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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
真実編
93/115

最終決戦2.明かされた正体

こんにちは、ロンロンの弟子です。遅くなりました、少し諸事情で投稿できませんでした。

さて、今回はついに彼らの正体が明らかになります。と言ってももうほとんどの人が気づいていると思いますが・・・。

それでは本編をどうぞ!

謎の空間


「・・・さて、この子達どうしようかな?」


サラリーマン風の男は迷っていた。手には2人の少年少女を抱えている。目の前で死にかけていたので、つい助けてしまったようだ。


「朱雀の力を受けているみたいだしそこそこ使えそうかな。・・・・・・さて、悪夢神のやつを倒すために俺もまた動くとするか。」


男はそう呟くと2人を抱えて闇の中に消えた。






場所は戻りバトルステージ


「・・・ん、着いたのか?」


泰人が目を開けると一面紅葉が広がっていた。木々が赤く色づき落ち葉で敷き詰められた足場、どうやらここは秋の島のようだ。周りをキョロキョロ見回すが周りには誰もいないようだ。しかし何やら上空に違和感を感じた泰人が見上げてみると何やら羽の生えたスピーカーらしきものが飛んでおりそれを通したような女性の声が聞こえてきた。ミーアではなく大人の女性のようだ。


「それではゲーム開始となります。全員バラバラに転移していますので誰がいるかは会ってからのお楽しみとなります。サポーター室には映像が流れていますので参考に作戦を立ててください。さて、特別ルールとしまして島には特殊な力が働いているため自力で別の島への移動は不可能です。移動するには相手チームのメンバーを一人でも倒せばOK!以後戦闘中や何かしらの異常がなければ念じるだけで別の島への移動ができます。尚、戦闘状況やその他の情報はすぐに放送いたしますので安心してくださいね。では各自相手を探してください。頑張って!」


というわけで放送が終わる。どうやら今の放送はサポーター室にも流れたようだ。


「ふむ、パートナーがいる島を教えてもらえなかったな。・・・まぁ、とりあえず歩いてみるか。」


「ちょっと待ってください。」


泰人が歩きだそうとするがふいにフィルディアが話しかけてきたので止まる。


「どうしたんですか?」


「・・・微かに他の人の声が聞こえてきませんか?」


それを聞いた泰人は周りの音に耳を傾ける。するとそう遠くない場所から声が聞こえた。・・・というより声はこちらに近づいてきている!


「・・フィルディアさん!」


「はい!」


フィルディアも気づいたようで二人で戦闘態勢を整える。すると木々を走り抜けて泰人達の前に姿を現したのは


「おい、おまえ。着ぐるみ着ているのに・・・速いな。」


「・・・・・・・・・・。」


緋情夫と着ぐるみの男だった。着ぐるみの男はその見た目に似合わず緋情夫よりも足が速いようだ。


「おっと、確か泰人兄ちゃんだったよな。悪いけどそいつ捕まえるの手伝ってくれよ。」


「あ、あぁ。」


奇妙な光景だったので一瞬何が何だか分からなかったが緋情夫に話しかけられ理解した。どうやら泰人のパートナーは緋情夫のようだ。とりあえず相手のもう一人に警戒しつつも着ぐるみ男を追い詰めようとするが・・・泰人がいると知った着ぐるみは立ち止まる。もう逃げる気はないようだ。


