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セカイはきみのもの
幼いころ お絵かきが大好きだったきみは
クレヨンでどこにでもラクガキをした
床に線路を引いて 電車を走らせ
壁にビルを建てて 怪獣に壊させ
ビューンビューンドドーンドドーン ときみが叫べば
子供部屋はあっという間に
小さな映画館になった
さすがに今ではもうあのラクガキはなくなっているけど
たしかにきみはせかいを動かしていた
ここら辺は日付けがメモしてない詩なので、時系列順ではない可能性があります。
この詩はタイトルもなかったので、小さく書いてあった構想メモから取りました。タイトルがつけられてない詩にタイトルをつけるのは、今の自分と昔の自分のコラボレーションみたいで、なんか楽しいです。もう一度読んでみて、今現在どう感じて、こんなタイトルがふさわしいんじゃないか、とか考えながら。書いてます。