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第1話 幸運の女神に出会った……のか?

すいません、書きため等してるわけでもないので、思い立った時に続きを執筆する程度です。

いやぁ、思い付いちゃったんですよ(苦笑)


思い立ったが吉日!


そんなわけで、チラシ裏の走り書き程度ではありますが、アイディア的には面白いかな?とも思いましたので、見切り発車してみまーす!

 その日は、雨が今にも降り出しそうな厚い雲に覆われた、うすら寒い日だった。


「……やっぱり去年のダイオライト記念、凄かったな……」


 地元のアブンダンティア号が、牝馬ながらゴール前でギリギリ差し切って勝利。その後ジャパンカップに挑戦するもレース後に屈腱炎が発覚し、そのまま引退。

 今年から繁殖入りだ。


 今年もそんなレースが見れるかと期待しつつ船橋競馬場に足を運んだけれど、中央から出走した人気馬が堅く勝利を決めた。

 

「アブンダンティアロスが半端ないな……」


 そんな事を思って、船橋競馬場を後にした。

 競馬に対して興味を持ったのは最初はゲームだった。

 ゲームセンターに鎮座するメダルゲーム。

 そこから本物を見に競馬場へ。


 ただのギャンブルと言う人もいるだろう。

 けど、あのサラブレッドと言う完成された生き物に惹かれた。

 そして競馬にのめり込んで行くうちに地方競馬を知り、地元の船橋競馬場に足を運ぶようになった。


 そんな長くは無い自分の競馬史において、初めて本気で追い掛けたのがアブンダンティアだったのだ。言うならば初恋をして、それが終わったようなもんだ。


「恋って」


 思わず自分の思考に苦笑いをしてしまった。

 次の瞬間……


『パァァァァァン……』


 鳴り響く大型車特有のクラクション。

 そんなでかい音を立てたら船橋競馬場の競走馬たちが驚くだろうと思いながら振り向くと、トラックが目の前まで迫っていた。


 声を発する間もなかった。

 身体が潰れた感覚。もしかしたら幻覚かもしれないが、そう感じた。

 不思議と痛みは無かった。即死。死を感じると時間がゆっくりになるって聞いた事があるけれど、本当だった。

 アブンダンティアの仔を応援するのが将来の楽しみだったけど、それも叶わず人生に幕を下ろしたか……


 ………………


 …………


 ……




「………」


 なんだか声が聞こえた気がした。

 あれ? 死んでないのか?

 もしかして、奇跡の生還?

 ただ、まだなんだか眠い。

 知らない女性の声だと思うけれど、看護婦さんかな?

 とりあえず、もうちょっと寝よう。


 意識が途切れそうになった次の瞬間、放出される。

 そう、放出されたのだ。


 さっきまでぼんやりとしていた声がハッキリと聞えるようになった。聞えてくるのはやはり日本語だ……しかし、身体の自由が利かない。

 その途端、猛烈な頭痛に襲われた!


 痛ぇ!!

 文字通り、頭が割れそうだ!!!

 意識が飛びそうになるが、本能的に意識が飛んだ瞬間に死ぬと感じた。

 耐えろ! でも、マジで痛ぇ!!


「呼吸が無い! ……心臓は動いてるから、人工呼吸をする!」


 ふわっと柔らかい口付け……口? 違う! 鼻だ!

 待って! 俺の身体、人間じゃないのか?

 まずは、呼吸だ! 呼吸をしなきゃそれも死につながる!


 落ち付け……生き物なら、哺乳類なら呼吸の機構自体は変わらないはず……深呼吸……ブフッ!!


「うっ! ……呼吸……始めた……」


 深呼吸した瞬間にむせるとは思わなかった……思わず咳き込んでしまった……

 目の前に居るであろう少女にぶっかけてしまった……正直、すまないと思っている……


「呼吸はし始めたが、今度は立たない……」


 立つ? えっと?

 待て、一度冷静になろう。 まずは目を開けて……


 な、なんなんだー!!


 待て待て待て待て!! なにこれ、魚眼レンズ??


「よし立った!!」


 お、驚いた拍子に手足が伸びて、四つ立ち……え?

 ……目の前には、少女とサラブレッド……そしてここは……


 馬房?


 んー……一度考えるのを止めようか……

 本能が何かを訴えかけてくる……

 おっぱい……おっぱいを飲まなくては……


 ………………


 …………


 ……


 まさに思考停止をしていた。

 俺はおっぱいを吸っている。

 おっぱいは正義だ……


 そう言えば、無性にしのちゃんに会いたくなった。

 あれは良いおっぱいだった……


 …………


 これはちょっとした賢者タイムのようだ。

 今度こそ、状況を整理しよう。


 俺は、船橋競馬場を出たところで南船橋駅へ向かう途中で……引かれた。 しかもトラックに。


 で、そこで一度記憶が途切れて……目を覚ましたからてっきり入院して寝ているのかと思ったら、どうやら自分じゃ無い。


 …………


 異世界転生でもしたか? 人間の喋っている声が日本語で聞こえるし。


 ……いや、ここは日本で間違えないだろう。

 さっきのお嬢ちゃんもおっさんも爺さんも、どう見ても日本人だし日本語を普通に喋ってた。


 そして何より……馬だよなぁ……

 あまりに広い視野に驚いたけれど、馬の視野は350度もあるわけで、人間の200度から急に広くなったから戸惑った。

 戸惑った以上に、慣れなくて気持ち悪い……


 手を広げようにも……変な感じ。

 人間と構造が違うし、筋肉の付き方も違うもんなぁ……


 人間の意識が邪魔してるんだろうが、上手く歩ける気がしない。

 こう……腕立て伏せを中指でしている気分だ。でも、苦しい感じじゃない。


 自分の身体も見えてるし、コレはもう認めるしか無いな。



 俺は、馬だ。

果たして続編は書けるのか!!

なお、馬齢4歳までのプロットは組んであります。


……いつ書くんだろう?僕は……


次の更新を宣言したりしませんので、是非催促して下さい!!(笑)


10/26

視野角に関して間違えていましたので修正しました。

馬は350度、人間は200度だそうです。

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