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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
悪夢編・準備
51/115

16.因縁の対決・前編

時間は温泉での出来事が終わったところまで戻る。

フィドゥとティライズが白虎の家で合流し今後について話し合っていた。


「私は明日一度城下町に戻ろうと思う。今回あったことを王に報告するために。」


「そうですね、それがいいです。」


その後も二人は今後について話をしていた。






夜、

ピコーン

と音がした。


「な、なんですか。」


フィドゥはその音に驚く。どうやら室内のパソコンからなっているようだ。

早速チェックしてみるとどうやら沙汰からメールが届いているようだ。

どうやらエルドイの話について書いてあるみたいである。それと・・・。


「早速読んでみましょう。」


それを読んでいると、どんどん顔が青くなっていく。


「ん、沙汰からか。私にも見せてくれ。」


「え、いやこれは・・・。」


ティライズが横から画面を覗く。するとそこには一緒に添付されていた画像が写っていた。

そうかわいい少女姿のティルスが・・・。


「・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・あはは、いやぁかわいいですね。」




・・・シーン




「・・・あ、あの本題にいきましょうか」


メールの内容を開く。そこにはエルドイの語っていたことが書いてあった。


「ちょっと待て、歴史の一部が嘘だと!?どういうことだ。」


「確か今知られてる歴史を書いたのって・・・。」


そう今のディオールの歴史を伝えたのは、青龍、朱雀、白虎である。

ということは・・・。


「・・・これはいち早く伝えなくてはいけないな。」


ティライズはそう言って部屋を出ようとする。

それにフィドゥもついていく。


「貴方様一人では行かせられませんからね。役に立つか分かりませんが僕もついていきますよ。」


「・・・・・・感謝する。」


そうティライズは呟いた。





二人はそのまま丘の上までやってきた。


「さて、どうやって行きますか?」


「大丈夫だ。こんなこともあろうかともう手は打ってある。」


・・・すると、エンジン音が聞こえてくる。それがどんどん近づいてくる。

どうやら王族の車のようだ。


「この時間は列車もないからな。さっきこの近くの奴を呼んでおいた。」


「流石ですね。」


車から一人の初老の男が出てくる。


「ティライズ様、フィドゥ様、お乗りください。急いで城へ参りましょう。」


「宜しく頼む。」


「お願いします。」


二人は男の車に乗り、城下町に向かって出発した。






車に乗ってる間ティライズは夢を見ていた。

そうあのとき見てしまったティルスの少女化の夢だ。

そう、妄想100%の・・・。











「ティライズくん、おはよう。」


少女ティルスは今日も可愛かった。

私、ティライズは今朝もティルスと会っていた。

私たちは同い年だ。同じ学びやで過ごしてきた。

彼女はとても可愛く人気があった。だが


「大丈夫、あたしはティライズ君が大好きだから。」


そう言ってくれたのだ。私は王族の子だけあって周りには何人か付き人がいた。それが嫌だった。もっと気軽に付き合える友人が欲しかったのだ。

そんなある日一人の少女が私に声をかけてきた。


「貴方いつもさみしそうだね。どうしたの?」


「別に、私はいつもこうさ。王族だからな。」


そう、そっけなく言った。私に付きまとう人間はどうせ、王族関係者と関わりを持ちたいやつだけだと思っていたからだ。

だが


「王族とか平民とか関係ないよ。あたしはティライズ君、貴方とお話したいんだ。」


初めて聞いた。今まで私自身と話をしたいなんて言われたことがなかったのだ。

正直とても嬉しかった。

そして私はティルスと会話をしたのだった。









「・・・ティライズ君?」


おっと話を戻そう。今は学びやへ登校する所だったな。

さて今日もティルスと共に行こうじゃないか。


「あぁ、今いくよ。」


私は幸せだった。










キキーーーーーーーー

と急ブレーキがかかる。


「な、何だどうした。」


ティライズはそれに驚き目を覚ました。どうやら車の前に人が立っているようだった。白いマントを被っていた。


「ふむ、どうしましょうか。」


初老の男はかなりできるようだ。目の前の男がやばいことを肌で感じ取った。


「仕方ないな、私が行こう。」


ティライズは不機嫌だった。いい夢を見ていたからかもしれない。

車から出て男の前に立つ。


「全く朝早すぎだ、眠くて仕方ない。」


「だったらそこをどいて寝ていろ。」


だが男はどこうとせずマントを脱いだ。そこには一人の少年が立っていた。


「今あんたにを王に会わせるのは駄目なんだよ。悪いけどお前も眠っていてくんね?」


「そうか、だったら貴様を倒してでも通させてもらうことにする。」


そう言ってティライズが構える。

すると少年は術を展開する。陣が出現しそこから炎が生まれティライズに襲いかかる。


「うーむ、あまり戦うのは好きじゃないんだがな。」


そう言ってティライズは右腕を上げる。

するとピカッと光る。すると少し短めの剣を握っていた。


「・・・そら!!」


それを振る。するとたちどころに炎が消える。


「やはりあんたもかなりやるようだな。あぁ眠い。」


「人に知られたくないからあまり戦いたくないんだがな。・・・さてと、いくか。」


そう言ってティライズは剣を構えた。




朝日が昇る中二人の男が戦闘を開始しようとしていた。










続く

どうでしたか。

次回また見てもらえたら幸いです!

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