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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
悪夢編・VS朱雀
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20.最後の試練・中編

一瞬の出来事だった。沙汰は見知らぬ場所に飛ばされていた。


「なんかテレビとかで見るような風景だな。」


まるで古の都である。レンガ造りの古い建物が町全体に建っている。

そして気付いた。近くにティルスがいないことに。


「とりあえず探してみるか。」


ティルスを探しながら沙汰は考えていた。今回の試練は最後なのだから難しいものになるだろう。

目的はレゾナールと呼ばれる石を見つけること。これに何か意味はあるのだろうかと思った。


「今までの試練を振りかえってみるか。最初以外はいずれも王と従者の力を見るような試練が多かった。4つ目は朱雀が関わっているらしいがちゃんと分かっていない。まぁ、戦うことにはならないとは思うが、一応考えの一つに入れておこう。そして今回か・・・。」


そう考えていると前の路地から一人の少女が飛び出してきた。見たことのある姿だ、というよりティルスだった。


「おう、大丈夫だったか?はぐれたから驚いたぜ。」


「・・・・・・え?」


そう言われて沙汰は考えた。そして少女を見た。両手に指輪をしていない。それに着ている服は純白のドレスだ。ミュアが選んだ服ではない。


「ちょっとこっちこい。」


「あのちょっと・・・。」


沙汰は出来るだけ人気がなさそうな所へ少女を連れ込んだ。

少女は特に抵抗しなかったがかなり戸惑っているようだった。


そして裏路地に少女を連れ込むことに成功する。


「さて、お前は何者だ?そっくりさんキャラクターはかなり重要だと思うんだが。」


「えっと、・・・とりあえず自己紹介しますね。私はティルアーネです、この国の王女をしているんですよ。」


と返された。名前が似ているのはこの際どうでもいいとして・・・


「あのさ、王女さんがこんな所にいるわけないだろう。誰かに狙われて逃げて来たんだったら別だが。」


「それは・・・・・・。」


するとティルアーネは沙汰に抱きついてくる。

いきなりの事で沙汰も少し動揺するかと思いきやそうではなかった。


「ふむ、ティルスか。王女と融合でもしたのか。まぁ不思議でもなんでもないが。」


「な、何で分かるんですか?」


ティルアーネは驚く。どうやら本当のことらしい。自分から話すまえに当てられたのには流石に驚いたようだが。


「こんな町中で普通の王女に会う訳ないからな。そいつがキーならお前かと思ったんだがその口ぶりでは恐らくあってるようだが、つーか俺相手に女言葉はいらねぇよ。・・・まぁそっちに目覚めたんなら別だけどな。」


「違いますよ!!」


ティルアーネは思いっきり否定する。


「さっきのは本物の王女です。今二人で一つの身体を共有している訳です。」


「知ってるよ。冗談に決まっているじゃないか。」


振り回されるティルアーネ。とても疲れたような表情をしている。


「さて、王女さんに質問だ。こんな所歩いてんだ。何かあったんだろう?」


「はい、実は・・・・・・。」


いつの間にか出てきた本物のティルアーネの話はこうだった。

彼女はこの国、クリスタの王女で今日はお忍びでこの町をまわっていたようだ。

その時とある一人の男に襲われてしまい、逃げている所でティルスと融合。そして今後の事を話している所に沙汰と出会った・・・ということだった。


「じゃあそいつを倒せばいいな。さて、報酬何かないか?例えばレゾナールと呼ばれている石とかさ。」


「あ、はい。この国に伝わる宝石、確かにレゾナールと呼ばれています。」


そう言って懐から宝石を取り出す。赤紫に光るそれは宝石を知らないやつが見ても丸分かりだった。


「じゃあ報酬を先にもらっと・・・・・・」


スカっ

沙汰の手が空をきった。


「何!?」


王女が何かした訳ではない。第3者が現れて奪ったのだ。

沙汰は振り返る。そこにいたのは・・・


「ふむ、勝手に過程を飛ばされるのは面倒ですね。」


赤い服を着た男、朱雀だった。


「な、何故貴方がこんな所に!?」


ティルアーネ、いやティルスが後ずさりする。それを見た沙汰は瞬時に理解する。


「お前が朱雀か。全く嫌な予感の方が的中しちまったか。」


「面倒な会話はいりません。私を倒してこの宝石を手に入れれば、一気に二つの試練を合格したことになり全過程が終了する訳です。いや、なんて面倒じゃないんだ。嬉しいですよ。」


朱雀は無表情のままはっはっはっと笑っているような声を出している。

それはとても不気味だった。


「・・・こいつは少し危険かもな。」


流石の沙汰も危険を感じ取ったようだ。ミニパソを取り出して戦闘態勢に入る。

そして慌てているティルアーネを戦闘場所から少し離れた所に避難させる。


「貴方は玄武の孫ではないですね。正直どうでもいいようなのと戦闘するのは時間の無駄でとても面倒なのですが・・・。」


「大丈夫だ。白虎やここまで出てきた変な奴らのデータは解析済みだ。そう簡単にはやられんし勝つ自信だってあるぜ。」


大きく出た。だが沙汰はかなりの自信があった。

あれから暇な時間は研究に使ってきたのだ。それもすべてティルスの試練を合格させるため・・・・・・・だけではないようだが。


「なるほど。では白虎位はあるとみていきますか。ですが私は・・・」




気がつくと沙汰の後ろにいた。そして思いっきり背中を蹴られる。


「ぐあ。」


おもいっきり吹っ飛ばされる。


「彼より強いので気をつけてくださいね。」


そう言う朱雀の背中には赤く輝く翼が生えていた。











続く

どうでしたか?

次も見てくれたら嬉しいです!

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