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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
悪夢編・準備
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11.ロマンを求めて・前編

こんにちは、ロンロンの弟子です。

さて今日も張り切って行きましょう。

どうぞ!!

場所は変わり、宿の一室


「あの、僕は今日いいですからミュアさん一人で行って来てください。」


「・・・・・・駄目。・・・女の子・・・キレイにする。」


二人は部屋に戻ってきて浴場は温泉のみである事実を知り話し合いを


「・・・・・・行くよ。」


「うわーん。」


するまでもなくティルスは連れていかれてしまった。










「うーむ、原理はこれで合っているはずなんだがな。」


違う部屋で沙汰はパソコンを使い何やら作業をしていた。


「何やってるんだい?」


スィングは何もすることがなくボーっとしていたため沙汰の行動が気になっていた。


「ああ、ティルスにつけた指輪が何故外れないのか考えていた所だ。何が悪いのか見当がつかなくてな。」


「なるほど。」


そう言って作業に戻った沙汰。どうやら原因が分からないようだ。





急に部屋に誰か入ってくる。


「仕方がない、教えてあげようか。」


「誰だ!?」


二人は一斉に侵入者の方を向く。

そこには一人の初老の男、エルドイが立っていた。


「私は物知りな男とでも呼んでくれ。それはそうと指輪の原因知りたくないか?」


「・・・・・・なるほど、そりゃ知りたいさ。」


とりあえず只者ではないことを察した沙汰は頷く。


「ならばギブアンドテイクといこう。私は温泉の女子風呂が覗きたい。それを手伝ってくれたら教えてやろう。」


「・・・・・・・・あ。」


二人同時に声を上げる。どうやら男の正体に気付いたようだ。


「さてどうする、沙汰よ。君は一人の発明家として知りたいのではないか。私も男と話すのはとんでもなく嫌なのだが、今日はなんと月に1度の子供温泉無料の日でな。いつも覗いていたんだがこの前見つかってしまって、ガードがきつくてどうしようかと思っていたのだ。このチャンスを逃す手はないのだよ。」


エルドイは目を血走らせて興奮しながら話す。見るからに危険すぎる。


「・・・えーっと、本当に教えてくれるんだな。」


「当たり前だ、このためなら何でもするぞ。」


その言葉に沙汰はにやりとする。


「教えてほしいことが他に2つある。まず沙汰と莉麻の状態と場所を詳しく教えてほしいのと」


沙汰は一呼吸おき


「この世界、ディオールの真実だ。」


この部分を強調して言う。



「・・・そこに気付いたか。だがそれだけは駄目だ。」


「いんや、すべて教えてもらわないことには俺も動かないぜ。」


二人は睨みあう。そして


「し、仕方あるまい。この際だ、教えてやろう。だが、まず指輪、安否を話し、その後女湯を覗く。そして真実を話すの順番でどうだ?」


「いいだろう。話してくれ。」


「え、協力するの?」


頷く沙汰を見て驚くスィング。


「今は情報が欲しい。仕方ないな。」


「では話そう。」


エルドイは語り始める。




「何故外れないのか、これは彼女のつけた朱雀の指輪と反発しているのだな。朱雀の指輪が外れれば外すことが可能になるだろうな。」


「ほう、あの指輪何かあると思ったが・・・。」


うんうんと頷いて聞いている沙汰。彼女のところに気づいていないようだ。


「あの二人だが別々にいるみたいだ。泰人は今修行中だな。今のところ問題ないようだが果たして乗り越えられるかな。」


「大丈夫さ。あいつなら何とかするよ。」


「そうっすね。」


二人とも泰人を信頼しているようだ。


「そして莉麻だが、彼女は危険が迫っているな。正直もうすぐ決断が迫られるだろうな。」


「うーん、これは急がないとまずいな。」


少し慌ててるようだ。



「さて、覗きたいから何か貸してくれ。」


「仕方ないな。」


ミニパソに何かのキーを打ちこむ。


「ほれ、静かにして聞け。」


スピーカーを接続すると、音が流れる。











「・・・・・・着替えて、・・・服を脱ぐ。」


「いや、自分で脱げますから。」


聞こえてきたのはティルスとミュアの会話である。


「・・・・・・・・行こ。」


「うーん、どうしてこうなったのかな。」


どうやら脱衣所にいたらしい。今から温泉に入るようだ。











「あの指輪には特殊加工してあってな、音声をとばしてこっちにも聞こえるように・・・・・・。」


「ふざけるなああああああああああ。」


うるさく叫ぶエルドイ。


「うるせえよ、なんだよ。」


「私は見たいんだよ。見たいんだよ。」


大事なことなので2回言いました。


「仕方ないだろ、これでも犯罪なんだよ。」


「まぁ、これでもというか十分犯罪っすね。」


犯罪です。


「くそう、ならこれを使うからな。」


男は手に持った腕輪を沙汰達に見せる。


「おま・・・、それって・・・・・・・・。」


沙汰はポケットに手を入れる。


「・・・おいおい、洒落にならんぞ。返せ!」


「これは君の発明品の一つ”融合の腕輪”だな。これをつけた者は自由に他の物を融合できる。この腕輪で融合したものを分離することもできるようだな。」


アイテムの事を知っているように説明するエルドイ。


「それ使って何するんすか?」


「少女と融合して見た目のみをその子にすれば見放題だ!!」


「そんなことのために作ったんじゃねえよ!」


エルドイに飛びかかるが、


「ふん、その程度。」


軽くかわされる。身のこなしが明らかに素人ではない。


「私をなめるなよ、今までこんなこともあろうかと日々鍛えていたのだ。」


「・・・爺さんのくせに生意気だ。」


そしてエルドイは部屋から脱出する。


「逃がすかよ、水の芸術家これを。」


「おおっと。」


ビー玉を投げて渡す。


「あの爺さんをそいつで探してくれ。俺にはミニパソがあるから。」


「了解!」


二人も部屋を飛び出した。





「ふむ、ここまで来れば。」


宿のとある一室の前にエルドイは来ていた。

空き部屋のようだ。


「さてここからどうするか。私が入口まで行くと強制的に男風呂に入れられてしまうし。男と融合するのは嫌だしな。」


「きゃっきゃ。」


するとエルドイの目の前を女の子3人が通過する。ティルスよりも年下のようである。

そのうち一人が女子トイレに入る。


「チャンスだな。」


エルドイは気配と存在感を消して女子トイレに入る。


「???」


少女二人は何か通った様な気がしたようだが気付けなかった。




少し経って女の子が出てくる。


「じゃ、行こ!!」


「・・・う、うん。」


何やらテンションが高くなった少女を見て2人はちょっと戸惑ったが、温泉に入れるのが凄くうれしいのだと思い3人で温泉に向かった。






「・・・・・・・・寒気!」


「・・・どうかしたんですか?」


二人は温泉に入っていたが、ミュアは何かを感じたようだった。










続く

どうでしたか。

また次回見てもらえれば嬉しいです。

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