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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
ディオール編・動き出した闇
31/115

ヴィントルVS白虎

こんばんは。遅くなりました。今回は戦闘を入れてみました。少し自信ないですけど見ていただけると嬉しいです。

それではどうぞ!

「最終兵器の投入だ。」

「・・・最終兵器?」


サミーは右腕を頭上に上げ、指をパチンと鳴らした。


「さぁ、始めようか。今度こそ貴様の最後だ!」

「・・・いやいや、それは僕のセリフなんだけど。」



莉麻達はとある遺跡に来ていた。それほど古くはないような所だった。彼女達は中へと入り、祭壇のような所についた。


「ここね。(早くしないと莉麻の中の闇が動きそうね。)」

「・・・すぐにでも始める?」


ミュアが少女に聞いてみる。少女は莉麻を見て


「・・・そうしたいけど、どうやら邪魔が入りそう。」

「???」


ミュアはよく理解していないようだったが、


「・・・・・了解致しました。今から移動を。」


莉麻の様子がおかしい。いや、更におかしくなっている。


「ミュア!あの子から離れて!」

「・・・うん。」


二人は距離を取ろうとするが


「・・・・・逃がさない。」

「・・・ぐっ。」


少女が莉麻に腕を掴まれる。


「・・・・・転移開始!」


莉麻が逆の腕を上げると光が溢れ、二人は・・・消えた。


「・・・どうしよう。」


ミュアはその場に立っていることしかできなかった。






「さて、少し掛かるか?」

「君が何をしようとしてるか分かんないけど、その前にそれを壊してその子を解放してあげようかな?もう君とは会いたくないんだ。ていうか早く僕の前からいなくなってよ。」


白虎はさっき拾った石を握りつぶす。そして再びその手を開く。


「・・・砕けよ!」

「・・・ちぃ。」


サミーは素早く防御壁を展開する。しかし、その防御壁はすぐに消滅する。


「全く、手こずらせないでよ。もう一回。」

「・・・相変わらず威力だけはありえんくらい高いな。」


防御壁が構築され消滅する。その繰り返しが4,5回ほど続いた。


「・・・はぁはぁ。」


さすがにサミーも強力な防御壁を何度も出していると疲れてくる。


「これくらいで疲れているようじゃなぁ。さて、そろそろ終わりにしようか!」


白虎が再び石を握りつぶす。そして・・・開く。


「・・・消滅せよ!」


ものすごい気がサミーの持っている水晶に向かってくる。


「くっ・・・(間に合わんか!?)」

「・・・防御壁発動!」


寸前でサミーの前に誰かが転移してきて、防御壁を張る。そして白虎の気と共に消滅する。


「・・・今のけっこう本気だったんだけど・・・。」

「どうやら間に合ったようだ。」


そう、防御壁を張ったのは莉麻だった。左手はしっかり少女の腕を握っている。


「私としたことが。力を使われるなんて・・・・んぐっ!」

「・・・・・・。」


莉麻はそのまま少女とキスをする。


「・・・・・・。」

「ふむ、これでいい。」


白虎が下を向き何も言えない状態に対し、サミーは嬉しそうだ。少し経つと少女が消えかかる。


「んぐっっっ!!」

「・・・・・・。」


そして少女は完全に消えた。・・・いや、莉麻によって吸収された。


「・・・吸収を完了しました。」

「・・・あ。今の少女ってミーアの力の一つか?・・・やばい。気付くのが遅かった。ていうか、もう一人の子は莉麻ちゃんか!?」


どうやらあの少女はミーアの力の一つだったらしい。白虎は少女同士の接吻に気を取られすぎて気付くのが遅れてしまった。莉麻にも今気付いたようだ。


「今頃気づいても遅い。さぁ莉麻よ、今こそ一つとなる時だ。」

「はい。」


サミーが強烈な黒い光を発する。


「今度はさせないよ!」


白虎は石を拾い、念じそれを黒い光に向けて投げる。しかし、その石は消滅する。


「ふ、その程度ではこの光は消すことはできないさ。」

「・・・そいつはどうかな?」


黒いに光によって消滅した石から強力な気が溢れ、黒い光を消してしまった。


「・・・な、なんだと!?」

「さっきの石は消されたときに無効化の気が出るように細工しておいたのさ。」


どうやらさっきの石には何か細工がされていたようでサミーは気付けなか・・・


