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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
ディオール編・動き出した闇
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試練3 前編

大変遅くなりました。色々な事情で投稿できませんでした。多少は書き溜めてあるので2、3日は連続で投稿できそうです。

それではどうぞ!

時間は戻り、泰人とティルスは門の中に入り道なりに進んでいた。いつの間にかティルスも元に戻っている。


「これで試練も3度目ですが、道は変わらないんですよね。」

「まあ、造りやすかったんだろ。」


あまり変わり映えのしない会話をしながら進む二人。

しばらく道なりに進んでいると、今回は亀の形の銅像が立っていた。


「今回は二つの試練を行う。まずは場所移動だ。」


そう言うと銅像が光だし、周りが見えなくなった。






「・・・ん、ここは?」


しばらくして目を覚ました泰人は辺りを見回す。どうやら湖近くの畔にいるようだった。ちゃんと隣にはティルスもいたが


「・・・・・・!?」


泰人は気付いた。自分達が別々のカプセルに閉じ込められていることに。


「なんだ、これは!?」


驚く泰人。少ししてティルスも目を覚ます。泰人同様かなり戸惑っている。・・・すると


「では、試練を開始しよう。」


亀の銅像の声が聞こえたと思ったら、カプセル内に水が入って来た。


「・・・・意味不明。」


泰人は真顔でそう言った。


「今回は簡単だ。お前達二人の内、片方のカプセルだけ水を止めてやる。決めるのはもちろん、王候補者だ。」


「・・・え、それって。」


言葉が詰まるティルス。


「どちらが生き残るかここで決めろということだ。」




場所はまた移る。老人とサラリーマン風の男は互いに拳を交えていた。


「・・・いくぞ。」


老人は間合いをとり、何やら呟いている。


「ほう、本気で来るかい。」


男は余裕そうだ。一気に間合いを詰める。


「・・・遅い!」


瞬間、老人と男を結界のようなものが包んだ。そして、老人は自分の目の前に陣を作る。


「なるほど。この結界内では自由に力の発動が可能って訳か。」


男は足を止め、間合いをとろうと下がる。


「ふん。今頃下がっても遅いわ。行け!」


陣から大量の黒い球体が現れる。そしてその大量の球体から、男に向けて光線が放たれる。


「・・・まぁ、俺も力を使うか。」


そう言うと、懐から何かを取り出した。それは、・・・黒いラルゴだった。


「・・・ブラック・ウォール!」


男は、黒いラルゴを前に出しそう言う。すると、黒い結界が男を包む。その結界はすべての光線を吸収する。


「馬鹿な!?何故お前がブラック・ラルゴを持っている?」


老人はかなり驚いている。


「まぁ、そんなことはどうでもいいよ。そこを通してもらおうか。」


男は結界を解除し、黒いラルゴを構える。


「・・・降臨せよ、ブラック・スネ・・・・・・」


途中で言葉を止める男。


「・・・どうした、来ないのか?」

「・・・今日のところはここまでか。退かせてもらうぜ。・・・ブラック・ウィップ。」


男は黒い鞭を出現させて、結界を破壊。そのまま部屋を出て行った。


「一体どうなっているのか?」


老人が考えていると


「・・・あの、何かあったんですか?」


部屋に沙汰が入って来た。






また場所を戻す。


「どちらかなんて選べるわけないじゃないですか。」


ティルスが声を荒げる。


「落ち着け。きっと何か方法があるはずだ。考えようぜ。」

「・・・そうですね。すみません。」


泰人の言葉に少し落ち着いたティルスは考える。今水は膝位までの深さになっている。


「(そういえば僕、元の姿に戻ってる。ここは力の発動ができるみたいだね。だったら・・・)泰人さん、ウィップを出してくれませんか?」


何か考えたティルスは泰人にそう言う。


「分かった。・・・ラルゴ・ウィップ!」


ラルゴを構えて唱える泰人。・・・・・・しかし何も起こらない。


「言い忘れたが、従者の方は力の発動ができないようになっているから注意するように。」


だったらもっと早く言えよと思った二人だった。


「(従者だけってことは僕は使えるってことか。でも僕が使えるのは時空移動だけだし・・・。そう言えば、時空移動能力は色々と応用が出来るって聞いたことがあったね。だったら・・・・・・やるしかない。)」


何か考えたティルス。表情が変わる。


「決めました。泰人さんの方を止めてください。」

「・・・・・・。」


泰人は無言だが、ティルスが何か考えて行動していると分かっているようだ。


「・・・了解した。」


泰人の方の水が止まり、どんどん減っていく。ティルスの方はもう胸の辺りまできている。


「・・・いきますよ。」


覚悟を決めるティルス。・・・そして


「・・・空間転移!」


突然光るティルス。そして次の瞬間、ティルスはカプセルの外にいた。


「やった・・・・。」


安心したのかその場に倒れこむティルス。泰人の方のカプセルは割れたので、急いでティルスに駆け寄る。どうやら無事のようだ。


「従者に頼らずとも、自分の力で困難に立ち向かうのが今回の試練の一つ。・・・・・合格だ。」


どうやら成功したみたいだ。喜ぶ泰人。


「では、もう一つの試練を始めよう。」


そう言うと、湖から巨大な鯉が現れた。


「・・・・・・。」


あまりの唐突な出来事に驚く泰人。


「今度は従者の試練だ。主を守りつつ、この鯉を倒してみせよ。」


いきなり言われたが


「・・・ティルスが頑張ったんだ。俺だってやってやるぜ!」



そう言うとラルゴを構えて


「・・・ラルゴ・ウィップ!」


ウィップを出し、鯉に立ち向かって行った。




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