表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Mystic world  作者: ロンロンの弟子
ディオール編・旅立ち
2/115

変な生物

こんばんは、ロンロンの弟子です。

今回で変な生物が出ます。

楽しんでもらえたら光栄です。

茅野家

次の日の午前6時、茅野家は母親が最初に起きる。そして準備を始める。

6時30分、父親起床。


「おはよう。昨日は残業で夜遅かったみたいだけど、大丈夫?」

「なぁに、君がいてくれるから大丈夫さ。」

「あなた、ありがとう。」

「こっちこそ。」


仲のいい夫婦である。

そして7時、茅野兄起床。妹を起こしに行く。


「おーい、朝だぞ。起きろよ!」

「うーん、まだ眠いよぉ。」

「何言ってんだ、遅刻するぞ。」

「分かったよぉ、起きるぅ。」


莉麻は朝に弱かった。

こうして毎日茅野家は始まるのだ。

朝食を家族4人で食べ終え、泰人が最初に家を出る。


「行ってきまーす!」

「行ってらっしゃーい。」

「お兄ちゃん、待ってよー。」


こんな感じで家を出る。・・・・・・普通ならば。

そんな普通も終わりを告げる時が来た。

泰人が家を出ると家の前に変な生物がいた。


「・・・・・なんだ、この気持ち悪いの?]


そう、確かに気持ち悪いのだ。見た目は狐だが、頭に兎の耳が生えている。

そしてその生物は、


「ティルス!」


と鳴いたのだ。


「(うっわー。やべーよ、これ。)」


そう思っているうちに、家から莉麻が出てくる。


「お兄ちゃん、待っててくれたの?嬉し・・・・・」


莉麻の言葉が止まった。変な生物が目にはいったからだ。


「ティルス!」


追い打ちをかけるように鳴く変な生物。これはヤバいな、と泰人は思った。しかし、


「わぁーー!この子かわいいね。この子どうしたの?」


この瞬間、妹が心配になる泰人だった。


「・・・いや、ドアを開けた時からいたんだよね。まぁ気にしても仕方ないし学校に・・・・」

「じゃあ、今日一日でも預かろう。お母さーん!!」


と言って家の中に戻る莉麻。1分もしないうちに、母親を連れてきた。


「ねぇ、私たちが学校から帰るまで面倒見てて。帰ったら責任もって飼い主さん探すから。」

「うーん、・・・分かった。でも、帰ったらちゃんと泰人と一緒に飼い主さん探すのよ。」

「はーい、じゃあ行ってきまーす。」

「行ってらっしゃい。」


莉麻は家を出て学校に向かった。


「・・・・・・俺も行こう。」

「ティルス!」


変な生物に見送られ、泰人も疲れた顔をして学校に向かった。




高校

4時間目が終わり昼食の時間、泰人は沙汰と一緒に昼御飯を食べていた。


「どうした?いつもおかしな泰人君、今日は暗いね。」

「まぁ、確かに少しおかしいかなって自分でも気づいてるけどさ。実は朝変な生物に会っちゃって、帰ったらそいつの飼い主探ししなくちゃいけなくなったんだよ。」

「なるほど!どんな奴?」

「それが狐に兎の耳が生えた変な生物で、ティルス!って鳴く・・・」

「面白そうだから俺も付き合う。そいつ見たい。」

「・・・・・まったく。分かった、じゃあ帰ったら俺の家に来い。莉麻も一緒だから。」

「OK!」


一通り会話してご飯を食べ終わる二人。そうして午後の授業が始まった。




放課後

高校を後にしてそれぞれの家に帰る二人。


「じゃあ、すぐ来いよ!」

「おう!」


そして家に着いた泰人。家の前には変な生物がいて、制服姿の莉麻と母が何か話している。


「この子について、動物飼育センターに行ってきたの。そしたらこの子、他の人には見えないみたいなの。お父さんは見えたのに。」

「じゃあ、私たちにしか見えない幽霊なの?普通に触れるけど。」


莉麻が変な生物を撫でる。でも、変な生物は無表情だ。

そこで泰人は二人と目が合う。


「泰人!いいところに帰ってきたわね。実は・・・」

「話は大体聞いたよ。どういうことなんだろう?」


三人は、その場で腕を組み考え始めた。そこに沙汰がやってきた。


「こんにちは。どうしたんですか?」

「沙汰君、いらっしゃい。」

「沙汰さん、この子見えますか?」


変な生物を指さして莉麻が言う。


「・・・何が?」


どうやら沙汰には見えないらしい。三人は少し残念そうだ。


「ま、いつまでも落ち込んでいられないわね。お母さんは夕飯の準備でもしようかな。じゃあ沙汰君、ゆっくりしてってね。」

「ありがとうございます。」


それを聞いて、母は家に入った。


「ところで、例の生き物見せてくれよ。」


沙汰は顔を輝かせて言う。この時、茅野兄妹は今目の前にいるのになと思った。


「ティルス!」

「ん、変な鳴き声が聞こえるな。」


どうやら声は聞こえるらしい。その時、変な生物が


「テテテテテテテテテ」


と鳴いた。何事かと茅野兄妹と沙汰は音をするほうを見た。なんと変な生物からすごい勢いで白い光が噴出しているのだ。

それに三人は気付いたが遅かった。光がやんだ時にはもう三人の姿はなかった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