妖精のせい
※この詩は『詩とファンタジー No.15 2011 夏眺号』に掲載されました。
身の回りのちょっとした不幸は、
みんな妖精のしわざなんだ。
日本は稀に見る妖精大国だから、
目に見えない小さな妖精たちが、
ケチなイタズラをするってワケ。
くつひもほどき妖精
ねぐせ妖精
ゴミ箱にゴミが入らない妖精
良い詩が思い浮かばない妖精
ほうれんそう妖精
くしゃみ妖精
電車にギリギリで乗り遅れる妖精
その他大勢の妖精
つまり悪いのはオレじゃなくて妖精。
本当はとってもできる子なのに、
実にけしからん奴らだ。
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やなせ先生に奇妙でおもしろい、と褒められました。~妖精攻めの段ですね。批評されたことを生かして、2を書いてみるのも良いかもしれない。潮風にしては珍しく「あるあるネタ」でアイデアありきの詩なので、芸人さん並みに情報収集さえすれば、書くのはそれほど難しくないと思います。元々、表現で勝負するタイプではないので(泣) 真面目な作風が多い中、ウケ狙いの詩は独特に映り、自由に書いてる『雑詩集』にも合った、潮風らしいポエムになっているのかもしれません? ある意味、新境地ですよねwww というわけで、頑張っていきます!
『詩とファンタジー』という雑誌は、読者が投稿した詩に、絵師さんが絵を付けてコラボレーション掲載してくれるのが特徴です。潮風は『ダレン・シャン』というダークファンタジーの児童書が大好きなのですが、その本のイラストを担当されている田口智子さんも描かれてたので、掲載されて担当されれば良いな、と思ってました。しかし何とか載ったのは、この「妖精のせい」だけで、しかも最後のページの白黒部分でした。いわゆる惜しかった作品コーナーですね。当然、イラストも付きません(涙) 本編のカラーページに載ることを夢見てましたが、、、やなせさんが亡くなってしまい、雑誌を買う頻度も少なくなり、やがて完全に遠のいてしまいました。次に発売したら、久しぶりに購入してみようかな?? みなさん本当に詩が上手なんですよね。