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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
真実編
99/115

最終決戦8.全てを救え 空間創造と英雄の帰還

おはようございます、ロンロンの弟子です。さて、最近ようやく次の目処が立ったので投稿していきますよ。今回は決着編、ティルスの隠された能力を見せます!

さて、本編へどうぞ!

僕、ティルスとティライズ君の出会いは僕らが通っている学び舎だった。

いつもティライズ君は忙しそうだった。今思えば能力がないのをカバーするために一生懸命勉強や戦闘の特訓をしていたんだって気づくけど、当時の僕は只すごいと思った。

他の人たちは王子だからって言い寄ってたけど、そんなの関係ない。ティライズ君はティライズ君で輝いていたんだ。だから僕は・・・普通に友達になろうと思って彼と友達になった。

嬉しかった。・・・そしてとても楽しかったんだ。あの日がくるまでは・・・。

僕に突然転移能力があると伝えられ試練を受けるように言われた。そのせいで学び舎も休学扱い。

その後ある日突然サミーが現れて・・・能力の特訓をしてきた。異世界の人に試練の手伝いをしてもらうために。

・・・色々あったね。ほんの十日前後の間だったけどたくさんのことがあった。

・・・・・・そう、いろいろ学んだからこそ僕にはやりたいことがある。みんなを・・・助ける。

今までお世話になった分みんなを助ける。それは勿論ティライズ君や泰人さん、沙汰さん達は勿論のこと・・・・・・

少年さん、僕は貴方も救いたいんだ!!




今朝

「・・・泰人さん、少しいいですか?」


「ん、どうした?」


最後の会議を前にしてティルスは泰人に話しかける。・・・欲しい物があったからだ。


「泰人さん、・・・親衛隊の皆さんを形作ったアクセサリーのようなものを持っていませんか?例えば・・・このようなものを。」


ティルスは懐から鳥のアクセサリーを取り出す。これはクリスタ王国でティライズから託されたものの一つだった。ティルスは白い虎と修行していた泰人なら持っていると思ったのだ。それを見た泰人は少し驚くようにして頷くと自分の荷物の中から青い龍と虎のアクセサリーを取り出す。


「これか?・・・正直俺はこれの使い方を知らないんだが。」


「そうです、これです・・・って二つ持っていたんですか。・・・大丈夫です、僕はこれの使い方を知っています。・・・もし宜しければこれを頂けませんか?」


「別にいいよ。ティルスが持っていたほうがいいだろうしな。」


ありがとうございますと一礼して二つのアクセサリーを受け取るティルス。どうやら、何かあるようだった。


「(なるほど、青い龍の方はまだ色がありますね。でも・・・今は二つあれば十分です!)」


そうこうしているうちにみんな集合し最後の会議が始まった。






???

ティルスとティライズ・・・それに少年が着いた場所には文字通り・・・何もなかった。ただ無限に空間が広がっているだけだ。


「この空間は島の上空に作りました。ここならば寒さや氷を気にせず戦えますからね。」


そう言って脱ぎ出すティルス。まずは寒さを防ぐのに適しているのにボロボロになった・・・・・・エロくなりそうなのでカット!

身軽になったティルスは少年に向き合う。ティルスは構えていない・・・というより戦闘技術がないのでそのようなことすらできないのだが。とても無防備に見える。


「・・・別にどこだっていいさ。お前を倒せるなら・・・・・・!?」


少年は言葉に詰まった。・・・それもそのはず、何もなかったと思われていた空間だったが・・・何かが生まれていた。

空間全体から・・・生まれていたのだ。大量の・・・・・・変な生物が、上から、横から、下から、あらゆるところから次々に生まれてきている。その変な生物は、泰人たちの世界にいるときのティルスの姿に似ていた。


