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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
悪夢編・予選2日目
82/115

47.予選最後の戦い・後編

あけましておめでとうございます。ロンロンの弟子です。

遅れて本当に申し訳ございません。お正月の魔力で脱力状態でした。今日から再び再起動でいきますよ!

さて今回は少し残酷な表現があります。そこはお気を付けください。

今回ついに決着がつきます。果たしてどうなるのか・・・本編をどうぞ!

「大丈夫ですか、ミーア様!?」


駆けつけたのは空の隊、ディアスの双子の弟のディアルだった。

サークルを破壊してミーアたちの自由を確保する。


「・・・ディアル確認!排除します。」


ディアスはディアルに手を向けると気弾を発射する。


「いやいや、僕も舐められたものだね。」


それに対してディアルも同じく気弾を発射し相殺する。お互いに威力も大きさも五分である。ディアルはミーア達を守るように前に立つ。


「ここは僕に任せてミーア様達は泰人を助けに行ってください。あのままでは彼は勝てないです。」


「まぁ、泰人はどうでもいいけどあの危険な祇亞は倒しておきたいからね。ここは任せたわよ!」


そう言ってミーアは再び転移の術式を組む。


「・・・このまま逃走される可能性、9割。ディアルの排除できる可能性、・・・・・0・・・。」


ディアスは混乱している。どうやら予定外のことには弱いようだ。

そうこうしている間に術式は出来ていく。


「・・・・・・最終手段を発動します!」


「え?」


そう言ってディアスは術式を作り上げていく。それはそこまで大きくない・・・というより彼女自身に組み込まれていく。それを見たディアルはそれが何だか気づく。


「まさか姉さん・・・自爆するつもりなのか・・・?」


「そ、それってまずくないっすか?」


スィングの言うとおりだった。ミーアの術式よりもディアスの術式のほうが早い。このままいくとミーア達が転移する前に爆発してしまう。


「だったら僕が時空転移を・・・」


「無理よ、今からじゃ間に合わない!」


慌てるミーアたち・・・だが


「大丈夫ですよ、皆さん。」


ガッ


ディアルはディアスを抱きかかえ自分たちの周りに空気の膜を作り出す。


「何してるの?そのままじゃ貴方たち・・・」


「元はといえば僕らの問題ですからね。それに僕らの元になった人、・・・朱雀もきっとこうすると思いますよ。・・・・・・面倒ですがね。」


そう言ってニコッと笑うディアル。ミーアたちは助けようとは思うのだが明らかにもう時間がない。

・・・そして抵抗虚しくディアスの術式が完成し


「・・・・・・ッ!」


発動した。










とある拓けた場所


「もう終わりにしようじゃないか。とびっきりの苦しみをプレゼントしてあげるよ。」


「・・・・・・俺は。」


動揺している泰人に近づく少女祇亞。服は赤く染まっており先程のシュパルツの出血の凄さを物語っている。

目の前に立つ。ラルゴはなんども呼びかけるが反応しない。そして祇亞はニヤリと笑い爪を振り下ろし



「・・・・・蝸牛結界・守!!」


「何!?」



キンッ


・・・た瞬間に泰人は蝸牛結界を展開し攻撃から身を守る。

そして少女祇亞を睨みつける。


「・・・・・・俺は仲間たちや他の人たちの為にもこんなところで負けられねえんだよ。例え希衣成が立ちふさがってもな!!」


「・・・ザケンな、泰人おおおおおおおお!!!!」


祇亞が逆上し切りかかるも


キンッキンッ


全て弾く。祇亞の場合、少女姿のため攻撃力が低いがそれを補うようにとんでもない速度がある。そのため高い防御力の前は時間をかけないと突破できない。しかし泰人の目的は時間を稼ぐことである。


