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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
真実編
98/115

最終決戦7.因縁の対決再び

こんにちは、ロンロンの弟子です。・・・只今現実逃避中であります。

さて、今回はティルス対・・・いや、詳しくは本編のほうがいいですね。

それではどうぞ!

観客室・ミーア側

ミーア側の控え室では悪夢神が一人だけ、椅子に座って目を閉じていた。そして・・・何かが終わったかのように目を開く。


「失敗した・・・だと・・・・・・!?あのスィングとかいう奴は何者なのだ?」


悪夢神が送った霧はスィングに消されてしまった。その霧はそう簡単には消されないように細工をしていた。そのため簡単に消されたことに疑問を持っていた。


「・・・白核石は破壊したはずなのに・・・・・・いや、待つのだ。」


白核石は破壊した。しかし・・・破片は残っていた。そう、完全には消し去ってはいなかったのだ。


「ならば破片は始末しなくては・・・・・・む?」


ここでモニターが目に入る。そこには・・・勝者であるスィングの文字が大きく映っていた。

更にモニターに映った彼の手には先程持っていなかったすべての破片があった。どうやらファントムハンドで回収したようだ。


「やはり持っていたな。・・・一応あの女神の力の象徴は復活はしないだろうが、破片を持っているスィングという奴はまだ要注意人物には変わらない。・・・・・・だが、今はいい。」


モニターに映っていたスィングはいつの間にかオアシスに移動され休息をとっていた。しばらく休まなければ次の行動には移れないだろう。


「・・・面倒な相手は無視すればいいだけのこと。茅野泰人、スィングを気にせずとも・・・・・・ティルスを倒せば全てが終わるのだ。そのための準備はした・・・が、そこまでする必要はなかったな。戦闘ができないティルスなど敵ではない。」


そう呟くと悪夢神は不気味に笑っていた。






・・・数十年前のあの日、俺は王族に自分の兄さんの命を奪われた。

一体兄さんがどのような真実を知ったのか・・・・・・今となってはよく分からない。

だから王族に復讐するため、俺は儀式をしてティルスにティライズの能力を移した。しかし・・・俺のやってきたことが無駄になってしまった。

だがまだ間に合う。王族に復讐するチャンスがまた俺に巡ってきた。

・・・眠くてダルイが兄さんの敵を取る為だ。俺がやるべきことは、・・・王の後継者となった少年



ティルスの抹殺だ



冬の島・氷の湖の上

ティルスは気が付くと凍った湖の上にいた。服装はいつの間にか防寒具に変わっていたが寒いものは寒かった。


「あわわわわー、僕はなんでこんなところにいるんだろう?」


少し慌てながらも移動を開始する。だが歩いても歩いてもなかなか湖を抜けることができなかった。その間に色々な放送を聞いた。

そう、緋情夫の敗北、沙汰の参戦・・・そしてスィングの勝利だ。


「沙汰さんが敵サイドに。そして現在お互いに残り人数は5人。・・・しかし、僕がやられてしまえばそこで終わりか。」


ティルスの言うとおりだ。チームリーダーである彼が敗北した場合、その時点で強制的に負けとなるのだ。

そしてティルスはさらに考える。今回の春夏秋冬の島によるサバイバル対決・・・そして人数配分、これがミーア、または悪夢神によって考えられているならば・・・

因みに悪夢神については修行時スィングに聞いたようだ。


「・・・おそらく僕は一人だけだね。戦闘経験ほとんどないし弱いって思われているよね。だけど・・・できる限りのことをしよう。」


その可能性は高い・・・というか当たっていた。確かにこの島にはティルスともう一人しかいなかった。

そしてティルスが何か細工をしているとき・・・・・・


ザッザッ


と、ティルスに近づく人影一つ。かなりの寒さの中、ティルスの視界に入った人物は・・・・・・


「・・・・・・・・・・。」


ティライズだった。目は虚ろでサンドルスと違いこちらは本当に操られているように見える。

そしてティルスが一番気になったことは・・・・・・ティライズが手に持っている刀だった。

ティルスはティライズの持っている剣を大体知っている・・・だがあの刀、それも禍々しい力が宿ったと思われる紫のオーラを放っているものは見たことがなかった。そして・・・理解した。


