解放 / 無題
「解放」
いちばん大切なものを
橋の上から
ポイッと投げた
ポチャッと落ちた
音もなく沈んで
見えなくなって
花よりも 鳥よりも
風よりも 自由になった
「無題」
ごらん
自由が風に吹かれて
転がっているよ
コンクリートの上を
歩道橋の上を
じゃり道の上を
アスファルトの上を
坂の上を
そうだ
僕も自由なんだ
そして君も
言うまでもなく、自由がテーマのショートポエム二本立てですね。
「解放」怖い詩にも取れますが、ネガティブな意図は全くないです。大事なものを一度手放して身軽になることで、見えてくる景色もあるかと思います。逆に石コロのような「全く大事ではないもの」を放り投げるときに、"もしこれが大事なものだとしたら……?"という逆説的な発想の方が近いかも。より一層、大事な何かに気付けると言いますか。感性で書いた詩を、言葉で解説するのも分かりにくいですね(汗) なんていったら、本末転倒ですけど。
「無題」より自由を際立たせるために、今あえて「無題」としました。自由というのはどこにでもあるから自由なんですよね。気持ち一つで、いつでも、どこでも、誰でも自由になれるのではないか。なれるといいな。まあそれが、究極に難しいんですが。。。自分が自由だと思える人は、世の中にどれだけいるでしょうか。幸せとイコールでもいいかと。(三本柱でいうと、夢+自由+愛=幸せ、ですかね??)
では次。