「破ってもまた作り直せばいいってか。ふざけやがって!」


「さすがの俺でもお前との力の差は分かってる。今は生き延びて絶対お前をぶっ倒してやるよ。」


破られそうになったら再び修復する。これによって時間を稼ぎ予選が終わるのを待つのが泰人の作戦だ。祇亞はそれに気づいているのだが


「(どうする?このままじゃ埒が明かないし、さっき奥の手は使っちまったから今は使いたくない。・・・となるとやっぱあれしかないな。)」


何かアイデアが浮かんだようだ。

攻撃をやめて泰人と向き合う。泰人は警戒しているようで蝸牛結界を解かない。


「そういやその武器、覚醒出来るらしいな。それを見せてくれないか?」


「・・・何だと?」


突然のことで驚く泰人だったが気にせず祇亞は続ける。


「強い奴と戦いのは当然のことだろう。な、見せてくれよ。」


「・・・・・・ふむ。」


泰人は考えていた。いきなりこのようなことを言うには裏があると。元々祇亞は後ろで隠れながらこそこそやるタイプであり真正面から強い敵と戦うタイプではない。その時先程のシュパルツの会話を思い出す。絶対に覚醒スネイラーは使うな・・・という一言を。


「・・・全く姑息な野郎だ。俺が覚醒スネイラーを制御できないってニュアンスの会話を聞いたからそうきたのか。だが悪いがその誘いには乗らないぞ。今覚醒スネイラー使ったら何が起こるか分からないからな。」