「ルルーン♪」


・・・鳴き声は違うみたいだが。


「・・・こりゃなんだよ?」


「この子達はティクルンというここで生息する謎の生物で、この空間を<アースティルス>と呼んでいます。・・・僕が創りました。」


「・・・何?」


少年は明らかに驚いていた。王の後継者に与えられる力は他の世界へ渡る力だけだと思っていたからだ。新たな空間を想像するなど聞いたことがなかった。


「実は僕も最近知ったんです。とある人物から受け取った荷物に入ってた王の手紙からこのことを知りました。」


「(・・・まさか、兄さんが知ったのはこのことだったのか!?極秘にされていたことであれば知った者を王族が放っておくなんてありえない。)」


だが少年は理解していた。間近で見て、実際に来てみて分かったこと・・・この能力はそこまでして隠蔽するに値する能力であると。だが、同時に疑問を感じていた。


「(・・・おかしい。ここまで強力な力を持っているのに悪夢神がティルスを危険分子扱いしていないのは明らかに変だ。奴はこの能力について知らないのか?)」


そこだった。もし危険分子扱いしているのであれば前もって教えられ何かしらの対策はされているはずだ。一応奥の手はあるものの、今回彼には何も知らされていない。


「(悪夢神すら知らない力。・・・兄さんが殺されたのってまさか・・・・・・?)」


「・・・あの、大丈夫ですか?」


一向に動かないティライズを心配してティルスが声をかける。それに少年は反応し、我に帰る。


「おっと、そうだった。・・・真実を知るためにもお前を倒すか。」


「真実・・・。はい、僕もティライズ君や皆を救うために頑張ります!」


真実という言葉に少し心当たりがあるティルスだったがとりあえず後回しにするようだ。

そして戦闘が再開する。先に仕掛けたのは・・・・・・ティライズだった。ティルスに向かって走り込み距離を詰めようとする・・・・・・だが


グニュッ


「・・・なんだ???」


何かを踏んだティライズ。それを気にせず動こうとするが・・・踏んずけた足が床から離れない。

そう、これはトラップだった。


「・・・チッ、罠か。」


「はい。この子達はくっつきティクルンと言って一度くっついた物を離しません。それに・・・」


ティルスが言うより早くティライズは靴を脱ごうとした。そう、靴を脱げば大丈夫だと判断したからだ。だが・・・時すでに遅し、足そのものにベッタリとくっつきティクルンがくっついて離れない。・・・身動きが取れない状況だった。


「・・・ふーん、変な生物にそんな能力が。面倒くせえ。」


「はい、動けなくすればもう打つ手もありませんよね。・・・じっくりと僕の話を聞いてもらいますよ。」


そうこうしている間にも身体全体にくっつきティクルンが侵食して、もうティライズは身動き一つできなかった。唯一できることは・・・・・・刀から手を離すことだ。


「(未知の生物相手に術は使わないほうがいいか。・・・・・・まさかティルス相手にこれを使うとは思わなかったが、やるしかねぇな。)」


そう思った少年はティライズに刀を離すように命令を送る。・・・するとティライズは刀を手放す。


カランカラン


音を立てて転がる刀。それと同時にティライズから力が抜ける。・・・どうやら解放されたようだ。


「・・・ティライズ君を救いました。これで・・・・・・」


「これで終わりと思うなよ。」


「え?」


ティルスは声がした方、・・・刀に目を向ける。

すると刀はぐにゃぐにゃと、まるで粘土のように形を変える。そして形作るは巨大な狼、毛の色は薄い水色、見ていると身体全体に寒気が走るみたいな印象を受ける。


巨大な狼が吠える。すると空間全体がガタガタと震えだし、ギシギシと音を立てる。吠えるだけで空間が軋むほどだ、相当な力の持ち主であると判断できる。

ティルスは正直凄くビビっていた。たった一人でこのような巨大な敵に挑むなんて今までなかったからだ。だが、彼を突き動かすのは一つの信念!


「・・・・・・僕は負けない。皆を救うんです!!」


そうその言葉、ただそれだけが今の彼を動かす原動力になっていた。ティルスはビビりながらもティライズを救出するためくっつきティクルン達に指示を出す。その指示を聞いたティクルン達は次々に合体し、一つにまとまり始める。そして出来たもの、・・・それが巨大なティクルンだった。


