一時帰宅
こんにちは、ロンロンの弟子です。ついに帰ってきました。2,3話は現実の話を予定しています。それではどうぞ。
ついにディオールから泰人達が帰ってくる。というか、地球では時間は全く経っていない。
茅野家前では再び光が溢れ、消える。そこには泰人、沙汰、莉麻、変な生物がいた。
泰人達は辺りを見回し、帰ってきたことを確認する。
「帰ってきたけど、あんまり実感ないな。」
「まぁ、たった3日だったからな。」
どうやら実感が湧かないらしい。まぁ、こちらでは、時間も経ってないし3日しかいなかったので無理もない。
「そういえば、ティルス君はこの姿なんだね。かわいいけど。」
そういうとティルスを抱きかかえる莉麻。
「ティルス!」
高らかに鳴くティルス。この姿ではやはりしゃべれないらしい。
「んじゃ、俺帰るわ。疲れたし。日曜にでもまた来るよ。」
じゃあな、と言って帰る沙汰を見送る泰人と莉麻。沙汰が見えなくなるのを見届けると
「ねぇ、ティルス君も家に入れる?」
「そうだな。外じゃかわいそうだし、母さんに事情話して中に入れるか。」
うん、と莉麻が嬉しそうに頷き家の中に入った。
茅野家
「ただいま!」
「お帰り・・・ってどこにも行ってないでしょ。」
母は笑いながら突っ込んでくる。実際はちょっとした旅に出ていたのだが。
「まぁ、いいじゃん。それより話があるんだけど。」
「ちょっと待ってね、夕飯の途中だから。リビングで待ってて。」
そう言うと台所に戻る母。
15分後、一区切りついたのか母はリビングに入ってくる。
「話って何?」
「実は・・・・・。」
泰人と莉麻は今まであったことを全て話した。特にこれからもディオールに行かなくてはいけないことを重点的に。一通り話すの話を聞き
「・・・信じがたいけど、ティルスちゃんのことを考えると納得するしかないわね。」
どうやら、母は納得したようだ。
「ティルスちゃんは家の中に飼ってもいいわよ。というか元々人ならそれが普通だしね。」
「ありがとう、母さん。」
嬉しそうに言う二人。
「後、護衛の話だけど、かなり危険みたいだから本当は行くなって言いたいんだけれど、そうもいかないんでしょ。」
その言葉に真剣に頷く二人。
「・・・仕方ないわ。ただし、無事に帰ってくるのよ。」
「うん、絶対帰ってくるよ。」
「莉麻はちゃんと俺が面倒見るからね。大丈夫さ。」
なんだかんだいって、泰人も乗り気になったようだ。
「うん、お父さんにはお母さんが言っておくから。じゃあご飯にしましょう。」
3人は夕飯の準備を始めた。
夕飯を終え、父にも納得してもらった。泰人と莉麻はティルスを連れて泰人の部屋にいる。
「色々あったな。そういやこっちの世界でも能力使えんのかな?」
泰人は詠唱を始める。しかし、何も起こらなかった。
「どうやらできないみたいね。」
「ティルス!」
そうだよ、とでも言いたいようにティルスが鳴く。
「よし、今日は寝るか。莉麻、先に風呂入ってくれ。」
莉麻は頷き部屋から出ていく。1人残された泰人は、ティルスを見て
「・・・やっぱり好きになれん。」
その後は、泰人も風呂に入って寝た。ちなみにティルスは泰人の部屋の床で寝た。
こうして夜も更ける・・・・と思っていたが
その頃の沙汰。
沙汰は自分の部屋で普通のパソコンとミニパソをつないで何かしている
「・・・次に行くまでに少しでもデータを移さねば。」
この男の夜はまだ終わらないようだ。
今回は帰ってきただけでした。次回こそはあの話を・・・。ではまた次回お会いしましょう。