「・・・なるほど、ティライズ君はあの刀の呪い?を受けて暴走しているみたいだね。あのティライズ君が使いこなせない武器があるなんて一体・・・・・・」


「当然だ。この刀には俺が宿っているのだからな。」


「・・・え?」


突然声が聞こえてティルスはティライズを見る。・・・だが、彼は言葉を発していない。

そして目線を落とし手に持っている刀を見る。どうやら声はその刀から聞こえたようだ。


「初めまして・・・だな。俺はお前とティライズの運命を変えた者だよ。・・・いやぁ、刀でも疲れるもんだ。」


「ということは・・・貴方がスェイゼル先生の見た少年さんですね?」


「・・・だな。結構疲れて眠いんで自己紹介はなしでいいよ、どうせ俺に名前なんてないしな。それに・・・」


ティライズが斬り掛ってきた。突然のことでティルスは驚くが、挨拶変わりの一撃のためそこまで鋭い一撃ではなかったのかギリギリだが避けることに成功する。


「・・・うわわわ。」


「お前を消せば全て終わりだ。早く終わらせて寝たいからさっさとやられろっつーの。」


そう少年が言うとティライズは再び構え直す。どうやら少年の指示にティライズは従わされているようだ。

ティルスは瞬時に考えをまとめる。


「(・・・とりあえずあれを使って様子を見ましょう。)」


そう考えティルスは懐から変身の指輪を取り出すと指にはめる。そしてそれを見た少年はチャンスだと思ったのかティライズに攻撃の指示を送る。


「がら空きだ。・・・もらった!」


「・・・ぼ、僕だってそう簡単にはやられません!!」


そしてそれをサッと避けるティルス。それには少年も多少驚くが指輪を見て納得する。


「なるほど、それは強化アイテムか。・・・・・ったく、しゃーねえな!」


ティライズはそのままティルスに向けて連続攻撃を放つ。

変身の指輪で強化しているもののティルスは戦闘経験などほとんどない。致命傷は避けているものの服は裂けて少しずつ切り傷も増えていく。


「・・・ぐく、やっぱり僕に戦いは向いてない・・・ね。」


と呟きつつも全て避けきった。だが今の動きだけでもティルスにはかなりの負担だったらしくもう肩で息をしている。


「全く、弱いんだから抵抗するなよな。・・・さっさと終わらせてやるよ。」


そう少年の呟きと同時に刀に炎が纏う。どうやら属性攻撃を仕掛けてくるようだが・・・ティルスは気付いた。ここは凍った湖の上、そんなところで炎属性の攻撃が放たれれば・・・・・・


「そ、そんなことをしては僕たち只じゃすみませんよ。もちろん貴方だって・・・・・・まさか?」


「気づいたな。俺は刀だし問題ねぇ。それにこいつ・・・元王子なんてどうでもいいんだよ。お前を倒すためなら犠牲なんて仕方ねえじゃん。」


「・・・・・・・・・・。」


そうこうしている間にも炎は大きくなり湖の氷を溶かしていく。湖の氷は分厚いためすぐには全て溶けないが時間の問題だ。・・・ティルスにも選択が迫られていた。


「(・・・奥の手は取っておこう。ならば僕の取る手は・・・・・・あっちしかない!)」


ティルスは決めた。そして右手で・・・空を切る。すると空間に切れ目が生じる。

この時少年は集中していたため気付かないのか炎はどんどん大きくなりもう放つ瞬間まで来た。


「さぁ、ここまでだ。さっさと・・・・・・!?」


ここで気付いた。空間の切れ目が大きくなりその切れ目がティルスたちを吸い込み始めた。

気づくのが遅かった少年は驚いて炎を消し、逃げるように指示を出すが・・・間に合わない。


「・・・何をする気なんだ?」


その言葉を最後に二人はその場から・・・姿を消した。











続く

どうでしたか?・・・詳しくはティルス対謎の少年となります。

謎の少年は本人が言ったように名前がありません。孤児みたいなものです。

さて、次は決着編です。ティルスは何を仕掛けたのか?ティライズは救えるのか?・・・少年はどうなるのか?全ては次回です。

次の投稿は未定です。現実逃避を終わらせなくてはならないので遅くなると思いますが、遅くても今月中には投稿します。

では皆さん、元気でまた次回お会いしましょう!!

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