グリザイアファントムトリガー 映画 感想・考察
急にレビューをここで書くという暴挙に出ました。
しかし、書かずにはいられません。
さて、グリザイアファントムトリガーはグリザイアシリーズの続編となります。
「ファントムトリガー」は「グリザイアの果実・迷宮・楽園」とは少し年数が離れ、登場人物が変わっています。グリザイアシリーズの共通のメイン舞台である美浜学園はファントムトリガーではかなり変化しています。
いくつか例を挙げますと
・学生が5人から何百人かに増えている。
・「楽園」でCIRSが解体されたため、その天下り先としての学園、下部組織SORDの機関となっています。
・めっちゃ入り口がハイテクになっている。(カメラだけでなく改札みたいなのがある)
・学生寮のサイズは、ぱっと見変化していないが、前作の主人公の雄二の部屋(管理人室)がキッチンに改装され、お食事処になっている。
などがあります。
ファントムトリガーはいくつかの巻に分けられ、現在時点では5巻が発売され、6巻がそろそろ発売されるというあたりです。1巻ではファントムトリガーの世界観の説明や、登場人物達の様子が解説されます。
そしてその後の巻ではヒロインたちの過去やエピソードが語られていく、という感じですね。
簡単ですが、ファントムトリガーの説明をしました。
2019年3月15日に1巻・2巻の内容が映像化、90分の映画が始まりました。てっきり何期かに分けるアニメかと思っていましたが、いつの間にか映画になっていましたね(笑)
さて今回はその映画を見てきましたので軽ーくですが感想や考察をしていきたいと思います。無論がっつりネタバレしますので、平気な方、既に内容を知っている方以外は映画を見ましょう!
まず構成としてはEPISODE 1 "SORD"→OP→EPISODE 2"SOUL SPEED"→EDという感じでした。
見てわかるようにOPがvol.1の後に来ています。正直なところその部分はかなり短かったですね。
ゲームでは日常だったり、ヒロイン達の訓練や、新任である有坂先生が学校に馴染めないことへの葛藤、などが細かく描写されていましたが、大幅に削っていました。
まぁ90分しかないので本質に関わらないことは切るんでしょうね。公式のツイッターでも「泣く泣く削った」と言ってましたし、、。
びっくりしたのが、ゲーム上ではセリフが少しあるだけのモブキャラクター達が一応うっすらながらも学園の中にしっかりいるのが描写されてたところですね。序盤に有坂先生とハルトが地下の射撃場に行った時に、色んな生徒がブース?というかそういう場所で銃を撃っている姿が描かれており、ゲームより遥かに賑やかに感じました。ゲームでもほかの生徒がいることは言及されていますが(トーカが一年生が長距離レンジを使用しているため混んでいる、等)、声も姿もあまりないので個人的には閑散としているイメージでしたが、映画ではかなり違っていました。
山本さんのヘッドフォンが外されていた姿は初めて見ましたね。(笑)
さすがだな、と思った点はハルトと学園長がSORDについて説明している際、CIRSが解体された経緯を話すシーンがあるのですが、その時に楽園の時のオスロのタルタロス島が燃えている画像が出て来ました。ゲームでは想像するしかありませんでしたが、しっかりと描写してくれたので理解しやすかったです。
vol.1の最後では助けられた有坂先生のおごりでラーメン屋で皆ご飯を食べるんですが、映像が一時的に有坂先生の視界になり、目の前のラーメンがにじんでいくという描写は熱かったです、Vガンダムのゴメス大尉の視界がにじむシーンを彷彿とさせます。
vol.2はかなり再現度が高かったように感じます。タナトスシステムのアプリをカメラ替わりにする、とかレナとクリスと有坂先生とのラーメントークが無かったりなど細かな点はありますが、かなり忠実に映像にしていました、凄いです、、。
後はグリザイアシリーズお決まりの車両の描写も少なかったですね、レナがマキをバイクで追っているシーン、結構すぐに特攻してたので駆け足感が出てたかも?