「くっつきティクルン達の集合体、マスターティクルンです。さてマスターティクルン、まずティライズ君を助けてください!」


「ル゛ル゛ーン!!」


こちらも負けまいと声を上げる。そして耳が伸びるとティライズに巻きつけティルスの近くで寝かせる。狼少年は邪魔をしてこない。何か考えがあるのだろうか。


「(今は気にしていられない。)マスターティクルン、次はあの獣さんを抑えてください!」


ティルスの指示にマスターティクルンは思いっきり跳ね上がる。・・・そう、マスターティクルンはその大きさを生かして狼少年を押しつぶそうと考えたのだ。ティルスが創造した空間、アースティルスだがティクルン達はそれぞれ意志を持っているようだ。マスターティクルンはそのまま全力で狼少年に襲いかかる・・・・・・が


シュン


ギリギリの所で避けられる。大きな身体ながらも素早い動きができるようだ。そして距離を取ると再び吠える。またミシミシと空間が悲鳴を上げる。どうやらアースティルスという空間自体を破壊しようと考えているようだ。その意図に気づいたティルスは焦り始める。


「(この空間を破壊しようとしている。でも、今の僕やマスターティクルンじゃ止める力はないしだからって・・・・・・。)」


焦って考えがまとめられない。その間にも空間は悲鳴を上げて遂に・・・ピシッと亀裂が入った。


「(・・・・・・仕方ない・・・かな。)」


そしてティルスは決断する。彼が選んだのは・・・・・・


「・・・空間解除、元の場所へ。」


空間を消して元の場所へ戻す選択だった。







さて、ティルスは後空間を渡る力を1回しか使えない。1日3回しか使えない、その内2回を今使ってしまった。そして・・・残り1回は泰人達を元の世界に帰すために使わなくてはいけないため、もう戦闘では使用出来なかった。


シュン


ティルスと狼少年はまた湖の上に戻ってきた。ティライズはティルスが機転を利かせて自分たちの観客室に送った。・・・変身の指輪でパワーアップしたティルスは観客室の位置を特定できたようだ。ティライズがいなくても戦闘が中断されないところから、本体は狼少年と考えられる。

あれから時間は経っているもののそう簡単には氷は戻らない。・・・と言っても元々厚い氷のためかなり重いものでも乗せない限りは大丈夫・・・・・・なのだが、巨大な狼少年を支えるのは難しいようだった。


バキバキバキバキッ


着地と同時に嫌な音が鳴る。そう、氷が割れる音だ。このままでは共倒れになってしまう。

だが、狼少年には逃げる手があった。


バサッ


そんな音がすると背中から体毛と同じ色に近い翼が生えて、そのまま空に飛び上がった。



・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



「・・・そんなのありですか。」



ザッパ~ン!



ティルスはそのまま極寒の湖へと沈んでいった。






体温が急激に下がっていくのが分かる。

僕は泳ぐのが苦手なわけではないが、この寒さの中泳ぐために両手両足を動かす力はもう残されていなかった。

・・・僕はこのまま沈んで終わってしまうのだろうか?あまりの寒さに思考も停止しかかっている。このまま僕がやられたら・・・・・・・・・頑張っている泰人さん達の努力が水の泡になってしまう。それにディオールが・・・消えてしまう。それだけは絶対にさせない!

僕は停止しかかっている頭に活を入れ、右手で水中を裂く。すると空間の裂け目が出来、そこに手を入れてある物を取り出した。・・・良かった、水中でも使えそうだ。もう僕には・・・・・これしかない!






上空


「(・・・終わったか。)」


狼少年は羽ばたきながらそう思った。極寒の湖に落ちた場合只ではすまない。ティルスが助かる可能性は限りなく0に近かった。


「(・・・これで全てに決着を付けた。真実は分からなかったが・・・・・・復讐は終了だ。)」


そして試合終了のアナウンスを待つため、一度近くの陸に着陸しようと考えていた・・・・・・だが


ボコボコボコボコッ


湖の水面が音を立てている。どうやらまだ終わってはいないようだ。


「(・・・まさか、まだ何かあるというのか!?)」


空間創造だけでも凄い能力なのだが、ティルスにはもう一つ奥の手が残されていた。狼少年は水面をじっと見ていたが・・・



グオオオオオオオオオオオオオオオ



声高々に遠吠えを上げ水面に向けて氷の息を吐き出した。見た目から分かるように今の狼少年の属性は氷、ティルスがどんなことを仕掛けてくるか分からないが、湖の氷を再び凍らせることで閉じ込めようと考えたのだ。


