嗚呼、無情
名前とか、キャラ設定とか、元ネタにしてる人達との人間関係にビクビクしながら更新中
「全盛期の魔王様伝説～！」
いぇーい
「お、今日は○○伝説ネタか～」「よ、待ってました！」「Woohoo！！！」
「キョージュさん？もしも～し(＞_＜)ノ」
セーキシさんが呼び掛けてくるがふはははは、テンションMAXなので勢いで続ける。
「
・一回の戦で3城攻略は当たり前、5城攻略も
・戦争開始2時間前に上洛を頻発
・まおー様にとっての攻略は敵戦力の削りそこない
・先陣一騎駆け攻略も日常茶飯
・終了5分前、魔王軍全員負傷の状況から１人で逆転
・宣戦布告外の城も余裕で攻略
・一回の攻撃が三回に見える
・紙装備で攻略が特技
・戦場に立つだけで相手国王が泣いて謝った、心臓発作を起こす国王も
・城攻略しても納得いかなければ占領しないで帰ってきてた
・あまりに城を奪いすぎるからまおー様を見て生き残っただけでも勇者扱い
・その勇者も死の宣告済み
・敵国王を一睨みしただけで城が爆発
・戦の無い移動日でも2城奪取
・魔力を使わずに眼力だけで敵を倒すことも
・自分の呼び出した隕石を自分でキャッチしてレーザービームで宇宙に投げ返す
・無武装単独攻略なんてザラ、全城2周することも
・第三国のヤジに流暢な相手母国語で反論しながら背面メテオ
・グッとガッツポーズしただけで５個くらい城攻めを成功させた
・くしゃみでハリケーンが起きたことは有名
・第4次旧支配者戦争が始まったきっかけはまおー様の場外メテオのせい
・成都の深い位置から洛陽への潜入部隊も処理してた
・自分のメテオに飛び乗って敵城まで行くというファンサービス
・まおー様の素振りによる衝撃波で体が真っ二つになった勇者がいた
・幽霊の正体はまおー様の残像
・戦装束のまおー様と目が合った国王は打ち首獄門100000と同等のショックを受けた。廃人になった者も
・まおー様が黒と言えば黒に（聖母発言は除く）
・まおー様ほどの動体視力があれば勇者の動きはおろか、勇者を送り出した国王まで分かる。
・コーンスープ飲むだけで全米が泣いた
・まおー様が城主のときだけ犯罪率が下がる
・素振りのおかげでまおー様が戦うだけで地球の気温が２度下がった
・流れ星の正体はまおー様のメテオ
・実は旧支配者を一度打ち返してる
・魔王の魔はまおー様がマントを翻した姿がモデル
・まおー様の戦うときの視聴率は２００％。２～３系統の情報通信で見る人もざら
・まおー様は魔王軍へ笑顔と共に帰ってくる」
「…」
「大体こんな感じでした」
「いや、途中明らかに嘘でしたよね！微妙に本当っぽいことも混ざってましたけども！」
流石セーキシさん。とても真面目と言うか、善良な小市民というか、何とも普通の反応を返してくれます。この魔王軍では唯一と言ってもいい常識枠は大切に弄くり回さなければ…
「いやぁ、一年も経つと忘れてしまってる事もありますねぇ、面目ない」
「あ、いえ、すいません！覚え間違いだったら仕方ないですよね！(≧∀≦)」
ほら、この返しだ。反省しているフリをするため顔を俯かせているため表情は確認できないが、その姿はありありと目に浮かぶ。
「それで、ずいぶん待たせてしまいましたが、どのようなご用件でしたか?」
「あ、すいませんΣ（￣□￣）
そろそろここ陥落しちゃいます！なので上党に攻め込んで、そこを次の拠点にしましょう！(≧∀≦)」
「あぁ、本当だ。もうこんな時間だったんですね」
そう言って私は腰を上げる…振りをして座り続ける。戦はとっくに始まっており、その約半数は既に死に戻りで帰ってきたようだった。しかし、私はその程度では動くつもりは無い。いや、この場所に固執する必要は欠片も無いのだけれど。ただ…
「負けそうだからって言われて逃げるのは負けた気がするので動きたくない」
「負けてるんです！Ｏ（＞＜；）（；＞＜）Ｏ
また変な言葉遊びしてないで早く行きましょう（≧∀≦）」
そうして平原の城を抜け出す。熱い日差しが肌を刺す。そうか、もう一年経ったのか…
あの日、魔王様が消えてから一年が経った。当時は強力な将兵を数多く抱えていた魔王軍だったが、今ではもう過去の話。一時は半数近く失踪し、勢力としての解散を考えることもあった。実際、今魔王軍を取りまとめている二人であるグンシンさんとセーキシさんのどちらかが欠けていたら自ずとそうなっていたのではないかと思う。だが、我々は今もなお、散界無安で戦争を続けている。
…ところで、君は我々の名前について違和感を覚えていないかい?あぁ、勿論皆本名じゃ無いよ。役職名、と言うわけでも無い。と言うかロリが役職だとしたらそれは物凄い組織だと思わないかい？じゃあ、なんだっていうとだね、自称なのさ。日本人としての名を隠すための、ね。
そろそろ睡眠時間がヤバい
