魂の叫び
『僕は悪くないしロリコンじゃない』
おっはよう!突然だけど僕ことロリロは朝が大好きだ。元気な体、凛とした爽やかな空気、輝く太陽、今日も一日頑張るぞって、やる気がみなぎるこの感じ、良いよね。それに何より…
「幼年学校に通う子達を見ているだけで、心が洗われる。実に清々しい気分になれるんだ。」
「はぁ…」
「僕は幼い子供に対して劣情を催しているわけじゃないんだ。若さの輝きを、人本来の美しさを、かつて僕自身が持っていた何かを見失わないためにその姿を目に焼き付けているだけなんだ。」
「…そうですか」
「それは生命賛歌。ヒト種の歴史。未来への道しるべ。脈々と受け継がれてきた前へ進もうとする意思の体現」
「…まだ続きますか?それ」
「だからこそ!美しく尊いものだから、汚してしまいたいという背徳感、また、絶対に損なってはいけないという思いに、自らに生じた罪の意識そのものに、理性と獣欲の葛藤という、人である苦悩を味わえる。」
「だからこそ!!ロリータは最高なんだ。言わばそれは思考遊戯であり、人間を学ぶことであり、紳士であれという人生哲学なんだ。だから、分かるだろう?ノータッチの概念は必然なんだ。それは、自らが認めた価値を捨ててしまうことに他ならないのだから」
「…」
「何を言いたいかって?つまり、友情だの愛情だの言い訳のような理屈を盾にやることしか考えてないホモォをこよなく愛する君とは相容れないんだ。ミャーノさん。」
「言いたいことは以上ですか?ロリロさん」
そんなわけ無いでしょ、あと3年は語れるに決まってるじゃん!
「では、次はこちらの番ですね」
そう言ってミャーノさんは目を輝かせる。ちなみに、ミャーノさんは名前こそまんまネコだが流石に猫耳は生えてたりしてない。ただ、所謂やおい系の話になるとまさにネズミを見つけたネコのように生き生きと、ギラギラと嬉しそうにしてくる。主張こそ相容れないが、それもまた人らしさが見えて実はけっこう好きな部類だったりする。魔王軍皆違った方向で人間味があってそもそも皆好きなんだけどね。
「ロリロさんは色々勘違いしています。まずはその偏った認識を修正しますね。」
あぁ、今から延々とホモォな世界の話を聞くのか…気分が沈んでくる。そもそも今、嵐の真っ最中、真夜中で明かりもなく、恐らく雲の中にいるため、視界はほぼ無い。…なんでミャーノさん目が光ってるんだよう、どうやったらできるんだろう?…あ、あと噂の仙人っぽい人達に囲まれているみたい。7.8人くらいかな。うん、これ、任務失敗?
僕とミャーノさんは捕まった。
想定外ですが、まだ続きます。私の中のロリロさんが止まってくれないんじゃ~