ピキピキピキッ


そして思惑通り湖は再び氷漬けになる。・・・これにより今度こそ勝ちを確信する少年だった・・・・・・のだが



・・・・・・ガッシャーーーーーーーーーーーン



何かが氷を貫通して湖の中から出てきた。それは・・・羽を生やして上空を飛んでいた。


「(・・・おいおい、ありゃなんだよ・・・・・・。)」


少年が見たもの、それは信じられない光景だった。

そう、羽を生やした何か・・・・・・それがティルスだった。



「お待たせしました、ここからは僕も本気でいきますね!」






ティルスがさっきと違うところは、赤い翼が生えていることと・・・頭に王冠を付けていることだった。

その羽は・・・そう、親衛隊の一人朱雀のものと類似していた。

そして注目すべきは王冠。王冠には4つの窪みがありそれぞれ動物の形が彫ってある。今現在は虎と鳥のアクセサリーがはめ込んである。

説明するとこの王冠はティライズからもらった荷物に入っていたものだ。荷物の中には手紙が数枚とこの王冠、そして鳥のアクセサリーが入っていた。手紙には王冠の使いかたや、空間創造の能力、そして・・・偶然ではあるが少年の兄の死について書いてあった。


「(伝えなくちゃいけない。そのためにも僕は・・・・・・勝つ!)」


起動した王冠の力はとんでもないものだった。・・・それはアクセサリーに合った親衛隊員の力を使用するものだ。今は朱雀の力を使い、翼と炎の力で極寒の湖から脱出してきたというわけだ。

そんなことは知らない少年は只々驚くしかなかった。


「(・・・こいつはまずい。だけど・・・・・・ここで諦めたら俺の今までしてきたことが無駄になるじゃねえか!!)」


兄が死んでから復讐のためだけに生きてきた少年・・・いや、生きてすらいない。

復讐を果たすためにここまできた念のかたまりだ。そんな彼が・・・ここで復讐を諦めるはずがなかった。


「(・・・やる。俺は王族に・・・・・・あの王に復讐するんだああああああああああああ!!!!!)」


雄叫びを上げる。もうこれ以上出せないというほどの大きな雄叫びだった。常人が聞けば卒倒しかねないほどの雄叫び。だが、ティルスは先程のようにビビったりはしない。身体全体に湧いてくる絶対的な自信が彼にはあったからだ。


お互いに睨み合う。言葉は不要だった。・・・そう、次で勝負が決まる・・・・・・語らずともお互いに理解していたからだ。


「(まさかこいつがここまでやるとは思わなかった。だが・・・・・・負けられない!)」


「(少年さんに話を聞いてもらわなくちゃいけない。そのためには・・・・・・やるんだ!)」




そして互いに全てを込めた一撃が放たれた。



ヒュグアアアアアアア



少年は全てを込めた氷結の息吹を放つ。それはもう全てを凍りつかせるほどの白く輝く吹雪だ。それがティルスに向かっていく。これが彼の全て・・・今までやってきた集大成だ。


・・・それに対するティルスの一手

手を吹雪に・・・少年に向ける。それに応えるかのように鳥・・・そして虎のアクセサリーが虹色に輝く。


「Vulkantiger letzter Angriff!!」


王冠から響く謎の声に合わせてティルスの腕から巨大な炎が放たれる。

それは徐々に虎の形を取って真正面から吹雪に突っ込んでいく。



正面からぶつかる氷と炎、互いに一歩も譲らない。これはもう単純な力のぶつかり合いではなく・・・強い意思を持つ者が勝つ、そんな戦いになっていた。


「(全てはこのために・・・王族の未来を消すために。)」


勝つのは復讐か


「(僕は救う・・・・・・全部まとめて!)」


それとも救いの手か


・・・強い意思のぶつかり合いも最後には勝負がつく。



炎の虎が押していた。吹雪を受けながらもずんずんと進み少年にたどり着こうとしていた。

・・・少年は理解していた。赤い翼を宿したティルスが見えたときにはもう・・・心のどこかで勝てないと分かっていたのだ。だが、それをどうしても認められなかった。

認めたら・・・王族のことを許してしまうような・・・・・・そんな気がしたからだ。


「(・・・ったく最後はこれか。俺の・・・・・・疲れ損じゃねえかよ・・・。)」


そして彼を炎の虎の一撃が・・・・・・貫いた。






「・・・負けたぜ。」


炎の虎の一撃を受けて瀕死になった少年は地面を転がっていた。あの後彼は墜落し、運良く地面に落ちたもののもう力は残されていなかった。いつの間にか姿も刀ではなく少年のものへと戻っていた。


