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続・プロローグあるいは在りし日の思い出

こっそり更新?

「始めに、魔王様は【闇よ、有れ】と言った。その言葉により、何もなかったここに、闇とそれに取り残されるように光が生まれた。」


「続く言葉で魔王様は、愚かな生命を縛り付ける縛めを作るため【大地よ、有れ】と言った。何もなかったここに、散界無安と言う大地と魔王様がそれを見下ろすための天が生まれた。天地創造の時である。」


「魔王様は、また言われた。【命よ、有れ】と。星の散りゆく彼方まで拡がる散界に、あまねく生命が溢れた。生命誕生の時である。」


「魔王様は最後に告げた。【世界よ、美しくあれ】と。その瞬間、魔王様の意思を体現するため我等、魔王軍は生まれた。散界に、秩序が生まれた瞬間である。」


「こうして、散界無安は今の姿となった。世界に闇が生まれて42時間12分36秒のことである。多分これが一番早いと思います。」


「…」


「…と、言うわけでして、まおー様のPRのために暗黒教典を作ろうと思いまして「却下」…」


「まおー様のカリスマ性をアッピルするとともにまおー軍の一体感を「却下」…」


「…」


「…」


「…ふぅ、わかりました。なにが不満かわかりませんが、可能な限り要望に添えるよう修正いたしましょう。指針をいただけますか?」


「殆どのことは皆の好きにしていいって私は言ったわ。だから、あまり変なことにならなければPRでも宗教でもやりなさい、でもね」


 私は大きく息を吸う。目の前にいるキョージュさんを吹き飛ばすつもりで声を張り上げる。ついでに、その周りでニヤニヤしながらこちらの様子を覗っているグンシンさんやバトーさん、ロリロさんに…アイスさんまで!あれ?これって皆居るんじゃ…ええい、ままよ


「私は魔王じゃなくて!慈愛に満ちた、母性溢れる聖母なの!!」


言ってやった!もう何遍言ったか分からないけど、ついでにそれだけ言っても全くなにも変わらず魔王呼ばわりされてるけどそれでも言ってやった。いい加減ウンザリする。


「…」


…沈黙が怖い。大声を出すときに思わず目をつぶってしまって顔が見えない。かといって今目を開けるのもなんかマヌケでそれもできない。どうしようと内心ビクビクしていたが、そんな葛藤はすぐに終わった。


「せやかてママー」


ここでまさかのロリロさん参戦である。


「ふむ、なるほど、聖母を名乗るのであれば母で有ることは否定できないわけであるからしてその路線も「ママでもないわよっ!」


「おやおや、まおー様のキャラ付けの音符を忘れていますよ♪」


「うんうん♪」


うっぜぇぇぇぇぇ(迫真)


あぁぁぁもう、キョージュさんといいロリロさんといい、何だって毎回こうなのか。わざとよね、わざとなのよね!これって間違いなく喧嘩を売られてるのよねいやそうに違いないそう決めた。


「…(ニッコリ)」


「「…No」」


「まぁまぁ♪今日の戦は、本陣にも注意してれば隕石当たる確率くらいで生き残れるかもよ♪」


「「…Oh」」


 先ほどとは打って変わりゾンビになった二人はとぼとぼと下がっていく。

ふふん、少しは反省しなさいな。いいお灸よね♪でも、まあ


「もう、仕方ないわね二人とも」

さっきまで威圧するように発していたオーラ的な何かを漏れないようにしてあげたら、こちらの意図が伝わったのだろう、幾分足取りを軽くして皆の所に混ざる。


 私も甘いなぁ。

そんな二人、いや、自称魔王軍達皆を眺めながら私は微笑んだ。







 これは、在りし日の思い出。

もう、二度と手の届かぬ、幻想






なお、このあと二人には戦場でメテオをめちゃくちゃぶち込んだ。










だから魔王って言われるんだよ!(瀕死)

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