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今日で終わり。

今日で人生を終わります。

 今が嫌で25年の人生を終わらせたくなった。いざ、終わらせた見ることを考えると俺の人生は何だったんだろうと考えてしまう。

 学生時代は、何も考えずとにかく、友達とアニメの話やゲームばかりしていた。好きな子の話や勉強の話は、していたと思うがあまり、記憶にない。アニメやゲームのことしか、印象に残っていない。休み時間は、アニメの話、別に好きではないのだけど、友達と似合わせて見ていた。他人が作ったものをみんな自分のことのように話していた。学校がない日は、友達とゲームをしていた。今を思えば、友達もいるのにゲーム画面ばかり、見ていた気がする。

 そんなことに小中高大の全て学生生活に費やしてしまった。世の中が想像する青春なんで一つもなかったような気さえする。

 そんな学生時代を終えて、小売業の会社に就職した。選んだ理由は、特にない。ただ、みんなにせかされ、汗って決めた会社がここだった。

 会社に入り、社会に出てみると、いかに学生時代が自由だったかがわかった。そして、自分がいかに無駄なことをしていたかがわかった。やり直せるなら、もう一度、学生時代のあの頃に戻りたい。今は、そんなことを考える毎日をただただ、過ごしている。日々を過去に捕らわれた亡霊のように消費していくだけになっていた。だけど、そんな日々は、今日で終わりにしよう。来世に期待しつつ、俺は、行動に移した。


 あっけなく、俺の人生は終わった。

 今は、走馬灯を見ている。走馬灯を見ながら、いかに、何もしていない、人生かを思い知らされた。「まぁいいさこんな、人生は、もう終わったんだから」と俺は独り言を言った。そして、走馬灯は、おわりを迎えた。


 走馬灯が終わり目の前が真っ暗になり、音も無くなった。俺は、そんな中、何も考えず、人生を終えた開放感に浸っていた。そんな中、暗闇から声が聞こえた。

 「中島様」と聞こえた。それは、俺を呼ぶ声だった。その声は、さらに続けてこう言った。「いかがでしたか?人生をやり直してみて」と、それを聞いて、俺は、すべてを思い出し、愕然とした。

 俺は、今の人生が嫌で毎日をを過ごしていた。そんなときにテレビのCMで人生シュミュレーターのことを知り、今の人生をもう一度は、やり直したくなった。そして、今ここにいるわけだ。

 突然、目の前がが明るくなった。俺は、ベッド上に仰向けで横になっていた。目の前には男が立っていた。「中島様がご希望されていた。期間は50年間の体験ということでしたが中島様は、25年で終わりになされました。残りの25年の分の金額は、返金できませんのでご了承ください。」と男は言った。俺は、ぼう然とそれを聞きいていた。俺は、人生シュミュレーターで今と同じ25年間を過ごしていた。そして、どこに行っても自分は、自分であるということを思い知らされた。

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