最終決戦16.立ちはだかる魔物たち 隠し玉、澄花(ちょうか)登場!
こんばんは、ロンロンの弟子です。何度も遅くなってしまい本当に申し訳ありません。今度からはやはり未定にしないと予定が合わないことに気づいたので気をつけます。
さて今回は夢の柱を半分まで攻略します。果たしてどうなるのか、詳しくは本編で!
ではどうぞ!
ティルス側観客席
「・・・ん、ここは?」
ティライズは目覚めるときょとんとした表情で辺りを見回した。
「ここは・・・どうやら寝ていたようだが、確か私は何かに操られて・・・む?」
考え事をしていたティライズの目に一通の手紙が目に入った。枕元に置かれてあり、送り主の名前は・・・
「・・・ティルス!?」
急いで封を切り、中身を出して読む。そこには今までの詳しい説明の他にこう書かれていた。
君にお礼を言わせてください。君のおかげで僕らは助かりました。あの時、君が来てくれなかったら僕らはやられていたと思います。みんなを代表してお礼を言います。ありがとう!
さて、これから悪夢神との最終決戦に行ってきます。必ず勝って、ディオールもみんなも救うから安心して休んでください。
追記・また今度一緒に旅をしようね!
ティルス
「・・・・・・。」
読み終えたティライズはしばらく動かずそのままの態勢だった・・・が
「・・・ッ!!」
立ち上がって部屋を飛び出した。そしてすべての部屋を確認するが勿論誰もいない。それでも中を確認する。
ティライズは嫌な予感がした。いまのティルス達では勝てない、何故だか知らないがそんな気がしてならなかったのだ。
「今、この世界は悪夢神によって掌握されている。・・・ならば何か奴を倒す手掛かりがあるはずなんだ。・・・捜さなくては!」
そう呟き、各部屋の捜索を続けた。
夢の柱
スィングは順調に敵を倒していた。
どうやら敵の種類は基本10体前後で変わるらしく、最初は犬といった通常の獣タイプが10体、次に蝙蝠や鳥といった飛行タイプが10体といった感じで続き、今は45体目のロボット型の魔物と戦っていた。
大きさはスィングとあまり変わらず特にこれといった武器も持っていないが、特殊コーティングで表面からはスィングの能力が効かないのだ。更に現在のステージの床も特殊コーティングされており今までは普通に倒してきたがここに来て強敵がきたのだ。
「・・・仕方ない。何かのためにって沙汰君に作ってもらったこいつの出番っすね。」
そう言って取り出したのは右手だけの手袋。といってもこれはただの手袋ではなく、これをつければ例え熱くても特殊コーティングでも関係なく能力を通せる優れものである。どうやら前に炎の魔物に苦戦したのを見ていた沙汰がこっそり発明したものみたいだ。
「お!ついにあれの出番だな。」
沙汰も嬉しそうに反応する。スィングはそんな沙汰を横目にロボットに近づく。
「さて、これでボン!っすよ。」
そう言ってロボットに触れるとすぐに距離をとる。すると言った通り、ボンと音を立てるとロボットは倒れる。どうやら回路がショートしたらしい。そして、これで半分まで後5体まで来た。
「・・・ちょっと、きついっすね・・・。」
しかしスィングもそろそろ限界のようだ。能力を使うと当然疲労する。使いすぎたり自分の力以上の能力の使い方をすれば意識を失いかねない。
「・・・沙汰、すぐにでもいける準備をしておけ。」
「あいよ!」
流石のヴィントルもスィングが限界に近いのを分かっていたのか沙汰に次の準備をさせる。そして、そう話をしていた時次の敵が現れた・・・のだが
ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン
「・・・は?」
思わず声を上げてしまったスィングだが無理もない。いきなり5体のロボットが現れたのだから。
ロボットの色はそれぞれ赤、青、黄色、緑、ピンクであり何か戦隊ものを連想させる。
「・・・あれは、神秘戦隊ミスティックファイターズのロボットじゃないか。」
沙汰が反応した。どうやら現実にあるものらしい。他のメンバーもそれぞれ反応を見せるなか・・・
「そういえば緋情夫君が好きだったな・・・って!?」
星音は気付いた。この夢の世界は今、悪夢神に主導権を奪われているが元々星音の世界。そう考えると今までスィングが倒してきた敵にも心当たりがあった。先ほどのロボットもミスティックファイターズのお助けキャラかもしれない。
とそんな中、スィングは流石に震えていた。
「いやいや、こんなのは流石に無理っすよ!」
と泣き言を言うが、ロボットの方はお構いなしに合体を始めた。
ガチンガチン!
