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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
ディオール編・動き出した闇
23/115

試練3 後編

では後編です。今回は次回との関係でかなり短いです。色々加えようか迷ったので遅くなりました。

それではどうぞ!


「・・・いっけーーーー!!」


泰人はウィップで鯉を叩きつけようとするが


「・・・・・・ギョル。」


鯉はギリギリのところでかわす。そして体勢を整えると、口から水球を複数放ってきた。


「・・・・・・よっと。」


泰人も次々に避けるが、


「・・・・・・ぐっ。」


右足に一発受けてしまう。かなり痛そうだ。


「ギョル!」


鯉は湖から飛び出てきて、泰人に体当たりする。


「・・・・ぐがぁ。」


まともに巨大鯉の攻撃を受け、吹っ飛ばされる泰人。そのまま湖の中に落ちてしまった。


「ギョルン!」


後を追うように、鯉も湖に入っていった。






・・・俺はどうなったんだろう。つーか最近やられてばっかりだな。

湖に沈みながら泰人はそう考えていた。

このまま沈んだら絶対死んじまうよ。・・・・・・ていうか鯉でかい。あれおかしい。絶対おかしいよ。

等々弱気なことまで考えていた。

・・・その時、泰人の脳裏にある光景が浮かぶ。






12年前、祖父とラルゴ・ウォールの話をしてすぐのことだった。


「でも守るだけなら特殊じゃないよね。なんかあるの?」


ちび泰人が質問する。


「まぁな。ウォールはラルゴを大きくするだけではなく、使い方次第では結界を張ることも可能なんじゃよ。」

「へぇ。うぉーるってすごいんだね。」


感心するちび泰人。


「うむ。何事も使い方次第というわけじゃよ」


頷く祖父。


「そんじゃあ、隠し玉について教えてあげようかな。」

「なんかすごそうだね。」

「めちゃ凄いぞ。」


食いつきのいいちび泰人に祖父も嬉しそうだ。


「二つあるんじゃが、まずは一つだ。もう一つはお前が大きくなった時にでも教えてやろう。」


そう言うと一息入れる。


「出し方は簡単だ。ラルゴを自分の前に構えて唱えるだけじゃ。・・・・(スネイラー)とな。」






ここで記憶は途切れている。



「・・・試してみるか。」


そろそろ息も苦しくなってきたので、ラルゴを構えて唱えてみる。


「いでよ、スネイラー!!」


まぁ、水の中なので唱えたというよりは、念じたという感じだ。




すると、ラルゴが急に巨大化した。


「ギョル!?」


突然のことで急に止まる鯉。


「・・・・・ぐがぁ(もう・・・息が続かない。)」


しかし出したはいいものの、息苦しくなりそのまま気絶する泰人。だが泰人が気絶してすぐに変化が起こった。

ラルゴが大きくなるにつれて、水がどんどんラルゴに吸収されていく。1分も経たないうちに完全に湖の水を吸収し、ラルゴは4m近くの大きさになっていた。


「・・・・・・。」


巨大鯉はただその場を跳ねることしかできない。ラルゴは泰人を背中に乗せて、自分の目の前に巨大な青い砲弾を出現させる。


「・・・・・・。」


そしてそれが巨大鯉目指して発射された。勿論巨大鯉は避けることもできず、そのまま命中して消滅した。その後すぐに、ラルゴは元の大きさに戻った。

鯉を倒したが、ティルスも泰人も気絶してしまっていた。その様子を見ていた亀の銅像は


「本人は気付いていないようだが、無事に合格だな。仕方ないから入口まで送ってやろう。」


そう言うと、泰人とティルスは光に包まれてその場から消えた。




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