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白い黒猫のタンゴ(短編集)

スーラーナントカ

作者: 白い黒猫

 お昼休みを、三十分ずらして取るのが社食を良い感じで座れる方法。十二時ピッタリにとった集団が食事を終えて去っていくタイミングだからだ。ウチの会社の社食はテレビで紹介されるような健康的なランチを出してくらるわけでも、驚くような豪華な料理を食べられる訳でもないけど安い。五百円で定食が食べられるから、ついついいつも利用してしまう。

 ここの定食にはA定食、B定食、I定食の三ジャンルがあり、さらにそれぞれに三種類くらいの料理が用意されている。A定食はしょうが焼きとか唐揚げとかの普通の定食、Bは麺類や丼系、Iはパスタでイタリアンランチの略らしい。


挿絵(By みてみん)


 そして今日もランチを食べようと、本日の定食を書かれた看板に謎のメニューがある。酸辣炒嗎麺と言うと酸っぱ辛い感じ? 最後が麺だから麺料理なのだとは思う。でもその間の正しい読み方に自信がない。

 A定食の食券を買いカウンターの向こうの店員さんに声かける。

「スーラーナントカ下さい」

 そう言うと、オバチャンの店員さんは正しい料理名を伝えてくれると思った。店員さんはニッコリ笑い頷く。

「スーラーナントカ一丁入りました~♪」

 大声でそう厨房に注文通してしまった。しかしそのスーラーナントカとやらは出てこない。オバチャンが戻ってきて私の顔を見てハッとする。

「お客様、スーラーナントカですよね?」

 なんか私がスーラーナントカみたいな事を言われる。

「スーラーナントカお待ちです! 早めにお願いします!」

 オバチャンは私に謝りながら、コッソリアイスコーヒーをサービスしてくれたが、料理名は分からず。聞いてみても、「さあ?」と言われてしまった。すると若い男性の店員がどんぶりに入った何かを持ってくる。

「スーラーナントカお待たせしました!」


挿絵(By みてみん)


 店員さん皆さん料理名を知らないらしい。見ると豚キムチ海鮮ラーメンらしきものがお盆にのっていた。コレがスーラーナントカらしい。

 私はスーラーナントカという料理としてその料理を美味しく頂く事にした。


友達に聞いたところ『スーラーチャオマーメン』ではないかと。

しかしそれでググっても料理として出てこないらしくて。社食のオーナーのオリジナル料理だったのでしょうかね?

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