温もり
読んで戴けたら倖せです。
どれくらい時が過ぎただろうか。
「ごめん
もう、大丈夫」
隆一朗の声で瑞基は我に返った。
瑞基は隆一朗を見つめるが、言葉を失くしていた。
十六歳の少年が受け止めるには、余りにショックが強過ぎたのだ。
瑞基はそれまで、倖せとか不倖とか、死ですらまともに深く考える事の無い日常を当たり前の様に過ごして来た。
朝、高校に行きクラスメートと雑談を交わし、昼からは眠気と戦いながら授業を受け、放課後には部活でバスケットボールを追い駆ける。
帰り道、友達とラーメン屋に寄り、気が向けばゲーセンへ行く。
家に帰ると両親と歳の離れた姉が一人居た。
友達の中には複雑な事情を抱える者もいたが、そんな話を瑞基は絵空事の様に眺めていた。
悩みが無い訳では無かったが、死を意識するような悲痛な悩みに倖か不倖か直面する事が無かったのだ。
平凡過ぎるほど平凡な人生を過ごして来た瑞基にとって、自分の心を捉えて離さないこの美しい男の絶望は、初めて味わう強烈な哀しみだった。
「ごめんね、びっくりしたたろ? 」
隆一朗は起き上がると瑞基の顔を覗き込んだ。
「大丈夫? 」
「だ………、大丈夫じゃ無いのはあんただろ! 」
瑞基は叫んだ。
隆一朗は目を丸くした。
「なに………? 」
「なにじゃない!
どうして?
どうして……………」
瑞基は項垂れた。
「やっぱり引いちゃうよね、あれは……………
迂闊だったな
まさか、眠っちゃうなんて思わなくて」
瑞基はハッとして顔を上げた。
「眠るといつもああなるの? 」
隆一朗はどう答えるべきか迷った。
できれば話を逸らせたいと思っていたが、瑞基の真剣な表情から、それは叶いそうも無かった。
隆一朗は観念するしかなさそうだ。
「どんな夢をみてたの? 」
瑞基は遠慮がちに訊いた。
隆一朗は目を伏せ話した。
「昔、恋人が自宅のバスルームで手首を切って自殺したんだ
眠ると時々その時の夢をみるんだ」
「だから、後を追おうとしたの? 」
瑞基が畳み込む様に言った。
隆一朗は手首を握り、目を閉じ頷いた。
瑞基の胸がズキンと痛んだ。
瑞基はただ哀しくて、どうしていいか解らなかった。
言い知れない感情に突き動かされ耐えきれず、隆一朗を抱き締めた。
隆一朗は驚いたが、瑞基の温もりが伝わると静かに目を閉じた。
隆一朗は瑞基の肩に頬を載せて瑞基の温もりを味わった。
「キミは暖かいね
人の温もりって、こんなにも暖かかったんだ」
隆一朗の中に忘れていた暖かい灯火が小さく灯り初めた。
読んで戴き有り難うございます。
昨日は酷い目に遇いました。
私の母親の家に9時頃行ったのですが、お二階さんがドタバタやってて中々止まなくて、どうやらしょっちゅうやってるようで、母もストレスを感じていて、私、お二階さんとこ行って止めてくれる様に言いに行ったんですね。
そこの家は幼い娘さんが三人居るので寝ればおさまるだろうと最初様子見てたんですけど母、心臓にペースメーカー入ってて、運動もドクターストップかかってるんです。
あんまり止まないので、それを伝えて降りてきたんですが、全く止む様子無くて、仕方なくまた言いに行ったんですよ。
今度はご主人が出てきて「子供は静かにできない」的な事を言って来て、色々それまで、うちに不満があったみたいで、言って来たんです。
母親の家と私の家は直ぐ向かいだからお二階さんもご近所さん。
「警察呼びますよ」
って言ったら
「呼べばいいいじゃないですかあ」
って言われました。
家への不満は家に言いに来てくれて話し合えばいいのに、身体の弱い母に八つ当たりするのはどうかと思うんです。
私は母が心配なので、旦那に言って警察呼んでもらったんですよ。
ちなみに家の旦那は足が悪くて車椅子なので、お二階さんに行けないんです。
警察来るまで止む処か余計酷くて、警察が来た時も派手にやって、「やってますね」って警察さんも確認して注意しに行ってくれました。
そんなこんなで私の方もここんとこ寝不足続きで体調悪くして、その後寝込みました。
うちの母は内気な人で、猫とひっそり暮らしてるだけなのに、うちに文句あるならうちに来ればいいのに弱い母に八つ当たり。
弱い者はいじめて構わないと言う考え方なんですかね。
警察さんは、しばらく母の事、気にして見てくれるみたいで、少し安心しています。
やれやれ………………です。