「カッコいいですね。」
「ま、人気番組のロボットだからな。カッコ悪けりゃ視聴率も取れないぜ!」
ティルスと沙汰がのんきにそう言っている間に合体が完了する。全長20mはありそうで体の色もカラフル、いつの間にか剣を持っていて戦う気満々だ!
「ふむ、・・・スィング戻ってこい。ノルマまでまだ足りないがこれは貴様の手には負えねぇからよ。」
「と、当然っすよ!」
ただでさえ疲れているスィングが巨大ロボと戦うのは無理がある。というより話にならない。
スィングはヴィントルの言葉に従い結界内へと下がる。それと同時に沙汰がミニパソを構えた。
「さて、俺の番だな!向こうが合体ロボットならこっちも合体で勝負だ!!」
勢いよくキーを打ち、ヒポポス、カイチョー、SPDを結界外に召喚する。そして・・・
「・・・融合プログラム、起動!」
プログラムを起動させる。これは融合の腕輪を応用したシステムでこんなこともあろうかと沙汰が用意しておいたものである。
起動した瞬間、ヒポポス達は光に包まれて一つとなる。みんなその光景をわくわくしながら見ていた。
「わー。ぴかぴかで綺麗だね♪」
「そうね。さて、何が出るのでしょうか?」
サミーとフィルディアが会話を交わし終えた時光が収まる。そしてそこにいたのは・・・
ボン
キュッ
ボン
美女だった。
「ハッハッハ!俺の技術力を甘く見るなよ。」
沙汰がどや顔で笑っている。現れた美女は着物姿で黒髪と和風である。背はそこまで高くないがスタイル抜群で大和撫子である!
「沙汰よ、指示を頼む。」
美女は沙汰に指示を仰ぐ。それを聞いた沙汰は有頂天!
「さて君達、どうだい?」
沙汰が仲間の方を見る。その反応は・・・
「・・・・・・。」
ほぼ全員無反応。流石にこれは予想していなかったようだ。
「綺麗なお姉さんだね♪」
サミーは率直な反応
「ふざけるな!どうせならロリにしろ馬鹿野郎!!」
ヴィントルは爆弾発言。視線が集まる。とても痛い。
「(わ、私じゃないよ。なんで私まで巻き込まれるの!?)」
とばっちりを受ける莉麻だが心の中で呟くだけで実際の言葉にはならなかった。
「・・・思ったより反応悪いな。この間やったゲームのキャラクターが気に入ったからその姿にしたのに・・・ぶつぶつ。」
何やら呟く沙汰。そんな沙汰を後目についにロボットが動き出した。
ウィーンガシャン
どうやら美女に剣を振り下ろそうとしているようだ。
「沙汰、早く指示をしろ!」
美女が更に沙汰に言葉を掛ける。するとようやく・・・
「仕方ないな。んじゃ、あのロボットを・・・ぶっ壊せ!」
瞬間
「承知した。」
美女の姿が消えた。そして対象を失った剣は空を切る。そして辺りを見回すが美女の姿は見えない。
「どこを見ている?私はここだ。」
声がした方向。それはロボットの更に上だった。美女は宙に浮いてロボットを見下ろしていた。そして何やら考えている素振りを見せる。
「なるほど。ならばこれでよいな。」
すると懐から五枚の紙を取り出しそれぞれ頭、右手、左手、右足、左足のパーツに飛ばす。すると紙、御札はピタッとくっつく。
「・・・弾けよ!」
その言葉を合図に御札は爆発する。その威力はパーツを破壊するほどだった。
すべてのパーツを破壊されたロボットは
ドッカーン!
