あなたはブラック?それともグレー?
お久し振りの徒然コラムシリーズ。本日のお題は『ブラック企業』と『秘密保護法』です。
まず前者の話題に入りましょう。私、先程「あなたのブラック度検定」なる診断を
して驚いたのですが、ブラック度90%だそうです。もう真っ黒に染まりそうな状態でした。
けれども、私の現在働いている職場はそれ程内容も厳しくなく、不満と言えば
担当者の方の対応が、同じバイトの学生たちと比べて横柄に見える位のものです。
しかしながら、「ブラック企業」は現在どの業界でも騒がれていますよね。
契約した際に、給与の中に残業代を予め含めておく企業や、最低賃金で長時間労働を
強いる企業など、挙げればきりがありません。彼の某有名飲食店チェーンも「ブラック
企業」の一派と言われています。
そこでふと思うのですが、ネット上で言われている「社畜」と「ブラック」とは、何が
どのように違うのでしょう?「社畜」は、一応会社環境は良かったりするんでしょうか?
けれど、そういう方に限って、仕事が無くなった後の焦燥感から無気力状態に陥りそうで
怖いですね。「ブラック」の方は命の危険も伴うので、一概に比較は出来かねますが。
結論。私は「社畜」にも「ブラック」にもなりたくはありません!
(なんと身勝手な結論だろうか……;)
さて、今回の本題は後者となります。「情報開示と秘密保護法」についてのお話です。
昨今衆院で強行採決が行われた『秘密保護法』。具体的にはどんな法案かというと
「国の安全保障に関して特に重要な情報を「特定秘密」に指定し、それを取り扱う人を
それを外部に知らせたり、外部から知ろうとしたりする人などを処罰することによって
特定秘密を守ろうとするもの」だそうです。(日本弁護士連合会HPから一部抜粋)
しかしながら、この法案、実際にはさほど効力が及ばないそうで、「付け焼刃」的な
意見も散見されています。この法案が可決されて真に問題となるのは、国民生活が
脅かされるからだ、とある新聞に記載されていました。
資料として閲覧させて頂いた同HPの冊子によると、現在議論されているTPP
会議や原子力問題、領土・軍事関係の問題までもがすべて「特定秘密」に指定され
国が国民に否応なしに制度の決定・法案の改変が行われるようになる懸念が
あるらしいのです。即ち、我が国の『民主主義』が危うくなるということです。
ところで、話は横道に逸れますが、私を含めたネット愛用者にとって大打撃となる
法案が施行されました。JASRACが筆頭となり制定された『違法ダウンロード禁止法』
がそれです。この法案によって、「音楽の権利」を守ると言っていたJASRACですが
実際のところ時代はCDよりネットからのDL購入が主流になりつつあり、この法案が
あろうと実効力は微々たるものでしょう。問題なのは「違法にアップロードされた
映像や音楽をDLしてしまった者にも処罰が下る」ことで、それが例え知らず存ぜぬ
だった場合でも罰則の危険に問われる、という部分です。
この法案が施行されてからというもの、ネット上での自由な風潮が規制を受け
数々の創作物が削除対象に挙がりました。こう言うのも何ですが、私はここまで
ネットに規制を受ける前に、当事者側でモラルある行動が取れれば良かったと考えて
おります。されど人の倫理観はネット上では意味を成さず、結果このような閉塞感漂う
現状を過ごすに至っています。これ以上、表現の自由に歯止めをかけさせない為にも
ネットユーザー一人一人が、自分の行動を見つめ直さねばならないと感じました。
翻って秘密保護法の件に戻りますと、問答無用で大衆の意見が封殺される危険性を
孕んでいる、という懸念が第一に存在します。極端な話、戦前の軍国主義性に立ち返る
事になってしまうやもしれません。
皆さんは、それでも政治の一切を政府に一任しても良いとお考えでしょうか。
現在の政治状況は、大変バランスの悪い所で均衡を維持しているように思えます。
これ以上溝が深くなる前に、いち国民として出来る限りの事はしておきたいというのが
私の率直な意見です。
それでは、今回はこの辺りで締めとさせて頂きます。