最終決戦5.砂漠の迷宮を探検するよ byシロミャー
どうも、ロンロンの弟子です。最近番外編に力をいれていますがもちろん本編も忘れていませんよ。
さて、今回はちょっと変わった趣向を凝らしてみました。ダンジョン探索の場合はこのように書いたほうがいいかなと。まぁ、詳しくは本編で。
ではどうぞ!
古寺歩は青い森まで来ていた。前回ティルス達が来たときは雨が降っておらず緑色だった木々、だが今は雨が降っており青くなっている。
「・・・ふぅ、さっさと行くか。」
古寺歩は辛そうに息をつく。どうやら体力もかなりきつくなってきているようだ。
だがもう時間がなかった。彼は足早に森の中を見て回るとすぐに光っている木は見つかった。
そして穴の中へとダイブした。
夏の島・砂漠エリア
スィングの目の前に現れたのは武者蜥蜴隊のリーダーだった。学校で見た時とは違い落ち着いているようだ。どうやらあの時は演技だったらしい。
「・・・あんた、あの時消えたと思ってたが、生きてたってことっすか。」
「まぁな、あそこから脱出したあとすぐにミーア様に再生してもらったよ。それに僕があの後速攻で参加者を減らしたんだ。」
「なるほど、あんなに都合良く人数ぴったりになったのはあんたのおかげっすか。」
頷くリーダー。確かにミーアが咄嗟にリーダーの再生を判断していなければ祇亞の攻撃で泰人はフロンと共にリタイアしていたのは間違いないだろう。
「あの時の借りはこれでチャラにしてもらうぞ。」
「分かってるっすよ。・・・さてと、準備はできてるっすよ。」
構えるスィング。ここにいるということは戦わなくてはいけないということである。それはリーダーも分かっているのか戦闘態勢に入る。
「あぁ、あんたには部下を倒された恨みが少なからずあるからね。本気で行かせてもらおうか。」
「・・・当然っすよ。俺っちもあんたを倒して泰人を助けに行かなきゃいけないっすから。・・・大事な弟分だしな。」
既に分かっていると思うがスィングの方が泰人よりも年上である。因みに年齢は19だ。
つまり泰人はスィングの弟分にあたるのである。
「そうか・・・。部下を倒した君に名乗らないのは失礼にあたるな。僕の名はサンドルス、得意技は・・・・・・これだ!」
スーッ
「・・・な?」
スィングが気づいたときには自分の立っていたところにあった砂が一瞬で消え大きな穴になっていた。当然何もできずに落ちていった。
「ま、ますたー!?」
シロミャーは落ちていったスィングを追って自分も穴に飛び込んでいった。
その場に残ったサンドルス。決意に満ちた表情をしている。
「・・・・奴に僕の迷宮を攻略できるか見ものだな。」
そう言うと突然砂嵐が起こり彼を飲み込んだかと思うと・・・スッと消えた。
砂漠の迷宮
ドスン・・・という音と同時にお尻から落下したスィング。そこまで高い位置から落ちたわけではないが痛いのには変わりないだろう。
「いってー、思いっきり尻から落ちちまった。」
お尻をさすりながら立ち上がるスィング。周りを見渡すと・・・周りは土で固められてここ一つが部屋になっているようだ。そして先に進む道がひとつある。
「ますたー、大丈夫!?」
シロミャーが合流する。スィングはお尻をさすりながらも答える。
「尻を打っちまったけど、そんなに高いところから落ちたわけじゃないし大丈夫っすよ。それにしても・・・」
見上げると落ちてきた穴は既に埋まっていた。この時スィングもシロミャーも気づいていた。これがサンドルスの仕業であると。
考えていると部屋全体に声が響く。
「ようこそ、僕の作った迷宮へ。早速ルールを説明するよ。スィング、君の勝利条件は僕のいる部屋までたどり着き、僕を倒すことだ。・・・だがここには様々なトラップが仕掛けられているから一筋縄ではいかないさ。そんなところを進む勇気が君にはあるかい?」
サンドルスがノリノリである。とりあえず話を聞くことにした二人。
「決意が決まったら進むといいよ。健闘を祈ろう!」
と、それを最後に声は聞こえなくなった。・・・とりあえず第一声
「あいつ・・・あんなにテンション高かったっけ?」
「再生されたときに頭のネジが緩んじゃったんだね。可哀想♪」
全然そんなことを思っている素振りもないシロミャーを見て、相変わらずの毒舌っぷりに感心しながらもスィングは腹を決める。
「ま、行くか。こんなところでグズグズしている時間はないっすからね。」
「それにお宝とかあるかもしれないね。じゃ、行ってみよ~♪」
シロミャーが先頭を行き、後にスィングが続く。こうして砂漠の迷宮の探検が開始された。
果たして彼らを待つものとは何なのか?お宝はあるのか?待て次週!!