残念だったのはタナトスさんの「深見少尉、命中!」が無かったことですね(笑)あれスゴイ好きだったんですが、、(笑)
さて、レナとマキの殴り合いのシーンです。
やってくれましたね、フロントウィング、バイブリーアニメーションスタジオ、、、。
さぁ、何から書こうか、、(笑)
ではまずは、省略・簡略化された(と感じた)シーン。
・レナがお化けみたいにマキを追い詰めている様子。
・戦闘中にレナにハルトから"負けるな"という改めたオーダーの描写(最初の連絡時に携帯をベルトごと捨てていたため。)→「狂犬のレナ」の下りが無かったということ。
・マキが銃を4丁持っていて、それをレナが分析するシーン(あんま重要じゃないけど)
・レナの銃がジャムって顔に当たりそうになった弾丸をレナのイグニスが止めるシーン
くらいですかね?
イグニスが止めるシーンが無いのは少し意外でしたけど、序盤の方にもっちゃんとの勝負でジャムる描写をしていないと、観客が置いてけぼりになるので丸々削ったという所でしょうか。
なので銃の撃ち合い→隠れていたレナが誘導して川にて殴り合い
という感じでした。
PVでレナがマキの拳を受け止めるシーンがあって、これに少し違和感を覚えてたんですけど、正体が判明しました。レナは制服の上着を脱いでいたんです。
ゲームの方では銃を壊されたレナがマキの懐に飛び込んで殴り合い、プロレス技でK.O.しました。
つまり制服の上着着たままマキと撃ち合い、殴り合い、勝つわけです。
しかし映画では草木に隠れていたレナがマキの気を逸らすために、上着を脱いで、木の枝にひっかけました。それに気を取られたマキを川べりに転がる様に連れ込み、殴り合います。
さて、グリザイアの果実をやった人なら分かりますよね?
そう天音ルート、森の中で坂下から逃げ、坂下のスキを作るために雄二の制服を天音に着せたアレです。
鳥肌立ちましたよ。
使いまわし、という風に取る人もいるかもしれませんが、僕は雄二の考えや意志が受け継がれてる気がしてなりません。少し脱線しますがファントムトリガーvol.5の最後のシーンでハルトの師匠が雄二だと示されます。(雄二がフラッシュバックで映り、「頼れる師匠を持つべきだね」みたいなことをハルトは言い、風見流スーパー護身術ワークアウトDVDの技を使用しますから可能性は高いでしょう。)
雄二の弟子であるハルトはレナのマスターです。それならば雄二の意志が受け継がれていたとしても不自然ではありません。ですからぞわっとしました。感動で。
追記
違いました。ハルトの師匠は「アオイ」という女性みたいです(-_-;)6巻買ってから書きます、、。ごめんなさい、、。
そういうヤツはいっぱいあるので後述します。
追記!
vol.6をやりました。
なるほど、雄二が出てきた理由が分かりました。(ネタバレはとりあえず保留、やってない人はやろう!シリーズ最大の謎が分かるよ!)
殴り合いのシーンになり、しばらく殴り合った後にGet heartが流れたのはヤバかったです。
そこからレナが一気に叩き込み、最後の渾身の一撃をマキに叩き込みます。その殴るシーンは線画だけになり、色が抜けました。そこでさっき流れたGet heartがクライマックスに到達するわけですから、鳥肌立たなかったらもう僕が立つしか無い、みたいなレベルです。
あとはマキが美浜に入る直前のシーンですね。ハルトの話をした後のアレクセイ・ニコラビッチがマキに時計を渡す回想でゲーム通りmementoが流れ、重要なセリフがしっかり言われました。グリザイアらしい含蓄のある言葉です。因みにmementoは形見という意味です、マキがもらった時計はマスターだったアレクセイ・ニコラビッチの形見だった、という訳です。
個人的に印象的なシーンはこのくらいでしょうか?
ゲームとの相違点は勿論あり、省略されたシーンも多かったですが、90分という短い尺の中であそこまでまとめあげ、アニメ(映画)オリジナルの描写をするのは本当に凄かったです。予想を圧倒されました。
点数?ここまで読んだ人なら僕の点数を予想することすら容易でしょう。
100点を超えています。
最高でした!!
ありがとうフロントウィング!、ありがとうバイブリーアニメーションスタジオ!
続編希望。圧倒的希望!
気づいてる人が多数とは思いますがオープニングで既に3巻~5巻で出てくるキャラクターが出ています。
グミ・タイガ様・姉者(スパイダーラぺリングしてましたね。
期待が高まります、、、。
追記
vol.3映像化決定!おめでとう!見るよ‼
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以下気づいたことまとめ(ゲームのみを含む)
・トーカが映画の序盤で「焦らせないで!繊細な作業なんだから!」と言います。さて、聞き覚えがありませんか?