そう言って断ろうとするが・・・


「と言うのは分かっていた。だからお前にイイものを見せてあげようじゃないか。特別だぜ♪」


「何?」


祇亞は泰人の方を向くと妙に艶っぽい表情をする。つーか中学生に色気なんてあったもんじゃないけどロリコンにはそう見えたのだから仕方ないのだ、うん。

それを見て泰人は少しドキッとする。未だに希衣成のことを忘れていない証拠だ。


「(・・・あらら、やっぱり男性はお色気に弱いみたいですね。)」


ラルゴはそう思っていた。何か一瞬平和になった。




「ま、負けんぞ。ここで誘惑に負けたら只の変態になってしまうじゃないか。」


「(・・・え?もう変態さんじゃなかったんですか???)」


「なかなかしぶといじゃないか。ならばこれでどうだい?」



シュルル



突然少女祇亞が服を脱ぎ始めた。上から少しずつだ。

・・・その瞬間の泰人の目がやばかった。シリアス台無しにすんなよ。


「ほれほれー、脱いじゃうぞー!早く使って欲しいなー。」


「何か言っている意味が分からなくなってきたが、これはこれで・・・。」


ゴクリ


泰人の唾を飲み込む音が聞こえる。

気がつくと目の前には下着姿の少女が上目遣いで泰人を見ていた。

胸のサイズはそこまで大きくないが莉麻や梓由よりはある。そして身長は真ん中辺りだが肌理細やかな・・・って言わせんな恥ずかしい


「・・・これ、やってる俺も恥ずかしいんだよな。脱いだあと気づいた。早く使ってくれんかね。」


「・・・・・・・・・・。」


泰人の脳内では色々思考回路が大変なことになっていた。

死んだと思っていた少女が再び自分の前に現れて一生懸命色気を出そうと努力している姿を見ると堕ちそうになる。・・・もう従ってしまおうかという気になってくる。



「・・・ラルゴ覚・・・・・・」


「待ってください!!」


本当にギリギリのところだった。言う直前でラルゴ・・・いやフィルディアが止める。


「泰人さん、こんなところで負けないでください。貴方がここで誘惑に負けてしまったらサミーも・・・誰も救えません!!!!」


「・・・・・あ。」


フィルディアの一言で我に帰る。そして思い出す、自分のやるべきことを・・・。


「ディオールを救う、沙汰を救う、サミーやフロン達、様々な巻き込まれた人々を救う、雪美を救う、梓由を救う、・・・・・・希衣成を助ける!!」


一瞬で目つきが変わる。

頑張って色気を出そうとしている祇亞を再び睨みつける。


「・・・スマンな。俺は幻想に踊らされただけだったようだ。・・・絶対助けるから、待っててくれ!」


「泰人さん、分かってくれたんですね!!」


フィルディアも嬉しそうだった。・・・だが


「・・・・・はぁ、残念だよ泰人。この手を使うしかないとはね。」


「・・・また何かするつもりか?残念だがもう俺は・・・・・・」


溜め息をつくと祇亞はプレストと分離し元の姿になる。

そしてポケットから・・・・ナイフを取り出してプレストに突きつける。


「・・・おい、まさかお前また。」


「お前が俺の思っている通りに動かないんだから仕方ないだろう。まぁ、死んでも何度も生き返させられるからいいよな。どうせ夢の世界だ。」


元に戻った祇亞はそう言ってナイフをプレストへと近づけて




ガッ


「・・・・・止めろ。」


泰人が祇亞の手を掴む。ぎりぎりと力を入れている辺りかなり切れているようだ。


「な、おま、離せ・・・」


「歯ぁ食いしばれ、クソ野郎があああああああ!!」



バキィッ



「ぐがああああああああ!!」


豪快な音がして祇亞が殴り飛ばされる。

吹っ飛ばされた衝撃でプレストとナイフを手離してしまう。


「・・・それはタブーだ。いつまでも思い通りになると思ってんじゃねえよ。・・・だが、今回ばかりは乗ってやるから覚悟しろ!」


ブチギレた泰人はラルゴを手にする。

するとラルゴは緑色に強く輝き出す。まるで泰人に合わせるように。


「た、泰人さん、駄目です!ここで使ってしまっては・・・。」


「すみません、フィルディアさん。でも、もう後には引けませんから行かせてもらいます!」


そう言ってラルゴに力を込めるとさらに輝きを増す。

そして何やらカチッっと音がすると・・・覚醒する。

その光にフィルディアの声もかき消される。


「泰・・人さ・・・」


「・・・覚醒せよ、スネイラー!!!」





ドスンッ





「クソが。だが、これで作戦は成功した・・・・・・え?」


痛む頬を抑えながら立ち上がる祇亞だが目の前に広がる光景に思わず言葉をなくした。

巨大な蝸牛が出現した。そうスネイラー・・・・のように見えるのだが何かが違う。明らかにスネイラーよりも迫力があり威圧感が半端なかった。


「・・・おい、なんだ?身体が・・・・・・動かねぇ・・・。」


祇亞はスネイラーのようなものの視界に入る。すると身体全体に寒気のようなものが走り自由が利かなくなる。その間にもズリュズリュという奇妙な音を立てながら祇亞に近づくスネイラーのようなもの。


「やべぇ、・・・プレスト!早く来るんだ!!」



ミャー



鳴き声を上げて祇亞の方へと向かうプレストだが明らかに間に合わない。

スネイラーのようなものはラルゴブラスターのようなものをを発射する体制に入りすぐに発射完了となる。


「・・・さぁ、ぶっ飛びやがれ!いっけー、ラルゴブラスタああああああああああ!!」


「おい、やめろ・・・、やめろおおおおおおおおおおおおお!!」






ラルゴブラスターのようなものは・・・発射されなかった。



シーン



「・・・一体どうしたんだ・・・!?」



ドスン・・・シュルルル



豪快な音を立ててスネイラーのようなものは倒れ殻に篭ってしまった。

どうやら・・・言うことを聞かないようだ。


「・・・・・・おい待てよ、まだ命令は終わってな・・・・・・え?」



ビキビキビキビキ、ブシュー



突然泰人の身体全体が切り傷だらけになり血が溢れ出す。明らかに尋常ではなかった。

思わず膝を付く泰人。


「ぐ、ぐがあああああああああああ」


いきなりの痛みに声を上げてもがき苦しむ泰人。

地面をのたうち回りながら痛みと戦っていた。彼の周りは血で真っ赤に染め上げられていた。

・・・そしてそんなチャンスを祇亞が逃すわけがなかった。いつの間にか希衣成の姿になり泰人を見下ろしていた。


「・・・ふふふ、全く貴様のような奴には地面を転げまわるのがお似合いだよ。そうだろッ!!」



ザクッ



そう言って泰人の左肩に深々と爪を突き立てる。傷口は貫通してしまっている。


「うぐぎゃああああああああああああああああ」


更に強烈な痛みに泰人はもはや発狂していた。

もう言葉にならない絶叫が辺りに響く。

それはもう・・・人の出せる声の限界を超えていた。


「楽しかったよ。最後にお前の無様な姿が見れてな。・・・・・んじゃ死ね!」


「ッッッッ!!!」


そして、心臓を目掛けて・・・・・・爪を突き刺した。











続く

どうでしたか?

今回いきなり泰人が傷だらけになったのか、詳しい説明は次回になります。

そしてディアルとディアスの双子は朱雀の力をもとにミーアが作り出した存在ということが今回明らかになりましたね。・・・双子にこれから活躍の場はあるのか。

次回はまとめ回になりそうですね。本戦スタートはもう少し後になりそうです。今週末には投稿したいと思います。

それでは皆さん、お正月の誘惑には負けずにまた次回お会いしましょう!!

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