50.悪夢神出現!
おはようございます、ロンロンの弟子です。遅くなりました、この時期は恐らく一番忙しいですね。
さて、今回は前回の続きです。繋ぎ回なのでそこまで長くはしていません。
それではどうぞ!
「・・・へぇ、じゃあ貴方が声の主って訳ね。なんでヴィントルの姿をしているかは分からないけど。」
ミーアの前に現れたのは黒の魔術師だった。・・・だが、黒の魔術師のヴィントルは今水晶になっている。つまりこの人物はヴィントルと同じ姿をしているだけで実際は違う人物ということになる。
そしてミーアが思いついた人物、それはミーアに影から助言をしていた声の主、悪夢神だった。
「そうだ、我こそ神である。我には固定された姿がないためこの世界に存在しているものと被らないようにこの姿を選択したまでのこと。深い意味はない。」
「・・・ふーん、まぁそんなことはどうでもいいわ。私が言いたいことは一つ、・・・早く雪美を解放しなさい。貴方が全て仕組んだってことはもう分かっているんだから!」
ミーアはそう強く言って悪夢神を睨みつける。
しかし黒いマントに隠れ表情は見えない。雰囲気から全く動揺していないように見える。
「それはできぬ相談だ。もう気づいていると思うが我はお前を利用した。普通に考えればそのような輩が人質をそう簡単に手放す訳がないだろう。」
「・・・・・・・そう。だったら本気で貴方を従わせるまでよ!!」
そう言ってミーアが術を展開しようとするが・・・背後に気配がする。
振り向くがもう遅かった。既に首筋に爪が突きつけられていた。そう、祇亞がそこにはいた。勿論希衣成の姿である。
「残念、そう上手くはいかないよ♪お前には俺の復讐の舞台を作ってもらわなけりゃいかないからな!」
「・・・・・・・・・・。」
ミーアは呆然と立ち尽くした。そう、悪夢神と祇亞は手を結んでいた。薄々気がついてはいたもののそれが現実になってしまった。
祇亞との実力差は明らかだ。戦っても負けるのは目に見えている。どうしようもなく術式を取りやめる。
「ふむ、素直でよろしい。ではこの世界の鍵となる娘、佐野星音を渡してもらおうか。」
「・・・・・・やっぱりか。」
ミーアはなんとなく分かっていた。そう狙いはこの世界を自由に創造できる人物、佐野星音だったのだ。
流石に星音を奪われてはもう手の内用がない。何としてでも護り通さなければならない。
しかし明らかに分が悪い。着ぐるみ男は全く協力する気がないのかいつの間にか距離をとってこちらの様子を見ていた。それに自分より格上が二人、絶体絶命だった。
「・・・仕方ないか。後は泰人達に託すしかないようね。」
「ほう、何かする気か。」
悪夢神は気づいたが手を出す様子はない。どうやら手を出すつもりはないようだ。
それを感じ取ったのか祇亞も爪を引っ込める。
「・・・分離!」
そう呟くとミーアは分離した。ミーア自身と佐野星音の二人にである。力が大分戻っているからなのか姿は維持できているようだ。
ミーアは星音をその場に寝かせると悪夢神へと歩み寄る。もぞもぞと星音の服の胸辺りが少し動いたが誰も気づいていないようだ。
「この世界を想像する力を私に移したわ。これでいいんでしょ。あの子には手を出さないで!」
「・・・まぁいいだろう。ではついてこい。奴らとの決戦の舞台を作ってもらわなくてはいけないからな。」
そう言ってミーアを連れて去ろうとする悪夢神。その後を付いていく祇亞だが、ふと後ろを見るとまだ着ぐるみの男は立ちっぱなしで悪夢神の方を見ている。
「・・・お前の正体は分かっているよ。今なら見逃してやってもいいんだぜ?」
「・・・・・・・・・・。」
着ぐるみ男は黙ったままやはり悪夢神を見ている。
悪夢神も流石に何か感じ取ったのか振り向く。
そして着ぐるみの男が口を開く。
「・・・俺はお前らと手を組みたい。別に仲間にして欲しいわけじゃない、茅野泰人と戦う機会が欲しいだけだ。」
「ちょ、ちょっと!?」
それに反応したのはミーアだった。明らかに男の一言に動揺しているようだ。
「貴方は泰人の親友でしょ?本戦でも影から支えるって言ったじゃない!!」
「・・・・・・・・。」
再び黙る着ぐるみの男。
それを見た悪夢神はふふふと笑い声を上げる。
「そうか、貴様は奴を見限ったか。そういう裏切り者は大歓迎だ!」
「俺もいいぜ。奴が更に絶望する姿を見るのは楽しそうだ。だが奴を倒すのは俺だからそこはきちんとしてもらうぜ。」
着ぐるみの男は頷き、祇亞たちの後をついて行く。
ミーアは未だに信じられないといった表情をしているが流石に男が本気と分かったのか黙って悪夢神についていくことにしたようだ。
「・・・すまん、泰人。」
立ち去るとき男はそう呟いた。
悪夢神たちが立ち去ってすぐ、屋敷の前を通る少年の姿があった。
「ったく、夢にしてはすごくリアルなんだよなー。」
星音を虐めていた少年達のリーダーだった。名前は須賀緋情夫。星音の夢の中にいた彼は既に消えたが今の彼はこの夢の世界に迷い込んだ本物である。
「ま、俺にかかればこんな戦い楽勝だけどな!」
彼も予選を自力で勝ち抜いて残っていた。まぁ、泰人達が参加者のほとんどを倒したため戦った回数は少ないのだが・・・。そんな彼だが今は気分転換にこの辺りを歩いていた。
「ん、あそこに倒れているのは・・・・・・!?」
そして彼は見つけたのだ。屋敷の前に倒れている星音の姿を。
続く
どうでしたか?エロさを感じるのはそこですね。服の胸の辺りがもぞもぞと動くなんて何かあるに決まっているじゃあないですか!!!
というどうでもいいことを力説しつつも、次回は更に繋ぎ回です。本戦開始までもう少しかかります。
さて次回ですができるだけ早く投稿したいですが今すごく忙しいので恐らく遅くなると思います。2週間位はみています。
それでは皆さん、元気でまた次回お会いしましょう!