「はい、では僕の話を聞いてもらいます。」


ティルスが受け取った手紙、それにはこう書かれていた。


次に王となる器の持ち主はとんでもない力を秘めている。そしてそれを誰かに知られてしまえば今後悪用される可能性が出てくる。王は玄武と話し合い、このことを秘密にしてきた。

そして例の災害後、悪夢神は城にずっと住み着いていたためこのことを知られないよう極秘で城の奥深くにこのヒミツを綴った書物が保管されることとなった。

しかし・・・少年の兄はそのことを知ってしまった。彼は親に捨てられ、少年と二人で生きてきた。

魔法使いとしてとても優秀だった少年の兄は城に忍び込み王について調べようとしていた。どうやら彼は王には何か裏があるのではないかと疑いを持っていたようだ。・・・それが悪夢神のことかどうかまでは知らなかったようだが。

彼には自信はあった。親衛隊も既に王の下から離れて別々に暮らしておりそこまで強い兵士がいなかったからだ。そして・・・書物を見てしまった彼は、王に見つかり・・・その手に掛かり命を落とした。王としてもそれが外に漏れて悪夢神に知られるのは絶対に避けたかった為仕方なくだった。

そしてその事件は書き換えられて暗殺の失敗として新聞に載った。王はこのことを隠そうとしたが部下に知られすぐに情報が回ってしまったらしい。

それが事件の真相の全てだった。


「なるほどな。・・・全てはお前という最終兵器のためか。・・・・・・いや、元はティライズか。いずれにしても理由は分かった。」


「・・・・・・謝っても許してもらえるとは思っていません。なので僕を恨んでもらって構いません。」


当然そのつもりだと言って軽く笑う少年。事件の真相を知った今、彼の恨みは少しは晴れたのかもしれない。・・・彼の笑う姿は兄が死んでから今までで初めてだったからだ。


「さて、じゃあ俺はいくわ。今度はお前の命を狙ってやるから・・・・・・それまで負けんなよ。」


「・・・はい、ありがとうございます!」


「馬鹿だな。命狙われて喜ぶ奴がいるかよ。・・・ま、こんなのも悪くねえかもな。」


その言葉を最後に彼は・・・消滅した。






兄さん、貴方の最後の言葉の意味がようやく分かったよ。

お前が俺の仇をとる気でいるなら・・・・・・そんなのきにしないで楽しく暮らせ。

遅くなったけどこれからは楽しく暮らせそうだ。だから・・・今までありがとうございました!!






「決着がつきました!冬の島の対決、極寒の地での対決を制したのは・・・ティルス選手です!」











続く

どうでしたか?因みにティルスの使った技はドイツ語です。火山の虎、最後の攻撃、という意味を持っています。

さて、まずはティルスです。空間転移、空間創造、英雄の帰還(王冠)の3つの能力を持っています。まだ全てを使いこなせませんがこの時点で王子隊最強に一気に上がりました。さすがはリーダーです。アクセサリーは王冠にはめるものでした。色がある=まだ生きているため使えないということになります。すでにいる英雄は帰還できませんからね。まだ2人の英雄が残っていますのでこうご期待!

今回ついに謎の少年フラグを回収しました。元々この展開は考えていましたがいつ出そうかと思っていたのでようやく今回出せました。忘れている人は第2部の因縁の対決の話を見直してもらえればいいと思います。

さて、次回はついに主人公登場です。青龍との対決となります。こちらも期待していただければ嬉しいです。

さて次回は未定です。立ち直りましたがまだまだやることが多いので時間見つけ次第書こうと思います。

後、1部を書き直そうと思います。そのためさらに時間が掛かってしまうのでその辺はご了承ください。

ではみなさん元気でまた次回お会いしましょう!!

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