「・・・ふふふ、分かっていたさ!」


った訳ではなかった。・・・消滅したはずの黒い光がサミーと莉麻を包むように、再び出現する。


「・・・何で?」

「まぁ、これは決められた運命とでも思って諦めな。(念のため二回分の融合の術式を用意しておいて良かったぜ。)」


黒い光が莉麻とサミーを包む。


「・・・やばい。本当に。」


珍しく白虎が慌てている。そして光が止む。そこには黒い妖精の翼が生えた莉麻が立っていた。


「・・・ふ、これはほぼ全盛期に近いな。少し足りないが、まぁいいだろう。」

「・・・だけど、水晶さえ破壊できれば・・・ってあれ?」


白虎は莉麻や辺りを見るが水晶がどこにもない。


「その辺りは完璧さ。この少女の心臓と同化させたからな。」


莉麻が自分の左胸を指して話す。


「・・・・・・ははは。」


もう笑うしかなかった。


「・・・サミーちゃんと莉麻ちゃんが融合したってことは、莉麻ちゃんにもミーアの力があったのか。サミーちゃんの方は君がいたからなんとなく分かったけどね。」

「そういうことだ。・・・さてと。」


莉麻は翼を使い上空に浮く。そして、右腕を白虎に向ける。


「・・・そろそろ終わりだ。」

「・・・分かってるよ、やばいことは。でも僕は、・・・僕は君を倒すまで死ねないんだよ!」


白虎は地面を思い切り踏みつける。すると、地面が割れる。その亀裂から土でできた虎が現れる。


「どうやら貴様もようやく本気というわけか。だが、どうするというのだ?」

「まずは君を戦闘不能までにする。その後はもう一度封印させる。」


亀裂からどんどん虎が出てくる。10体ほど出てきた所で亀裂が閉じられる。


「(さて僕もそろそろ限界だ。これで駄目ならもう・・・。)いくよ。放て、虎口砲10連打ぁ!!」


10体もの虎が口から強力な白い光線を放つ。


「できるものならやってみろ。いくぞ!闇印・ダークスピア!」


莉麻の右腕で展開されている術式から大量の黒い槍が放たれる。



「「いけぇ!!!」」



二人の声が重なるとき、闇の槍と虎の大砲が激突する。・・・だが、白虎が押されている。


「・・・ぐっ。」

「ふふふ、どうした?俺を倒すんじゃないんのか?やってみろよ。」


挑発する莉麻。


「だったらお望み通りにしてやるよぉ!!・・・合体せよ。」


光線を放ちながら10体の虎が合体して大きな虎になる。


「何!?」

「これが僕の本気だぁ!いけ、超虎口大砲ぉーー!!」


巨大な虎から大きくて太い光線が発射される。さっきの10体分よりも遥かに強力そうだ。


「・・・ちぃ。」


今度は白虎が優勢になる。いくつもの槍が消滅していく。


「いけーー!!(・・・勝った。)」


白虎が勝ちを確信した。・・・だが


「なるほど。前よりも更に強くなったか。・・・だが俺もここで負けてられないな。悪いが本気を出させてもらおう。」


莉麻は左手で別の、巨大な術式を完成させる。


「今度こそこれで終わりにするぞ。黒弾印・ディオスフィア!」


莉麻の左腕に巨大な闇の塊が出現する。


「・・・あ、あれは!?」


そう、この技は前に戦ったときにも使われた。その時はギリギリで避けて助かったが今は召喚術の乱用で白い虎は動くことができない。


「こいつはどんなものでも消すほどの威力がある。・・・ということは!?」

「さよなら、ジュライト。」


ディオスフィアが放たれる。そして超虎口大砲も、巨大な虎も消滅し


「・・・ここまでか。」


白虎も・・・消滅した。






「・・・ふぅ、手こずらせやがって。かなり力を使ったじゃないか。」


辺りは何もかもが消滅し、サミーが使っていた家だけが残った。


「まぁ、白虎が消えたから奴も動くだろう。力の回復のためにっと。」


莉麻は辺りに結界を張る。


「さて、これでゆっくり休めるな。」


そして、家の中に入っていった。






場所は変わり浜辺。

白マントの男が立っていた。


「・・・白虎がやられた!?くっ、失敗した。このままでは奴の手によってすべてが・・・。早く、早く強くなれ。・・・泰人。」


そう呟くとその場を立ち去った。






次は出来るだけ早く投稿できるように頑張ります。

では、また次回お会いしましょう。

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