとスピードを上げていけば「断ち切り、ぬめりの決め付けの迷い」鋭い影でぬめりを割ってそのまま影を纏っている、木刀で打ち込んだ。
「グッグワー―ッ」効いている。鬼襞さんの経路を読んで、さらに「平和トンカチ」影をトンカチに変えた物だ。
妖魔は影で身動きがとれなくなって暴れそのうち、目を回した。後、二体ほど倒すと鬼襞さんの方もどうやら終わったようだ。
店の人たちから話を聞くと店主は、食事で丼の中身を間違えると、完全に全て、毎回、店員のせいにしてしまっていた(幸い、アレルギーの人には特別絶対、間違えないように注意をしていたようではあったが)。店員に総出で切れられるくらいであれば、店主は休業しようかと考えるくらい病んではいた。
私はもしかしてと前置きをして(たまに、間違える時もあったりして、そうなるとキツかったりするので)「好きな丼の器も選んで食べられるというのが、判断力的に実は負担になっていたりするのでは?」
「アッ、それもあったりしますね…」と、店主。
今後は料理教室で好きな丼を使って貰うだけにしたり、手作りで分かりやすいようにカタログを作るそうだ。
仕事のバランスというのは難しく、今回は特に妖魔とストレスが重なってしまった酷いパターンと言えるだろう。立ち直れる機会になって良かった。
今度は、四、五日経ってから色の理由が分かった。考えるに、オレンジは太陽のイメージが浮かんだ。机の上はしっかりとしたオレンジ色なのに、机の裏はそれが薄くなって、黄色っぽいオレンジの色になっていた。
黄色はやっぱり信号の注意で太陽は象徴的。
象徴はこの店で一番目立っている存在の店主だろう。その存在が注意状態になっていた。
後に食べに行ったときに店主に鬱だったと言われて、私の勤務の仕事でマシになったようなので幸いだなと思った。
今日の見つけ方はスタート位置に示された場所から、どこでもいいから好きなように二十五分間歩いて最初に見た飲食店。鬼襞さんと予備見さんが丁度同じ方向を先に見たようだ。店は割と街中にあった。
〈空気屋さん、喫茶〉へと、着いた。
個室性、テーマの空気を部屋の内装も揃え、出している。テレワークも大丈夫ならしい。
森の部屋、海の部屋、空の部屋、滝の部屋、大浴場の中の部屋 (イメージ)、砂漠の部屋、チョコレート工場の部屋、プリン工場の部屋、宇宙の部屋 (イメージ)。
アロマとかで、リラックス空間を演出する感じだそうだ。
私たちは滝の部屋にしてしまった。もちろん、鬼襞さんチョイスだ。まあ、どういう場所か知っていた方がいいだろう。ザッザザザザザ――ッ。どっぽんどっぽん。滝の音と、森林となぜか薄荷のアロマだった。コーヒーを貰う、意外と過ごしやすいかもしれない。
ちょっとなぜか怪しいけど。カラオケの代わりにアロマでいやすよ喫茶みたいな感じだな。
妖力点は店員の方を呼ぶ受付のベルであった。手は、水色が入った、ほとんど白になった。
ほとんど白か…。じゃあ、聞きやすいのだろうか、これを。私は店主に聞く。
「日々、不安なことなどは無いでしょうか、今のところ?」
すると、店主は顔色が悪くなった。そして、語り始めたのであった。
「別になんでも良かったんだ、人が落ち着ける空間を作れるんであれば。喜ばせたかったんだから。ここは色んな人から、アロマがうさんくさいって言われて。悪いこと何もしてないというのに。だから、嫌なことを言う人を殴り飛ばすイメージが出ちゃって。不安な日々が…アアッ…」
妖力点は人のイメージを悪い方向のエネルギーにして進ます動く歩道みたいな存在だ。ということは、妖力点が実際に、ある以上は危ないのだ。
店主に同情をしている店員、十五、六人も妖魔になりそうになっていた。幻・世界に移動をした。
〈空気屋さん、喫茶〉の人たちは猫の妖魔へと、変わってしまった。
まるで猫は虎のように身体が、大きい。二足歩行で試合のボクサーのズボンのような物を穿いている。口のキバがギザギザしている。
予備見さんは肉体強化をして、横に動いてフェイントをかける。敵の動きを見れるように、率先をしてくれている。戦闘について、予備見さんも考えているのだと、思った。もう一、二体倒している。
六、七人、冷静で人間の姿のままの人たちもいる。
「鬼襞さん、妖魔じゃない人の守りをお願いします」
「分かった、まかせておけ。問題無い」コクリと頷いて感謝を示す。助かる、鬼襞さんなら、安心だと、私は駆け出す。
妖力点の影で形状を似せた、猫が好きそうな先が丸の弾力がある、糸が木刀に付いた影猫じゃらしのようにして、逃げる。そして、そのまま影の力を貯めて「大きな影のカゴ落とし」寺の鐘のように大きいカゴに閉じ込め、出てきたところを影を纏った木刀で一振り、打った。総合的に猫はダウンしてしまう。
五体、倒すと鬼襞さんと予備見さんが残り全部を倒してくれていた。やっぱり、早い。
私はダメ元で言ってみた。「受付に店主さんの写真を大きく出すというのはどうですか?」
「ありがとうございます。店を始めたのも運命だと思いますし、守る部分は守り、好かれている部分を精一杯伸ばしていきます」
店主が、写真を飾るのかどうかは店のちょっとしたバランスによると、思う。まあ、好意として受け取ってくれたのだろう。それに、地獄の職員が来たことで、気持ち的に運命を信じてもいいって、どうやら思えたようだ。
続く
何とか済んだ…有り難や




