最終決戦4.流れる星の音
こんばんは、ロンロンの弟子です。朝は申し訳ありませんでした。寝ぼけて本編に番外編の話を投稿してしまいました。以後気を付けます。
さて、今回は決着編です。果たしてどっちが勝ったのか・・・それは本編を見てからのおたのしみということで。
あと今回は参加者の強さ順をあとがきに書きますので合わせておたのしみに!
では本編へどうぞ!
・・・まじか?こんなところで負けちまうのかよ・・・。
俺は・・・星音を・・・守らなくちゃいけないんだ。
現実ではできなかったから・・・・・・その分守るって決めたんだよ。
そしたら・・・現実でも・・・吹っ切れそうな・・・気がした・・・・・・・から
「・・・あ。」
緋情夫はSPDの糸により貫かれた。緋情夫はいきなりの出来事に動くことすらできなかった。
スッっと糸を引き抜いたSPDはそのまま消える。緋情夫はそのまま前に倒れ・・・ると思われたが、グッと堪える。その表情はあまり痛そうには見えない。
「・・・へへ、ほとんど痛みを感じないぜ。調整を誤ったか?」
「・・・・・・・・・・。」
沙汰は答えない。じっと緋情夫の方を向き微動だにしない。
「ま、いいさ。じゃあ今度こそとどめだぜ!」
そう言って駆け出した緋情夫だが・・・
ドサッ
「・・・え?」
思いっきり転けてしまう。緋情夫自身転けるとは思っていなかったのか驚いている。
「・・・いやぁ、力んだかな。今度こそ・・・・・・な?」
力をいれて立とうとするが・・・身体に全くというほど力が入らないため起き上がれない。
何ども試すが結果は同じ、それにいつの間にか鎧が消えていた。そして気づいた。
「・・・まさか、さっきの糸に何か秘密が?」
「あぁ、そのとおりだ。」
頷く沙汰。どうやらさきほど緋情夫を貫いた糸は外傷を与えるものではなく、内部へのダメージを与えるものだったようだ。
「あの糸には俺の特別性の毒が仕込まれていたんだ。これを受けたやつは全身の力、魔力とかの特別な力が抜けて・・・何もできなくなる。」
「・・・・・・嘘だろ。」
驚愕する緋情夫。だが沙汰の真面目な表情から分かった。もう自分は・・・負けているのだと。
「・・・くそ、くそがああああ。」
必死に立ち上がろうとする緋情夫だが、身体に全くと言っていいほど力が入らずモゾモゾと動くことしかできない。
「ここまでよくやったと褒めてやる。一人で本戦まで残るなんて大したものだ。だが、ここまでだな。・・・リタイア宣言しろ。そうすれば楽に・・・・・・」
「嫌だ!俺はまだ星音を守りきっていない。俺はあいつを・・・今までの分まで守らなっきゃいけないんだ!」
必死に立とうとする緋情夫。そんな緋情夫を見て、これ以上言っても無駄だと分かったのか沙汰は・・・ミニパソのキーを打ち込んでいく。どうやら止めを刺すようだ。
「・・・OK、君のその戦う姿を見て感じるものがあったよ。せめて苦しまない一撃で決めてあげよう。」
そしてエンターを押そうとした・・・瞬間
「止めてください!」
沙汰と緋情夫の間に誰かが割って入ってきた。そう、・・・星音だった。
彼女は沙汰に言う。
「緋情夫君はリタイアします。・・・だからこれ以上は・・・・・・止めてください。」
涙をポロポロ流しながら頼む星音。それを見た沙汰は・・・エンターから指を離した。
「決着がつきました!秋の島の対決、緋情夫選手のリタイアにより勝者は沙汰選手です!」
スピーカの声が辺りに響く。この放送は他の島、観客席でも聞かれているのだろう。
そんなこと何か気にせず星音は緋情夫に抱きつく。
「お、おい馬鹿。やめろって・・・。」
「・・・ありがとう。これが夢でも嬉しいよ。」
「・・・・・・」
どうやら先程の言葉がとても嬉しかったようだ。緋情夫もまんざらでもない顔をしている。
「・・・現実でも、今度からは素直になるよ。だから・・・お前を俺に守らせろ!」
