表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Mystic world  作者: ロンロンの弟子
ディオール編・動き出した闇
29/115

妖精の村 前編

こんばんは。お待たせしました。とりあえず、少しおかしな方向になったかもしれませんが気にしないでもらえればうれしいです。

それではどうぞ!

「・・・ここは!?」


どんどん進んでいくと、何やら不思議な感覚になる所に着いた。そこだけ開いた空き地になっている。


「ここだな。・・・よし、ちょっと目を閉じてくれ。」

「・・・あ、あぁ。」


泰人とスィングはお互い目を閉じた。


・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


「・・・何も起きないけど。」

「いや、これでいい。目を開けてくれ。」


泰人はそっと目を開ける。すると


「ほう、こういうことか。」


目の前には村が広がっていた。


「ここが妖精の村さ。あの場所が分岐点で、ここに来れるように術がかけられているんだ。そして、ここでは人間と同じ大きさで暮らしているのさ。」


泰人はなるほどと頷き村を見てみる。どうやら変わったところはないみたいだ。しかし


「おかしい。誰もいない。」


スィングが少し驚きつつ周りを見渡すがその通りだった。外には誰もいなかったのだ。


「うーん。確かに今は昼時だな。ここに来れなかったのと関係しているのか?」


二人で考えていると一人の女性が家から出てきた。


「フィルディアさん!お久しぶりです。」


どうやらスィングはその女性を知っているみたいで、挨拶をする。


「・・・スィングさん。」


女性の方も反応を見せる。少し顔色が悪いようだ。


「この人は?」

「この人は昔俺っちが一番お世話になった妖精さ。フィルディアさん、今妖精が村に全くいないようなんですけど。」

「・・・はい、私以外の村の者たちはみんな封印されてしまったのです。あの子の・・・いえ、あの男のせいで。」


どうやらかなりの事情を抱えているようだった。


「あの子って・・・サミーちゃんですか?」

「・・・やっぱりサミーはここの出身だったのか。」

「・・・!?あの子を知っているのですか?」


泰人の言葉にフィルディアは素早く反応する。


「えぇ、一緒に旅をしてきましたからね。」

「そうですか。」

「???・・・どういうことだ?」


スィングはよく分かっていないようだ。


「今のあの子は・・・。」

「というよりもあなたはサミーのお母さんなんですか?」

「え、えぇ。あの子は私が育てた子です。」


フィルディアは少し悲しそうな表情をする。


「・・・そうですね。だったら尚更あの子の話をあなた達にしなくてはいけません。聞いてくれますか?」


その言葉に頷く二人。


「それではお話しましょう。」


フィルディアは思い出すように昔の事を語りだした。




場所を移す。サミーはシャワーを浴びていた。


「・・・・・♪」


とても気持ちよさそうだ。そんな彼女の家に一人の男が忍び込んでいた。家探し白虎君だ。


「僕は思った。・・・ここまでくると何も言えない。」


さすがに空気を読んだ白虎は例の水晶を見つけた。


「おそらく今なら破壊出来る。」


右手を水晶に向け・・・。


「やはり来たか。白虎。」


シャワーを中断したサミーが現れた。もちろん何も身につけていない。


「・・・さすがに何か着てくれないかい。待っててあげるから。」

「・・・まぁいいだろう。」


そういうとサミーは服を取りに戻った。


「ロリコンって何なんだろう?」


白虎はよく分からないことを考え始めた。






場所と時間は変わり、夕方。ティルスとティライズはフレムリーに到着した大きな火山があり、温泉で有名な町だ。


「確か街の外れに神殿があるはず。行ってみよう。」

「そうだな。」


二人は神殿に移動した。・・・しかし


「・・・・・・。」


二人は茫然とした。神殿が破壊されてしまっていたのだ。


「えっと・・・。」

「(サミー?が動いているのか。厄介だな。)」


そこに町の人が現れる。


「ここは先日の嵐で崩壊しました。明後日から修理を始めます。」


そう言うと町の人は去っていった。


「・・・えっと。」

「・・・・・・。」


二人は何も言えなかった。




「と、とりあえず朱雀の所へ行ってみようか。」

「う、うん。」


二人は動揺しつつも朱雀の家へ向かっ・・・。


「面倒ですが来てあげましたよ。」


「!?」


赤い服を着た男性が後ろに立っていた。二人はびっくりして思わず後ずさりする。


「あ、貴方が朱雀ですか?」

「私を知っているなら面倒ではないですね。面倒ですが私の家へお連れしますよ。」

「お願いします。」


二人は朱雀の家へと連れて行ってもらった。そして今までのことをすべて話した。


「分かりました。君達が来るのは前もって知っていたので。では面倒だと思いますがこれをつけてください。」


朱雀はティルスの指に指輪をはめた。赤い宝石が綺麗な指輪だ。


「時がきたらその指輪は消滅します。そうしたら試験はパスできます。面倒ですがそれまで旅を続けていてください。以上です。」


そう言うと部屋の奥に行ってしまった。


「・・・難しいね。」

「まぁ、とりあえず明後日まで列車も止まるからしばらくはここに泊まろうか。」


ティルスは頷いた。そして二人はその場を去った。






また場所を移す。


「ふむふむ、これがこうなってっと。・・・どうやら応用方法が色々あるようだがいくつもすると時間が足りないな。どれでいくか?」


沙汰はミニパソを前に考えている。


「そういや、前に見た漫画で面白いのがあったな。それと同じことはっと・・・・・・どうやら出来るようだな。よし、一気にやっていくぜ。」


相変わらずテンションの高い沙汰はまた徹夜をするみたいだ。






フィルディアの昔話は次回にします。次は今月中にあげたいです。

それではまた次回にお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