「お、逃げるの止めやがった!やるのか?」


「・・・・・・・・・。」


構える緋情夫。そんな緋情夫を無視して着ぐるみの男は・・・脱ぎだした。



「「え?」」



つい声が被るほどの想定外な行動に驚く2人。しかし、中から出てきた男に泰人は・・・・・・・・驚愕した。




「・・・・・・・・・沙汰か?」


「よう、久しぶりだな!」


そう、出てきたのは沙汰だった。意識不明の重体なはずの男が現れたのだ。泰人は混乱するものの何とか答えを導き出す。


「・・・確か夢の世界とディオールが融合したって言ってたな。」


「おうよ。そしたら何か全回復したって訳だぜ!」


のんきに笑いながらそう言う沙汰。泰人には分かる。こいつは本当に沙汰であると。


「そっか、・・・・・・そっか!それは良かったよ。ていうか何でお前そっち側にいるんだ?」


「・・・・・・それは。」


急に真顔になり言いにくそうにする沙汰。それだけで何かあったと分かった泰人は更に詰め寄ろうとするが




「な!?泰人兄ちゃん、危ない!」


「え?」


緋情夫の緊迫した声が聞こえた泰人は思いっきり後ろに飛ぶ。すると



バチバチバチバチッ



泰人がいた所に強烈な雷が落ちる。その場所を的確に狙った一撃のようだ。


「ほう、今のに反応したか。泰人だけではなくそこの少年もそこそこやるようだな。」


「お、お前は?」


沙汰の後ろから一人の男の声が聞こえたと思うと姿を現した。青い髪で白虎達と同じくらいの青年だ。武道をするような服を着ているが、巨大な剣を背負っているためアンバランスに見える。そして見ただけでも分かる。この男はとんでもない力の持ち主であると。


「俺は青龍。シュパルツと片割れが世話になったな!」


「青龍・・・・・・、親衛隊最強の男!!」


そう、白虎、朱雀、玄武がいる親衛隊のトップだ。


「そんな凄いものでもない。全盛期のヴィントルにも勝てない、ただの見た目だけ若者ってだけだ。」


「いやいやいやいや!」


全力で首を振る泰人。十分すぎるほど青龍が強いのが分かったからだ。そして全盛期のヴィントルはどれだけの化け物だったのかとも同時に思わずにはいられなかった。


「・・・さて、始めようか。戦闘方法はどうする?1対1か2対2か・・・・・・」


「ま、待ってくれ。あんたはいいとして、何で沙汰はそっちにいるんだよ!」


「・・・・・・俺はいいのか。」


軽く落ち込む青龍。意外にナイーブのようだ。あんなに威厳のあった白マントの男と同一人物には思えない。

それは置いておき沙汰が口を開く。


「・・・すまんな。泰人、俺はお前と戦わないといけないらしい。だからかかってこい。」


「・・・・・・・・・・???」


泰人は頭が真っ白になっていた。突然のことで沙汰が何を言ったか理解できなかった。もう一度理解しようと頭にさっきの言葉を浮かべる。



俺はお前と戦わないといけないらしい



「戦わないといけないらしいってことは誰かに言われたのか。誰に言われたんだよ!?」


「・・・カイチョー、行け!」


「・・・・・・は?」


その言葉に沙汰は答えずカイチョーを召喚し仕掛けてくる。泰人は思考が追いつかずボーっと突っ立っていた。


「・・・くそが。輝け、勇者の剣よ!」


そこに割って入った緋情夫。すぐに剣を掲げると光が放たれカイチョーが消滅する。


「おい、泰人兄ちゃんの友人!いきなりやりやがって。俺が相手してやるよ!!」


「ま、待って・・・・・・」


泰人が止めようとするがもう遅かった。羽のついたスピーカーが実況を開始する。


「沙汰選手と緋情夫選手の一騎打ち、承認します!他の二人は手を出さないで下さいね。」


スピーカーが言うと二人を中心に結界が発生する。


「ふむ、仕方ないな。」


青龍は展開される結界から離れる。しかし泰人は動けない。


「泰人さん!・・・仕方ないですね、蝸牛結界・転移!」


フィルディアがそう言うとラルゴが光り、結界が泰人を包むとその場に浮き展開される結界から離れていく。


「・・・どうして・・・・・・何でなんだよ。沙汰ああああああああ!」


離れながら泰人の悲痛な叫びが響いた。











続く

どうでしたか?ついに青龍が出せましたね。補足しますと、白マントの片割れさんとシュパルツが合体して青龍になります。片割れさんは青龍の時の記憶がないため勝手に師匠だと勘違いしているようでした。シュパルツは知っているようでしたが。

さて次回は漢字が非常に読みにくい緋情夫ひいろと沙汰の対決となります。緋情夫は今回見せたとおり、ヒーローときて勇者となった、勇者装備で戦います。なんていうか・・・はい、頑張って欲しいものです。

次回は未定です。番外編の後に投稿予定です。良ければ番外編、Satatic worldもヨロシクです!

それではまた次回元気でお会いしましょう!

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