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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
ディオール編・試練開始
14/115

白虎

こんにちは。時間が掛かっているのに短くて本当にすみません。長くできるよう努力します。それではどうぞ。

列車が出発して約2時間後、泰人たちは無事にウィンディームに到着した。


「えっと、この町に王の知り合いがいるんだったな。ティライズ、分かるか?」


泰人がティライズに質問する。


「・・・あぁ、話していなかったな。いい機会だし歩きながらでも聞いてほしい話がある。」

「あれは今から約60年前、私の祖父が王だった時とても信頼できる4人の親衛隊がいたんだ。彼らを皆は、朱雀、青龍、玄武、白虎と呼んでいた。」

「玄武ってまさか・・・・!?」


泰人が反応しそれに頷くティライズ。


「あぁ、おそらく泰人と莉麻の祖父だろう。それから彼らは仕事を終え、それぞればらばらに暮らしていたらしい。そのとき玄武は君たちの世界に行ったと考えれば辻褄が合う。」


真剣に話を聞く泰人達。


「彼らはこの世界で生きている限り、かなり長生きするらしく今も普通に生きている。そしてこの町に住んでいるのがそのうちの一人、白虎だ。」


駅を出て町の中央辺りに来た。人通りも多い。


「ここを抜けたところに・・・・・」


瞬間、泰人達の見える景色が変わる。町中にいたはずなのになぜか町外れの野原にいる。


「・・・一体なにが!?」


驚く一同。・・・その目の前にいきなり二人の人物が現れる。一人はシュパルツ、もう一人は白いマントを被っている。


「・・・こんな目立つことはあまり好まないんですが。」

「僕はこそこそする方が嫌なんだよ。」


何やら言い争いをしている。


「・・・じゃあ行こうか。」


町に戻ろうとする泰人達。


「ちょ、ちょっと待ってよ。無視すんなよ。」


慌てて引き止める白2。しょうがなく泰人達は白2に向き合う。


「しょうがないな。お前らの目的は知らないけど逃げれそうもないし戦うよ。」


そう言ってラルゴを構える泰人。


「そうこなくっちゃね。」


マントを脱ぐ白2。見た感じは少し小柄の青年だ。


「僕はヴァリュアだ。シュパルツ、手を出すなよ。」

「言われなくても退散しますよ。」


そう言って消えるシュパルツ。


「まったく、いきなり戦闘かよ。」

「あんまり戦闘とかしたくないのにな。」


泰人の後ろで準備をする沙汰と莉麻。ティルス達は戦う技術を持っていないので、見ることしかできない。


「さてと、僕はボルスみたいなヘマはしないよ。」


そういうとヴァリュアはどんどん液体化していく。


「く、分が悪いな。」


ティライズには分かるようだ。


「ラルゴ・ウィップ。行くぜ!」


泰人はウィップを出し、液体化ヴァリュアを叩きつける。しかし衝撃は吸収されて効果はない。


「ふふ、こんなものかい。だったらこっちから・・・・」


戦闘態勢をとろうとするヴァリュアだったが


「待ちたまえ。生きている液体なんてなんか危険すぎるなぁ。君、そこから離れて。」


一人の男が現れる。見た目は銀髪の体つきのいい青年だ。


「・・・あの人はまさか!?」

「・・・ここで現れましたか。」


驚くティライズ。そして上空から見ていたシュパルツも少し驚いている。


「なんだお前は。僕に倒されたいのか?」


挑発的な態度をとるヴァリュア。


「いやいや、液体になんて興味ないよ。泰人君、下がってて。」

「え?あ、はい。」


いきなりで驚いたが素直に従う泰人。


「ふざけやがって。消してやる。」


銀髪の青年に襲いかかるヴァリュア。


「うん、地下深くに廃棄すれば問題ないね。」


軽い口調で言うとつま先で軽く地面を叩く。瞬間、彼の周りの土が動き出しヴァリュアを飲み込む。


「ぐぁ、なんだ?」

「じゃあ、廃棄場へGO!」


また地面を叩く。ヴァリュアを飲み込んだ土は地中深くに潜っていった。そしてヴァリュアは完全に廃棄された。

その光景を見ていた泰人達は


「・・・・・凄い。」


とても驚いていた。


「・・・これはかなりまずいですね。」


シュパルツはそういい姿を消した。




「大丈夫かい?」


にこにこ笑いながら近づいてくる青年。


「ありがとうございます。でもなんで俺の名前を知ってるんですか?」

「ん、王から連絡があったんだ。君たちがここに来るってね。」


王という言葉にまたまた驚く一同。


「やっぱり貴方が白虎ですか。」


確信を持つティライズ。というより初めて見たのだろうか?


「うん、宜しく。とりあえず僕の家に来てよ。」


軽いノリでそういうと家に向かう白虎。


「・・・本当にこの人が伝説の男なのかな?」


見事に意見の一致した泰人達だった。




白虎の家は町の端にあった。かなり大きいので全員入ることができた。


「王から事情は全部聞いてるよ。最近暇だし、君たちについていけばたくさん危険物の処理ができそうだしついていくよ。」


白虎がついてくることになった。


「そんでここの神殿なんだけど、町の地下にあるんだ。町の中央に入口があるから行ってきて。僕は待ってるから。」


この時全員白虎を自由人だと認識した。


「・・・それでは行ってきます。」


家を出る泰人達。


「お土産宜しく!」


泰人達は町の中央に向かった。




家の中には白虎が座っている。


「・・・入ってきてよ。」


玄関に向かって言う。すると家の中にサミーが入ってくる。


「・・・王から話は聞いたよ。あの時ちゃんと封印したんだけどな。」


さっきとはガラリと変わり真剣な白虎。サミーが光る。


「・・・親衛隊には世話になったな。特に貴様と玄武にはな。」

「・・・君がまたなんか起こす気なら今度は消してやる。」


不気味に笑うサミーに対しあくまで真剣な白虎。


「物騒なこと言うなよ。・・・まぁ、俺は借りは返す主義だからな。楽しみにしてな。」


そう言うとまた光るサミー。・・・収まると困惑した表情になる。


「・・・あれ?またここにいるよ。」

「サミーちゃん。早く行かないと置いていかれるよ。」


いつもの口調の白虎。どうやらもとに戻ったことを雰囲気で感じ取ったらしい。


「あ、はい。失礼します。」


そう言い家を出るサミー。それを見送った白虎は


「・・・さてと、準備を始めようかな。」


立ち上がると家の奥に消えていった。




7/23 多少文章を修正しました。 すみません。

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