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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
ディオール編・旅立ち
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ディオール

こんばんは。今回はかなり単調すぎるかもしれません。説明ばかりですが良かったらどうぞ。

・・・あれから1時間は過ぎようというとき


「うーん、どうなってるんだ。」


泰人が目を覚まし、辺りを見回す。見渡す限り森の中にいるようで、泰人以外には誰もいないみたいだ。


「ここはどこだろう?まず歩いてみるかな。」


そう呟くと、泰人は森の奥に歩いて行った。

しばらく歩いていると、一人の見知らぬ少年が倒れている。


「おい、大丈夫か?」


泰人は慌ててその少年に近寄る。するとその少年は目を覚ました。


「あ、泰人さん。こんにちは。やっと話せましたね。」


どうやら少年は泰人のことを知っているようだ。


「ん?君はいったい。」

「僕はティルスです。あのときは獣の姿でしたけど。」

「はい?どういうことなんだ。」

「話は後にして、お二人を探しましょう。」

「・・・分かった。」


またしばらく歩くと、小屋みたいなものがある。どうやら誰も住んでいないみたいだ。


「中に二人がいるかもしれない。」

「分かりました、入りましょう。」


泰人は小屋の扉を開けた。思った通り、中には二人がいた。


「おう、大丈夫だったか?」

「その子、誰?」

「大丈夫だったよ。この子はあの変な生物らしい。」

「へ、変な生物って。まぁとりあえずすべてをお話ししましょう。」

「待ってください、ティルス様!私がお話しいたします。」


声をした入口のほうを見ると、小さな妖精が飛んでいた。


「サミー!よくここが分かったね。」

「私はあなたの付き人ですから。」

「(人じゃないじゃん。)」

「では、自己紹介から。私はサミー。ティルス様のお世話担当です。」

「わたしは、茅野莉麻。宜しくね!」

「俺は、谷田沙汰。」

「・・・俺は、茅野泰人。莉麻の兄だ。」

「はい、分かりました。ではお話します。」


一呼吸置くと、サミーは語りだした。


「まず初めに、あなた方が一番知りたいであろうこの世界について説明しましょう。この世界はディオールと呼ばれていて、あなた方のいた地球とはかなり異なります。違いとしては、まず、普通の人間はこの世界にはいません。必ず何かしらの能力を持っていることになります。」

「例えばどんなの?」

「例としては、翼が生えていたり木々と会話ができるといったところでしょうか。他にもありますが、追々説明します。次に魔道具についてです。この世界には魔道具職人という者がいます。魔道具とは、だいたいアクセサリーみたいなもので、身につけているだけでさっき挙げた中で自分にない能力を使うことができます。でもみんな高価なものばかりですから簡単には手に入らないでしょう。」

「ふむふむ。一つ聞いていいか?」

「何でしょう?」

「俺たちは何でこの世界に呼ばれたんだ?」


すると、サミーは思い出したような顔をして


「あ、忘れてた。」

「忘れんなよ。」

「すみません、では。」


サミーはコホンと咳ばらいをして


「あなた方をこの世界に呼んだのは、ティルス様の護衛をお願いしたいからです。」

「護衛!?」

「はい。ティルス様は王族の血を受け継いでいませんが、次期後継者の証を持っているので時期王候補なんです。」

「その証って何だ?」

「それが、ディオールと地球を行き来できる時空移動の能力なのです。」

「あのピカッて光ったやつだね。」

「はい。しかし、王にも子供がいます。時空移動能力は生まれつきつくもののようですが、その男にはなかったようなんです。」

「んで逆恨みにティルスを消そうとしてるわけだな。ティルスがいなくなれば、そいつが後継者になるからな。」

「その通りです。」

「でもなんで俺たちなんだ?他にいないのか?」

「それは僕が説明します。」


今までしゃべらなかったティルスが名乗りを挙げた。


「まずは茅野泰人さんと莉麻さんは僕が見えました。何でかわかりませんけど、不思議な感覚がしました。」

「家は、お父さんが少し霊感があるだけであとは普通だよ。」

「そうですか。沙汰さんも声は聞こえたようなので。」

「まぁ、俺は楽しければいいけどね。」

「では最後に。あなた方がこの世界に居られるのは7日です。それを過ぎるとこの世界から出れなくなります。」

「ていうか、あれから3時間くらい経ってるからせめて家に連絡させて欲しいんだけど。」

「その点は大丈夫です。地球にいるはずのあなた方がいなくなったことにより、時間は止まっていますから。」

「ていうか俺達護衛なんてできないぞ。」

「その辺は大丈夫。あなたたちの長い間使ってる大切なものって持ってきてる?」

「祖父の形見のメジャーなら。」

「大事なエプロンなら。」

「長い間じゃないけど、手作りのミニパソが宝物。」

「まぁ、大丈夫!」

「ていうか地球帰りたいんだけど。」

「えー、まだいいじゃん。」

「すみません。時空移動は3日に1回しかできないので。」

「・・・分かった。」

「うん!今日も遅いしもう寝ましょう。」


こうして異世界に来て、最初の日は終わった。




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