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俳優の場合

俺は俳優。

この状況を演技で乗り切ってやろう。


「お父さん?」

まずは小さい声で切り出す。


男はまさか自分に対して言ってるとは思ってないようで新聞に目を向け続ける。


「お父さん?お父さんだよね!」

俺はその男の服の裾を掴みながら大きめの声で言う。


男はさすがに無視できなくなってこちらを向いた。

そして俺の発言を反芻したようで顔が驚きで染まる。


「ぼくちんは君の父親では、、、」

「帰ってきてよ!お母さんも待ってる。」


続きは言わせない。

というか、微妙にひく1人称を使ってらっしゃるな。。


「俺達父さんが出て行ったあと大変だったんだ。それでもバイト掛け持ちしてなんとかやってきたんだ。」


男は呆気にとられて何も言わなくなった。

話が聞こえている周囲の人も同様にこちらを見つめる。


「父さんにもツライことがたくさんあったんだろ?もう一度話し合おう?」


人に見られるといい演技をしてしまうのが俺。 


「ぼくちん彼女もできたことないのにいつ子供ができたんだ?まあでも話しあったほうがいいよな。今から行っていいか?」


いや、信じるのかよ!

それは想定外だよ!

童貞歴カミングアウトおつ!


周りの視線に居た堪れなくなった男が逃げ出すというシナリオだったのに。


「いや、やっぱ今日はいいや!またね父さん。」


俺が周りの視線に逃げ出した。


週刊誌に「俳優◯◯、複雑な家庭事情」と報道があったのはそれからすぐの事だった。



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