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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
悪夢編・予選2日目
83/115

48.予選終了

こんばんは、ロンロンの弟子です。すみません、遅くなりました。年始のごたごたに巻き込まれてしまいました。今後もどうなるかは不明です。

さて今回で予選終了です。果たしてどうなったのか、本編をどうぞ!

駄目・・・だった。ヴィントル達の言うことは間違っていなかった。

俺はまだ力不足だったのだ。

祇亞に怒りをぶつけて覚醒スネイラーを勝手に制御できるって思ってしまった。


・・・馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ大馬鹿野郎だ!!


フィルディアさん、嫌な思いをさせてすみませんでした。サミーを救ってあげたかった。

ヴィントルに操られていたとはいえ、サミーにはとても世話になったからな。本当にすみませんでした。

ティルス、莉麻、そして他の奴ら、・・・最後までいれなくてすまん。

沙汰、お前を救えない俺を許してくれ。

梓由、・・・お前にまだ言わなくちゃいけないことがあったのに。

そして希衣成・・・・・・



・・・また守れなかったよ






とある拓けた場所


「楽しかったよ。最後にお前の無様な姿が見れてな。・・・・・んじゃ死ね!」


「ッッッッ!!!」


そして、心臓を目掛けて・・・・・・爪を突き刺した。




「(・・・終わった。皆すま・・・・・?)」


泰人はまだ全身に痛みを感じる。そう痛みは引かないのだ。

やられた場合痛みから解放されると思っていたからだ。

・・・・おかしいと思い目を開ける。そして見た光景は・・・


祇亞に刺されたフロンの姿だった。




「大丈夫・・・ですか・・・?」


ドサッ


「おい!!」


フロンは倒れる。泰人は己の痛み等気にせずフロンを抱きかかえる。

急所を貫かれてもう・・・無理に見えた。


「う、・・・ふふ。役に立てたようで良かっ・・・」


「頼む、これ以上喋らないでくれ。傷口が広がってしまう!」


泰人は泣きそうになりながら話しかけるがフロンは話すことを止めようとしない。


「お、お願いが・・・・・・あります。」


途切れ途切れになりながらもとにかく伝えようと必死である。最後の力を振り絞り口にしたのは・・・


「あなたにはたくさんのお仲間がいます。その人たちのためにも生き延びて・・・・・・・・・」


「ふ、ふざけるなよ。あんたにも救いたい妹たちがいるんだろ。こんなところで諦めないでくれよ!!」


泰人は出せる限りの声で話す。身体は既に限界だったがそんなことは気にならないくらいに。


「気を使ってくれてありがとう、あなたに会えて良かったです。・・・・・・頑張ってね。」


その言葉を最後に・・・・・・フロンは消滅した。






「全く、いいところで邪魔が入ったか。」


祇亞は舌打ちをする。

だが目の前の傷だらけの泰人はもはや放心状態で頼みの綱の覚醒スネイラーも言うことを聞いていない。


「今度こそ・・・」


「待ちなさい!!!」


攻撃態勢に入ろうとする祇亞に静止の声がかかる。

祇亞が声をした方を見るとそこにはミーアたちがいた。今着いたようだ。


「フロンが一人で先に行ったからどうなったと思ったけど・・・・・・遅かったみたいね。」


目の前の状況を見て判断するミーア。急いで泰人達の間に割り込む。


「おい、あんた邪魔だ。そこをどけ。」


「残念ね。今ちょうど定員になったようよ。」


すると



ピンポンパンポーン


「ミーアが外出中のためこの俺、代理人Sが放送する。たった今残り人数が15人になったため予選は終了とする。今日はゆっくり休み、残った選手は明日の朝9時に学園前に集合するように。全員ご苦労であったぞ!」


ピンポンパンポーン




「・・・・・・・・・・。」


いきなりの放送でミーア以外の全員が驚いていたが


「・・・仕方ない、ここは一度引かなくてはいけないな。命拾いをしたな。」


泰人に向けてそう言うと祇亞はその場を立ち去った。

残ったのは泰人の傷を見て驚き応急処置をしようと動くミーアたちと


放心状態の泰人だった。






夕方・雪美の屋敷


その後ミーアたちは傷だらけで意識を失いかけていた泰人を雪美の屋敷まで連れてきて寝かせていた。

全身の傷は決して浅くはなく貫通した左肩も相当酷いようだった。

今はミュアと莉麻が付きっきりで回復の術をかけ続けているが一向に良くはならなかった。雪美とメイディアも何か手伝うことはないかと忙しく走り回っていた。

ラルゴはその後すぐにもとに戻った。フィルディアは意識が戻ると起こったすべての出来事をミーアたちに話した。

そして再び作戦会議をするため、ミーア、ティルス、スィング、ヴィントル、フィルディア、スタッフは居間に集まっていた。


「フィルディアの話によると零渡祇亞はプレストの力を使ったらしいな。たかが死人が簡単にあの究極能力を手に入れたとは思えない。誰か他のやつが手を貸したとしか思えない。さてミーア、これが意味することが分からん奴ではないはずだが・・・。」