爆発して消滅した。
「どうだ!これが奥の手、名付けて澄花。カイチョーの思考回路をベースに、金と銀の発明を一つにした合作だ。」
「「おぉ!」」
沙汰の自慢話に今度は反応するメンバー。流石に見せつけられればその強さを信じるしかなかった。
「よし、このまま残りを倒すか。澄花、頼むぜ!」
「ふむ、承知!」
頷いた澄花はそれから次々に現れる魔物達を片っ端から倒していった。
謎の空間
しばらく経って、泰人と祇亜が回復した頃虚唱がついに話し出した。
「さて、話をしよう。あれは、確か6年ほど前のことだ・・・」
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
俺はあの時高校生になったばかりでな。普通に下校してたときに偶然泰人の爺ちゃんに家の前で会ってな、あの時は元気だった。
何かジロジロ見られてブラックラルゴを急に渡されたんだよ。それで、出会ってすぐで悪いがこれから最悪なことが起こる。だから家を出て今からワシの言うところへ向かえって。いきなりだから訳が分からなかったが後日分かっちまった、泰人の爺ちゃんが死んじまったからな。
それでとりあえず言われたところへ向かったんだ、・・・とある廃病院にな。んで、とある部屋の部屋を開いたらこの空間に繋がってたんだよ。そこでヴィントルがいて話をした。俺が選ばれたのは泰人に近い関係だから、後悪夢神を倒すための下準備の話だな。だけど俺は理解できず時間を置くことにした。だが俺も普通の生活に飽きていた頃でな、面白いから受けることにしたんだ。だが弟の沙汰が気になってな、友人も居ないし。だがそれはいつか必ずお前と知り合うってヴィントルから聞いたから心配なかったよ。
んで、修行することになったんだがブラックラルゴを使う才能がなかったから地獄のようだったぜ。おかげで命を削りまくって・・・そろそろ死んじまうんだよ。これを普通に使えるお前はすげえんだぜ!
それでもヴィントルの手伝いをやめなかったのは、悪夢神を野放しにするとヤバいって聞いてたからな。だったら俺の命くらいくれてやるって、そう考えたんだよ。そんでようやく制御できるようになって裏で動いてきたんだよ。
「以上だ。」
「・・・待ってくれ!」
虚唱の話が終わってすぐ泰人が突っかかる。当然気になったワードはもうすぐ死んでしまうと言ったことだ。
「虚唱さん、あんたが死んじまったら沙汰はどうなる。それが分からないあんたじゃないだろう?」
「・・・・・・。」
黙り込む虚唱。何やら真面目な表情で考えているが、そこに祇亜が口を出す。
「だから・・・泰人と沙汰を会わせた。この男がいなくても平気なように。ったく、俺や希衣奈が死ぬことも知ってたのかよ?」
「・・・いや、本来お前たちは死ぬことはなかった。軽い怪我で済むはずだったのだが・・・何か違う力が働いたんだよ。何かは知らないがな。」
未来を見る力、ヴィントルが例の力を使い発動したのだ。それが何故か変わってしまった、一体何者の仕業なのか。
「そういえばあの事件の犯人はまだ捕まってなかったな。ったく人轢いて逃げやがってムカつくな!・・・って話を変えちまったが、まぁ泰人がどうなろうと俺の知ったこっちゃないが貴様がいないと希衣奈を救えないからな。仕方ないから気にしてやる。」
と気にする祇亜に続き虚唱が先ほどの問いに答える。
「沙汰にはもう連絡してある。あいつには悪いことしちまったな。だから・・・俺のぶんまであいつを頼むわ!」
「虚唱さん・・・」
虚唱の真剣な表情を見て本気であることが分かった泰人は黙って頷く。これで全てが分かった。
「さて、これで全部話した。後はお前らを決戦の舞台に戻すだけだな。」
「・・・お願いします!」
「俺もか?ま、やってくれるならありがたいがな。」
こうして二人を悪夢に戻す、虚唱の最後の役目が始まる。
「お前ら・・・行ってこい!!」
続く
どうでしたか?今回も無茶すぎましたね。
実は虚唱の理由ですが、結構無理やり感がありますよね。あまり詳しく考えていなかったのでミスがあったらすみません。
さて今回登場の澄花ですが、強さとしては現在のラルゴテンペストを受けきることができるクラスです。全盛期のヴィントルともいい勝負するかもしれませんね。そんなことを考えています。
あと歴史シリーズは次回になりますし魔物100体も次回で倒し切ります。いきなり変更してしまい申し訳ありませんでした。
次回は未定です。まだ忙しいのでいつになるかわかりません。早く私用終えたいです・・・
それではみなさん、元気でまた次回お会いしましょう!