パープル・ピープル
見上げた空のところどころに
バグのように発生する
人間と同じ大きさの
人間と同じ形の
人間と同じような 紫のなにか
日に日に数を増し 空を埋めていく
世界の人口と一致したころ
ついに彼らは動きだす
バンザイする者
でんぐり返しする者
笑う者
大声で叫ぶ者
踊る者
2.5秒後に
彼らは重力を手に入れ
一斉に落ちてくるだろう
"シュール"をテーマに書き上げました。とはいえ、何か意味を予感させるような作風なので、超現実ではありますが、理不尽と言ったほうが合ってるかもですね。芸術は疎いので、当然絵画も詳しくはないのですが、ルネ・マグリットさんの作品は心をひかれるものがあります。いわゆるシュルレアリスムの画家ですね。
ポエムでは、シュールやギャグといった作風の作品は極端に少ないですよね。「なろう」内で見ても、多いのは生き死に・恋愛を扱った作品ですね。それもダークな方向に。潮風の好きなABCもまさにその2つを主に歌っていますし。詩作は、感情をぶつける作業でもあるので、どうしても関心の高い強い想いが前面に出てきやすい。ネガティブな事柄は確かに胸にいつまでも残ります。読み手の心にも共感を生んで、慰みにも励みにもなりえます。
明るいだけの作品は"風情"に欠けるので、ただ軽いだけのポップになりがちなのかもしれません。ですが、、、ですが、そういう詩があってもいいと潮風は思います。王道なのが「現代自由詩」だとしたら、風情に縛られない邪道なのは「フリースタイル」とでも呼べばよいのでしょうか。潮風は他人でも誰が読んでも楽しめる、分かりやすい・読みやすい作品を心がけているので、良い意味で「ポップ・ポエム」と呼んでもよいですね。簡単な言葉しか使わない分、その言葉の組み合わせ方・使い方が重要になってきます。と、ここら辺は活動報告にまとめた方がいいかもですね(汗) キリがない(^-^;
詩がヘタクソな分、新境地を開拓してアイデアで勝負する、ズルい潮風でした……笑汗