なんてことはなく続きます。ここから表記を変えつつお送りします。
1F
スィング達は前進した。特に罠はなかった。
左右に伸びた分かれ道がある。二人は相談する。
「やっぱここは直感で行くっすよ。」 「右だね♪」
右に進む。・・・土人形が現れた。
土人形 HP20
「お、相手のライフが数字になるんすね。」 「弱そう。触って崩しちゃえ!」
先制!スィングの攻撃 土人形に3のダメージを与えた。
追加効果 土人形の水分がなくなり崩れさった。
土人形を倒した! 5の経験値をもらった。
「この経験値ってなんなんっすかね?」 「よく分からないけど貰えるものはもらっとこ~♪」
さらに奥に進む。再び左右に伸びた分かれ道がある。二人は相談する。
「右と来たら次はやっぱりこっちっすね!」 「右だね♪」 「・・・え?」
右に進む。・・・何か落ちている。
ロウソクを手に入れた。
「ただのロウソクみたいだ。」 「この先必要になるかもね。」
さらに進む。どうやら行き止まりのようだ。
「・・・まぁ、このロウソクを手に入れただけでもいいっすね。戻ろうか。」 「・・・・・・。」
シロミャーは壁を叩いた。コンコンと音がするが何か軽い音みたいだ。
「壊そー!」 「・・・マジっすか?」
シロミャーは呪文を唱えた。 「光印・レイスピア!」
何本もの光の槍が突き刺さり、壁は崩れ道ができた。
「まだ最初の方なのに隠し扉とか・・・難易度高すぎっすよ。」 「いこいこ♪」
前進する。階段を見つけた。・・・他にもここに来る道があったが敢えて無視しよう。
周りを見るとマッチが落ちている。
マッチを手に入れた。
「やっぱり下あるんすね。何階まであるか分かったもんじゃないな。」 「降りるよ♪」
階段を降りた。特に罠もなく降りることができた。
B1
辺りが暗くて何も見えない。
「・・・キャッ、ちょっとますたー、セクハラしないでよ。」 「さてロウソクを使うっす。」 「・・・テンション低すぎー。」
スィングはマッチを使いロウソクに火をつけた。ロウソクの火が辺りを照らす。
「どうやらさっきの階とあまり変わらないっすね。」 「・・・セクハラしてもいいのよ。」 「先に進もう。」
前進する。・・・巨大蝙蝠が現れた。
巨大蝙蝠 HP100
「・・・1mの蝙蝠とか、何か気持ち悪いっす。」 「じゃあ、あたしが倒すよ。」
先制!シロミャーは呪文を唱えた。 「光印・レイスピア!」 巨大蝙蝠に120のダメージ!
巨大蝙蝠を倒した! 30の経験値をもらった。
「シロミャー、強いっすね。」 「そう?レイスピアはそこまで強い術でもないしこんなものだと思うよ?」
先に進む。左に道が折れている。
「よし、進む先は決まってるな!」 「うん、壁壊して右だね♪」 「・・・マジっすか?」
シロミャーは呪文を唱えた。 「光印・レイスピア!」
・・・しかし壁はびくともしなかった。
「やっぱり無理っすね。左に行くよ。」 「・・・かべのくせになまいきだ」
シロミャーは大呪文を唱えた。 「光大印・ネオライトレイスピア!」
大きな術式からは巨大な光の槍が出現し壁に衝突したかと思うと壁は文字通り≪消滅≫した。
これはひどい
「・・・・・・(ぽかーん)」 「あたしに逆らうなんて本当に最低な壁ね。ぷんぷん!」
右に進む。宝箱を見つけた。
「いやいやいやいや、こんなところにあるとか絶対見つけられないだろ!!!!」 「中身何かな♪」
宝箱を開けた。そこにはスイッチと一緒に一枚のメモがあった。そこにはこう書かれていた。
「どうも、サンドルスです。ま、これを見つけるのは不可能だと思うけど一応説明書き。このスイッチを使うと僕の部屋までワープできます。・・・ま、書いてみたけどこの部屋来るには大呪文でも使わないと無理だしそれがスィングに出来るとも思えないね。確かに彼強いけど、呪文は使えないみたいだし。はっはっは!」
・・・静かにメモを宝箱に入れて閉める。
「よし、押すよ♪」 「・・・もう何も言うまい。」
シロミャーはスイッチを押した。シロミャーたちはワープした。
続く
どうでしたか?いろいろな意味で弾けた回でした。
シロミャーは正直、全盛期のヴィントルより強いです。結構子供っぽいのでムキになると大呪文使ってしまうという欠点がありますね。・・・これはひどい
さて、次回は決着です。内容は少し長くなりますが次で勝者が決まります。果たしてどちらが勝つのか、そして次回あのキャラが・・・・・・。
さて次の投稿は未定ですが、今ちょっと複雑な状況でして下手すると再び落ち込み期間に入って投稿できなくなる危険性があるのでご了承ください。詳しくは活動報告の方にします。Twitterだとやっていない人もいますからね。
それでは皆さん、元気でまた次回お会いしましょう!!