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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
悪夢編・VS朱雀
54/115

19.最後の試練・前編

こんばんは、ロンロンの弟子です。

それでは再開していきましょう!

どうぞ。

びゅーーーーーーん

カイチョーが一気に崖を登りきる。


「着いたぜ、ここがプロフェン村か。」


沙汰達はカイチョーから降りる。目の前にはいかにも古そうな村が広がっていた。

ポケットから人形を取り出す。するとすぐに変化が起こり、スィングと人形に別れた。


「いやいや、これ結構楽っすね。全然違和感もないし。」


「そうなんだよ君、その違和感を失くすところにかなり力を入れているんだぜ。」


とまぁ軽く会話をした後とりあえず村に入ってみることにした。






まずは宿を確保した。男女2ずつで。


「今日中にでも試練をすべて終わらせたいです。少しでも早く戻りたいですよ。」


少女ティルスの呟きを軽くスルーし、情報を集めるべくまずは宿の人に話を聞くことにした。

沙汰は受付に行った。


「ちょっと聞きたいことが・・・。」


「旅の人、ちょうど良かった。長老が貴方達を呼んでいる。長老の家はこの宿の近くだ。」


そう言われたため、4人はとりあえず長老とやらの家に行くことにした。






「ここか、・・・分かりやすいな。」


裏に大きな屋敷があった。この古い村には不釣り合いだった。そしてここが長老の家のようだ。


「・・・これだけ警備がしっかりしてれば分かるにきまってるっすね。」


「それでは行きましょう。」


屋敷の前の警備の男たちはすぐに旅の者と知ると屋敷の中に通してくれた。

屋敷の中はとても広かった。なんか豪華な絵やら壺やらが飾ってある。


「・・・・・・豪華。」


「あぁ、こんな人を拒絶した場所にあるのにな。まぁ、こんな所だからってのもあるかも知れんが。」


長老の部屋に通された。そこには白い髭を蓄えたいかにも偉そうな男が椅子に座っていた。


「下がってよいぞ。」


「はっ!」


男たちは部屋を出ていった。


「さて座ってくだされ、客人など何年ぶりかのう。」


沙汰達は言われた通り座る。すると長老は話しだす。


「さてこんな辺鄙なところに来たのには何かあるのだろう。話してみなされ。」


「はい、実は・・・・・・。」


ティルスは試練の事を話した。


「なるほど、ついにこの時が来たのか。」


「何のことですか?」


すると長老は真剣な顔つきになる。


「ここはあの親衛隊の一人、青龍様の故郷じゃ。試練の神殿は親衛隊と所縁のある所に建てられた。いつかは来るとは思っておったよ。だが・・・。」


長老は4人の顔を見て言う。


「王子候補がおらんようじゃな。そこの娘はティルス様に似ておるようじゃが・・・。」


少女ティルスの方を見てそう言う。それに対して


「実は事情がありまして僕がティルスなんですよ。」


少女ティルスはそう答える。指輪のことも説明する。


「なるほど、それは災難でしたな。」


「分かってくれますか!!」


ティルスは嬉しそうだった。自分の理解者がいたのだ。沙汰達はほとんど気にしていないから理解者は嬉しいのだろう。


「となれば行きましょう。わしが案内しましょう。」


ということで長老についていくことにした。










上空

白マントの男が屋敷から出ていく沙汰達を見ていた。


「・・・・・・・・・・。」


「いかがですか?」


「・・・シュパルツか。」


男の後ろにはいつの間にかシュパルツがいた。男は特に気にしていないようだが。


「ご報告に来たのですがいいですか?」


「話せ。」


シュパルツはティライズと少年の対決について話した。そのティライズ達が王都の病院で入院していることも。


「確かに予想外だ。奴は白虎より少し劣るくらいの実力だ。ティライズがそれほど強いとはな。」


「はい。これからどうしますか?ティルスの抹殺は。」


「いや、それはもういい。闇の奴が動いた時からすでに違う手は考えてある。」


・・・・・・・・・・・・・・・


「なるほど。ではもう復活したのですね。」


「ふむ、やはりあれを玄武の孫に渡して正解だった。向こうの事が丸分かりだからな。フィルディアにも感謝しておこうか。」


「ということは逆に試練を合格してもらわないと困りますね。」


男は深く頷く。


「朱雀を倒せないと駄目だからな。まぁ、駄目なようなら力を貸すしかないな。」


「分かりました。」











長老に連れられて4人はメディスクローズの神殿前まで来た。


「それでは良い結果を期待していますぞ。」


そう言って長老はもと来た道を戻って行った。

メディスクローズの神殿はさっきの屋敷くらいの大きさがある神殿だった。


「さて俺がティルスと共に行くぜ。お前らはここで待っていてくれ。」


「では頑張ってきますよ。」


2人は神殿の中に入っていった。


「・・・・・・頑張れ。」






中はただただ広かった。そして目の前に龍の石像があるのみで他には何もなかった。


「来たか・・・・・・ん?」


石像が喋ったが急に口ごもる。


「ふむ、今度の王子候補は女装趣味でもあるのか。まぁ、別に悪いとは言わんぞ。」


「うわーん。」


勘違いされてしまった。


「さて始めるとしようか。今回はある作られた空間に行ってもらう。そこでレゾナールと呼ばれる石を手に入れて来てもらう。手に入れた時合格としよう。それでは早速行ってもらおうか。」


「いつでもいいぜ。」


「大丈夫です。」


二人は答える。準備はできているようだ。


「・・・まぁ、多少の事には動じないように気をつけろ。では行ってこい。」


そう言われて二人は違う空間に飛ばされた。


果たしてどのような試練なのか!?











続く

どうでしたか?

また次回見てもらえたら嬉しいです。

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