「弾はデカきゃ良いって発想が嫌い。なんか考え方が雑。狙撃ってもっと繊細な作業であるべきだと思う!」
グリザイアの楽園マキナが森嶋ラケットにて発言しました。
そしてこのセリフはトーカがゲーム中に「ヴァージニアの教官が言っていた」と発言しています。
果実のマキナルートではマキナはV-9029(ヴァージニアのV)として活躍します。
つまりトーカは教官になったマキナと会った可能性がある、もしくは雄二が教官をやったのかもしれません?詳しくは言われていませんが。
まぁハルトの師匠として雄二はいる訳(違います。)ですから、多分マキナですかね?
・ファントムトリガーの地下射撃場レンジマスター「山本さん」
グリザイア果実・迷宮・楽園・SEの森嶋ラケットで雄二や麻子と関係がある「山本さん」
うん、これは疑いようがありません。山本さん(上)は「あのオッサン」や「師匠は鉄砲鍛冶専門やから」などという発言をしていますのでもうこれは師弟関係確定でしょうね。
ハルトの師匠と山本さんの師匠は知り合いですしね。
side episodeにて雄二と山本さんが話すシーンがありますから。(9029の由来のシーン)
・ハルトが刀を使用している理由「ナイフ戦の延長」雄二はオスロにナイフを教え込まれ、雄二の師匠である麻子は刀を使用しています。麻子は既に亡くなっていますが無関係とはいえないでしょう。
・「なんとかなるし、なんとでもする。」ハルト、レナがマキに言ったセリフです。映画でも出て来ました。これは完全に一姫のセリフです。天音ルートにて天音に対して言いました。
・雄二が北海道旅行の時に壊した麻子の油冷バイクが地下駐車場にまだ置かれている。vol.3参照。
・vol.5で雄二がフラッシュバックで映るシーン dancing bulletが流れる。
・レナがマキに「自分の銃で自分の腹を撃ち抜くハメになるよ」はい、これも楽園で雄二がテュポーンにやった技ですね。
・vol.3 クリスがニワトリの持ち込みを求める時2羽許可されてました。白色レグホンを思い出します。
・その昔あるCIRS職員はこういいました。「苦手はあっても、不可能は無い!」きりっ!
パッと思いつくだけでこんなにあります。感動すら覚えるレベルですね。
まだ追記します。
はい、大分遅れましたが、6巻は初日にプレイ済みです。
・ハルト、雄二と麻子の実質子供である。(遺伝子配合のため)
・因みに友人に言われて気づきましたが、楽園のみちるの赤ちゃんが一縷なんですよねぇ……。
年月的には絶対にありえません、一縷さんが高速成長を遂げていない限り。たしかに金髪だよなぁ……。でもみちる千石家とは絶対ちゃうでしょう(笑)
クロノスリベリオンのPV見ましたか!?
いやぁ熱かったぁ、、。
なんといっても一姫が美浜の制服を着ているのを見て不覚にも涙が出そうになりました。
クロノス、とはギリシア時代かなんかで時間、を意味し、リベリオンは反逆、です。
そして卒業したはずのクラスSがいる。一姫も学園にいる。確実に時間が巻き戻るでしょうね。正確には
Sだけがタイムスリップとかかもしれません。クラスDとかは本編でも出ていませんしね。
さて、タイトルロゴの秘密に気付いた方はいますか!?
グリザイアシリーズには結構な割合で入っている”果実”。
今回は砂時計の中に果実とDNAのらせん構造、そしてそして!!!
9029!!!!!
やってきたぁ!!!雄二の復活ktkr!
という訳でゲームのキャラとかにも期待しますが、何よりシナリオが気になります。
とりあえず僕は一姫とムラサキの為に金をかけるでしょう。ベタですが、圧倒的推しです。
性格は天姉が好きですが。
いや、全部好きですね最早。
わー、久しぶりに見たら凄いことになってる……。
2000人もの人が見たんですって……。
ありがとうございます、いやこんなになるとは思ってなかったんで焦ってます。
ファントムトリガーって前作に比べて注目度が異常に低かったのですが、やはりフロントウィングの作りこみは健在どころか増している気がします。
是非皆さん、見ましょう!今現在では3巻の映画であるスターゲイザーのクラウドファンディングが終わる時期です。絶対見に行く。そして考察記事を書きます。