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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
ディオール編・試練開始
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試練1 後編

おはようございます。今回は第二の能力が発動します。さらに新しい仲間?も入ります。

それでは良かったらご覧ください。

「・・・・・ラルゴ・ウォール!!」


迫る巨大なボーリングの球。これは絶対に避けれない。


「勝った。」


勝ちを確信するボルス。しかし次の瞬間


「・・・それはどうかな。」


巨大なボーリングの球と泰人の間に何かが割って入る。それは・・・・・巨大化したラルゴだ。

泰人を守るため巨大ラルゴ、いやラルゴ・ウォールが盾になる。しかし、ウォールは球の半分くらいの大きさだ。


「・・・どうせ見かけ倒しだ。押しつぶせ!!」


ボーリングの球が落ちてくる。そして、ウォールと接触する。当然潰されると誰もが思った。泰人を除いて。

・・・次の瞬間を見たボルスは驚いた。自分が出せる中で最強の球が、ウォールに接触した瞬間に跡形もなく消滅したのだ。


「バ、バカな!・・・ありえん。」


無理もなかった。今まで防がれたことがない球を防がれたのだ。動揺くらいするだろう。だがその動揺で隙ができてしまう。


「今だ!」


泰人はこの時を待っていたのだ。


「・・・アウト&ウィップ!」


瞬時にウォールからウィップに切り替える。そしてボルスを捕まえる。


「・・・し、しまった。」


焦るボルス。しかし、両腕ごとウィップに巻きつかれているので球も出せない。


「・・・食らいやがれ!!」


痛みに堪え、ボルスを持ち上げる。そして渾身の力で地面に叩きつける。


「ぐふぁ・・・。」


ドォンと鈍い音が鳴り地面に倒れたボルスの意識が飛ぶ。それほどダメージを受けたのだ。


「やったぜ・・・・。」


力を使い果たし倒れる泰人。ウォールは触れたものを分解し消滅させる能力がある。しかし、強力な技を防ぐ程体力を消耗するのだ。巨大なボーリングの球を無力化した泰人にはほとんど体力は残っていないだろう。


「お兄ちゃん!」


もう大丈夫と思ったのか莉麻が駆け寄る。沙汰は何やらどこかと連絡をしているようだ。

そこで泰人は気を失った。




その後は沙汰と莉麻が頑張った。莉麻は泰人に回復呪文をかける。だが回復量が少ないため、少し時間がかかったが傷は治った。沙汰はエンシェルアの警察に連絡し、ボルスは連行された。ボルスが抵抗しても、警官なら誰でも持っている能力無効の手錠があるから安心だ。3時間ほどですべてが終わった。

意識が回復した泰人はベットの上で寝ていた。その部屋には沙汰と莉麻は勿論、ティルスとサミーもいた。どうやら試練は終わったようだ。


「僕のせいでこんなことに。すみません。」

「大丈夫?来るのが遅くてごめんなさい。」


あの後合流したサミーも一緒になって謝る。


「・・・大丈夫だよ。逆にいい経験になったさ。」


清々しく話す泰人。もう痛くないようだ。


「それで試練はどうなった?」

「実は・・・・・」


ティルスが話そうとしたその時、急にドアが開きマントをかぶった少年が入ってくる。一同は驚いた。


「久しぶりだな、ティルス。私にも聞かせてくれないか?」


少年はマントを脱ぐ。その正体は・・・王子、ティライズだった。


「ティライズ君!?久しぶりだね、でもどうしてここに?」


嬉しそうだが当然の疑問を口にする。


「それなんだけど、実は君を狙っているやつらがいるんだ。私はその内一人にあったんだが、そいつらは君を王にしたくないと言っていた。」


ティルスは平然と聞いている。そこまではなんとなく分かっているようだった。


「だからそのことを君に話すためにやってきた。家のほうは色々と話をつけてきたから大丈夫さ。」


すると今まで黙っていた莉麻が


「えっと、この人が王子様だよね。んじゃ、挨拶しないと。」


と口をはさむ。そして泰人達は一通り挨拶をする。


「なるほど、それは大変だったね。それに君があの伝説のラルゴの新しい所持者か。」


気になる言葉を口走るティライズ。


「ラルゴについて何か知っているのか?」


気になって聞いてみる泰人。


「いや、昔の王の護衛をしていた親衛隊四人組の一人が使っていたことしか知らないな。」


十分知ってるじゃんと泰人は思ったが、口にはしなかった。


「それじゃあ話を戻すよ。」


それていた話を戻すティルス。


「実は試練は合格したんだけど、気になる話を聞いたんです。」

「え?試練に合格ってことは・・・。」

「そう、僕にも王の血筋があるってことみたいなんだ。」


驚く一同。しかしティライズは冷静に分析する。


「・・・ならすべてが合うな。よし、実は明日行きたい所があるんだ。一緒に来てくれないか?」


その言葉に悩む一同。


「どこに行くんだ?」


泰人が質問する。


「城下町のとある病院です。そこですべてが分かるとと思いますよ。」


なるほどと納得する一同。一緒に行くことを決意する。


「では、今日はゆっくり休みましょう。」


それぞれの部屋に戻り休息を取る。


「そういえば、ウォールには特殊な能力があったような・・・・・。」


考えるが、やっぱり思い出せなかった。この日はこうして更けていった。




次の日、準備ができて外に出る。


「よし、城下町に行くぞ。」


そう言うと、泰人達はエンシェルアを出発した。


その上空にシュパルツが浮かんでいた。


「ボルスを倒すとはなかなかやりますね。まぁ次こそ彼らは全滅しますよ。天才医師によってね。」


そう呟くと姿を消す。どうやらまた何かありそうだった。




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