「・・・・・・うん!」
そしてその言葉を最後に・・・緋情夫は光に包まれて消滅した。
それをじっと見ていた星音。
「・・・ありがとう。」
そして観客室へと戻って行った。
観客室
ここは観客室・・・というより控え室に近い。そこそこ広い空間に大きい机が一つに一応仮眠スペースもある。どうやら昼食時間があるらしく、その時間になると選手達は一度この部屋に送られるようだ。ただし、リタイアしていなければだが。そして机から見えるようにモニターが設置されており、そこから選手達の戦いが見れる。先ほど星音が緋情夫の所に行ったのもこのモニターで緋情夫のピンチを知ったからだ。
さて、話を戻そう。緋情夫の最後を見届けた星音が観客室に戻ってきた。
「・・・戻りました。」
明らかに暗かった。彼のリタイアする所を直に見てしまったのだ。無理もない。
「お疲れ様。少し休んできた方がいいわよ。」
「・・・・・・そうさせてもらいます。」
小学生には辛いだろう。雪美も連れ添って仮眠スペースへと行った。
「ヒーロー負けちゃったよ。」
「そうだね。でも、僕達は冷静でいなくてはいけないね。何が起こるか分からないから。」
「うーん、分かった!」
サミーは明らかに分かっていないようだったが、スタッフはなんとなく嫌な予感がしていた。
一応立て直したとはいえ、沙汰のことで泰人は明らかに動揺している。次に何か大きな精神的ダメージを受ければ立ち直ることはかなり難しくなる。それに泰人がリタイアすればもう勝ち目はない、そうヴィントルも言っていた。
「あの少年の頑張りも無駄にはできないしね。例え夢だとしても、僕は裏方として頑張ろうか!」
スタッフは決意を新たにした。
夏の島・砂漠エリア
「・・・水が欲しいっすね。」
「ますたーは人の水分調節できるようになったから自分の水分調節すればいいよ。」
太陽がギラギラと砂地を灼く中、スィングとシロミャーはその砂地を歩いていた。スィング達は最初オアシスに飛ばされたが、対戦相手も味方も周りにいなかったため砂地に足を踏み入れたのだ。そして方向も分からず進んで今にも至る。所謂迷子だった。
「水分調節は力使うから余りやりたくないな。早く対戦相手か仲間を見つけたいっすよ。」
と話している時だった。上空をスピーカーが通りかかる。
「決着がつきました!秋の島の対決、緋情夫選手のリタイアにより勝者は沙汰選手です!」
放送を聞いたスィングは驚く。・・・そう、沙汰の名前が出たからだ。
「・・・まずいっすね。沙汰君が敵サイドにいるって泰人が知ったらどうなるか。でも今は信じるしかないっすね。」
そう思っていた時だった。シロミャーが声を上げる。
「ますたー!そこに誰かいるよ。」
「ん?」
シロミャーが言う先には確かに人がいた。
その人物は
「・・・・・・・・・。」
そう、武者蜥蜴隊のリーダーだった。
続く
どうでしたか?・・・緋情夫くんはリタイアです。これで王子隊は残り5人です。ここからどうなるのか・・・難しいところです。
さて参加者の強さ順にしてみましょう。現段階で次の通りです。
祇亞>青龍=沙汰>ミーア>武者蜥蜴隊リーダー>スィング>ティライズ>ミュア>泰人>緋情夫>莉麻>ティルス
といった感じです。あくまでも今はこうなのでこれからどう変わるのか・・・これは私もまだ把握出来ていませんね、・・・ははは。
さて次回はスィング対武者蜥蜴隊リーダーです。この二人は元々戦わせるつもりでしたが、以前のリーダーさんは緋情夫クラスなのですぐ負けてしまい面白くありません。ということでこの舞台にしました。
とんでもなくパワーアップしているのでかなりの接戦になると思います。それは次回ということで。
さて次は未定ですがおそらく来週中には投稿できると思いますので宜しくお願いします。
それでは皆さん元気でまた次回お会いしましょう!!