「別にあんたに言われなくても分かるわよ。あんたの言うことが本当で私はあの声の主に騙されていただけだって。・・・それにしてもプレストを持ってくるなんてどうやら私たち全員を消す気満々のようね。」


「えーっと、ちょっといいかな?」


ミーアとヴィントルの話についていけないスタッフは挙手する。


「この際大体のことは夢だってことで流すことにして、気になるのはそのプレストって能力だよ。究極の能力って言っているけど詳しくはどういう能力何だい?」


「実は俺っちもプレストについては知らないんすよね。教えてもらえたらありがたい。」


スタッフの質問にスィングも乗る。ティルスは分かっているようで特に動かない。

ミーアはヴィントルを見る。水晶なので顔色とかは全く分からないがそれで通じたのかヴィントルが話す。


「プレストは一般には知られていない。基本王宮に厳重に保管されていて誰も使うことは許されない・・・つーか誰も使いこなせないんだよ。だが使う奴が出れば間違いなく最強だ。その能力は、時間干渉。言ってしまえば、自分だけ誰よりもどんな能力よりも高速で動けるようになるチート能力だ。普通状態でもやっかいだが祇亞ってガキは真の名で強化までしてきやがった。こうなると俺様やミーアでも勝つのは不可能だ。・・・だが」


「対抗する手段はある。それが覚醒したスネイラー、ってことですね。」


うむと肯定するヴィントル。その続きをミーアが引き継ぐ。


「実はラルゴもレアな武器でね。プレストクラスの武器だと思ってもらっていいわ。でも今の泰人には使いこなすことは絶対にできない。それは・・・・・」


「その先は言うな。今これ以上不安要素を増やしても仕方ねえだろ。」


ヴィントルが話を止める。ミーアもその先がティルスたちを不安にすることがよく分かっているようで黙る。

とそこでティルスが話の流れを変える。


「話は変わりますがミーアさん、フロンさん達を助けることって出来ませんか?やはりこのまま放っておくなんてできません。」


「そうね、リタイアする前に何か手を打つべきだったわ。彼女の世界についても元々私には時空転移や時空干渉能力なんてないから、あの時は夢の力を使ってランダム要素であの世界と干渉したの。だからまたあの世界につながる可能性は・・・低いわ。」


「そう・・・・・・ですか。」


ティルスはガクっと肩を落とす。他のメンバーもそうだ。あんなに妹たちを助けたがっていたフロンだ。何とかしたいと思っていてもどうにもできない自分たちが情けなかった。場所が分からないとティルスも時空転移を行うこともできない。


とそこに莉麻、雪美が戻ってくる。莉麻の表情が特に暗くかなりキツそうだった。


「とりあえず落ち着いて眠ったみたいです。後は交代交代で看病しようってことになったので姉さんとメイディアさんに先にしてもらい戻ってきました。」


「ありがとうございます。さ、座ってください。」


ティルスに促され座る二人。

そしてミーアが莉麻の方を見て話す。


「莉麻ちゃん、辛いと思うけど祇亞って子について詳しく話してくれないかな。とにかく彼について知らないと今後の対策もできないの。」


「それは・・・・・・」


やはり言いにくそうだった。仕方なく聞くのをやめようとしたミーアだったが


「そこから先は俺が話そう。」


「えっ?」


そこに現れたのは

・・・・・・・・・・竜の着ぐるみを来た謎の人物だった。











続く

どうでしたか?着ぐるみは今年の辰年からとりまして深い意味はないです。

さて次回から泰人が昔起こした事件について触れていきますので見ていただければ嬉しいです。

それでですがツイッターで小説専用アカウント作りました。もし良ければフォローしていただければ嬉しいです。

https://twitter.com/#!/ronronnodesi

こちらになります。

さて次回ですが忙しい季節のため不明です。今月中には投稿したいとは考えています。

それでは皆さん元気でまた次回お会いしましょう!!

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