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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
悪夢編・再出発
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6.学園へ・後編

時間を戻して、朝の学園内のとあるマンションの一室。

一人の女性がベットで眠っていた。


「・・・うーん、・・・・・・・ここは?」


その女性、フィルディアが目を覚まして辺りを見回す。

どうやらあの穴はここに繋がっていたらしく、着いてから今初めて部屋を見たようだ。


「えっと、一体どうなって・・・・・・。」


ベットから下りて机の上を見ると、一枚の書置きがあり、こう記してあった。


ここはとある学園の中で今日から貴女は英語教師です。ここの敷地内にある学校の職員室に行くと、自動的にここの仕組みが分かるように貴女におまじないをかけておいたから安心していただきたい。

それでは!


「・・・・・・・・まぁ、信じたからには行くしかないかしらね。」


ふと裏を見るとこう続いていた。


なお闇の精霊との接触はできるだけ早くにお願いします。


「・・・・・・・・言われなくてもそうするつもりでしたわ。」


そう呟くと部屋を一通り見てみる。

部屋には必要最低限の物は揃っているようだ。箪笥を開けると服も下着もある。


「あの人は一体何を・・・・・・。」


深く考えないことにしてとりあえず軽く朝食取り、着替えと身支度をし出かけることにした。

その際に何か変わっている所はないか鏡を見た。


「・・・妖精の時より少し若返ったみたいだわ。」


楽しそうでなによりです。









外に出ると目の前に大きな建物がある。どうやらこれが行き先のようだ。


「大きいわ。そういえばこういう学校というものは聞いたことはあっても、行ったことがないわね。」


ディオールの妖精は自分の親に全てを教えてもらうようになっている為、学校という場所がないようだ。


「とりあえず行ってみましょう。」


部屋は2階なので、階段を下りる。目的地は目の前なのでそんなに時間もかからない。


「先生、おはようございます!」


行く途中で生徒達に挨拶をされる。


「はい、おはようございます。元気が良くていいですね!」


笑顔で挨拶を返す。泰人達以外の人間に会うのは久しぶりのためけっこう嬉しいようだ。


「(でも、ここにいる人達なにかしら違和感を感じるわ。それにここはディオールとは異なる世界みたい。泰人さん達の住んでいる世界とも違う気がしますし・・・。)」


そうこう考えている間に職員室に着いた。


「おはようございます。」


そう言って部屋の中に入った瞬間、フィルディアの頭の中に自分の知らない情報がながれてきた。どうやらそれがここで必要な知識みたいだ。


「おはようございます。今日からお願いしますね。」


一人の少し老いた男性が話しかけてくる。見た感じ副校長か校長辺りだろうと思われる。


「(この人は・・・・・・副校長先生みたいですね。)はい、お願いします。早速ですが、私の担当を教えていただきたいと思うのですが。」


「はい。実は英語の担当ともうひとつ、中等部のあるクラスの副担任をお願いしたいのです。」


え?といきなりの事で固まるフィルディア。


「今そのクラスの担任の教師の人が休んでおりまして、新人ですが優秀である貴女にお願いしたいのです。」


どうやらそのクラスの副担任は学校を辞めていたようで、担任がいない今代わりを探していたようだった。


「あ、はい。私でよければ喜んで引き受けます。」


困っている人は放っておけないらしく、快く引き受けるようだ。


「それはありがたい。では早速ですが転校生が来るので昇降口まで迎えに行っていただきたいのです。」


これをとその生徒の書類を渡される。


「えっと、生徒の名前は・・・・・・・・・・・莉麻ちゃん。記憶喪失?」


間違えなく聞いたことがある名前、泰人の妹だと思った。


こうして莉麻の事を昇降口まで迎えに行ったのだった。






そして今に至る。


その後フィルディアの授業が始まった。

情報があるため普通に授業をすることができた。

莉麻も教室の雰囲気にすぐに馴染むことができた。




「どうやら無事のようだ。まぁ心配はしていなかったがな。」


窓の外でサミーが浮いていた。どうやら心配してきたようだ。


「さて、ここのどこかにあの場所があるらしいんだが・・・。」


いや、なにやら探し物らしい。


「うーむ、どこに・・・・・・ん?」


フィルディアが目に入る。少し驚いた表情になるサミーだがすぐに無表情に戻る。


「あの男、まさかこうくるとはな。ラルゴ使いの修行の厄介払いといったところか。」


すべてを理解しているようだ。


「まぁ、邪魔しに来たわけではないなら問題ない。さて、だいたい場所も分かったし奴を探しに行くか。」


眼を閉じ気配を感じ取る。


「うむ、感じないな。さっき屋敷のまわりや隅々を探していなかったから、すでに外に出たか。ならまずこの世界を理解する必要があるな。」


サミーは学園を後にして、町を見て回ることにした。

どうやらサミーは探しているのが人間内にいるとは気付いてないようだった。




そのころ美納下は


「夕方まではここでメイドを楽しみましょうかな。」


普通にメイドの仕事を楽しんでいた。










続く

どうでしたか?また次回見ていただけると嬉しいです。

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