第7話 サラブレッドとしての常識を上書き出来ている……のか?
気分転換に執筆ー!
あ、誤字修正とか有難うございます♪
一発書きしてるので結構そう言うのが多いと思いますんで、報告・修正は大歓迎です♪
2021/5/21
全面改稿しました。
内容的にすでに書いていたものと被っていましたので……
随分と牧場の生活に慣れてきた。
いや、厳密に言えばサラブレッドとして自覚を持てるようになったと言うべきだろうか。
時々不意に人間としての思考が勝ってしまい、歩行困難に陥ってしまったのだけれど……もし、これが馬じゃなくて水生生物に転生してたら呼吸の仕方が分らなくなって死んでしまったのではないか?
……ま、そんなことを考えても詮無きことか……
今、サラブレッドとして無事に生きている。そして、人間としての思考が出来るからこそ、他の馬よりも秀でているものがある。
そう、これぞまさに知識チート!!
身体の使い方や馬同士のコミュニケーションにも慣れて来たけれど、他にも慣れてきたものがある。
「おーい子供たちー、たっくさん食べて大きくなれよー」
理穂ちゃんが飼料を補充してくれる。
とりあえず感謝を伝えるのと、理穂ちゃんの良い匂いを満喫するためにスキンシップをとっておく。
う~ん、もしかしたらこれが俺に残された最後の人間としての理性なのかもしれない。
人間の頃は、こんな馴れ馴れしいスキンシップなんてホイホイ出来るタイプじゃなかったけど。
人間に転生したとしてたら、おっぱいにむしゃぶりついてたのだろうか?
……そんなことを考えてる自分に、ドン引きした……
話を戻して、心配していたのは食事である。
人間の感覚があると言う事は、当然ながら船橋競馬場で食べたモツ串やラーメンの味覚が残っているのだ。
そんななのに、そこらへんの草なんて食べて生きて行けるのか?ってことだ。
結果的に言うと、杞憂だった。
そこらへんの草、美味しいです。
人間の物を食べた時に、昔のように美味しく感じられなくなってるんだろうか?
それはちょっと寂しいように思うけれど……こんなに身体が違うのだから、必要な栄養素も違うのは当然か。
確かビールを飲ませてるってのは見たことあるから、いつかビールくらいは飲めるかな?
晩酌みたいな食事を欲する気持ちも、いずれ薄くなって消えていくのだろうか?
ん? 自分は思ってる以上に人間であることに未練があるのか?
ともあれ、走ることに楽しみを覚えたりもして、サラブレッドとしての感覚が自分の中に定着してきたように思う。
もしかしたらいつかこの人間としての思考も消えてしまうのかもしれないけれど、本当に頭の中が人間のままだと動くこともままならなかっただろうし、そこらへんの草を食べるとか人間を捨て過ぎでしょ。
……いや、人間じゃないんですけどね。 馬なんですけどね。
馬の身体にすっかり馴染んで、その上で人間としての思考が残っていて、関係者である人間の言葉が分って、競馬を含めた人間社会についての知識がある。
それが恐らく今生の理想な状態となるんだろう。
いまのところ、その理想状態に近付いたと思っている。
サラブレッドとしての生存戦略……行動開始。
……あれ?
自主トレまで書くつもりだったのに、その直前までしか書けなかったww
明日の午前中も執筆するかも?
頭の中では4歳くらいまでの脳内プロットが出来てるのにぃぃぃ!!
いつ書けるんだそのシーン(爆)