今後の計画は・・・・・・
諸事情でクリカラの名前を変更いたしました。突然の変更申し訳ございません。
冒険者の初襲来より一週間後、ある程度にぎやかになったダンジョン最奥の隠し部屋で、ナズナとテイロンが、今後の予定を話し合っていた。
「どうにかダンジョンの体裁は整いましたね」
「うむ、第二階層以外は実に和む光景だ」
「・・・・・・もう一回痛い目遭ってみますか? なんで私の作ったショゴス隊以外色物なんですか!! まともな魔物創りませんかボケマスター!?」
現在のダンジョン内は、畑に住み着いてきたスライム(某国民的RPG似)以外モンスターは存在せず、魔物もナズナが直属部隊として創った黒いスライム(液体状)であるショゴス以外は、第三階層に住むマーメイドの魔物(勿論テイロンの趣味)とチナ達しか存在していなかった。
「いいではないか、ちゃんと戦闘力はあるのだから」
色物であろうと戦闘力はあるから問題無し、そう言うヴリトラに対し、ナズナの額には、徐々に青筋が浮かび始めていた。
「ちなみに第三階層まで進入されたらどうするおつもりで?」
「無論、遠巻きに攻撃させて後は退避だ」
ブッチン
何かが切れる音と共に、ナズナの背後から赤黒いオーラが登り始め、いつの間にか握られた抜き身の刀は、同じオーラを纏い、禍々しく光っていた。
「それじゃあ意味が無いって事に、気づきやがれボケマスター!」
※少々お待ちください。
「つ・ぎ・は、まともな魔物を作るかモンスターを連れて来るかしてくださいね?」
「ヒャ、ヒャイ」
いつも通り血まみれになったテイロンの返事に満足しながら、彼女は話題を元に戻した。
「体裁が整ったとは言え、まだダンジョンとしてはまだまだ軌道に乗ったとはいえないです。何故かは分かりますよね?」
「存在が周知されていないから、だな」
「その通りです。ダンジョンを運営する者にとって一番の収入は侵入者の所持品強奪や、ダンジョン協会から侵入者の強さに応じて支払われる報奨金。それと、言い方は悪いですが侵入者を捕らえて売り払う奴隷売買ですからね」
「この間の冒険者の報奨金はEランクで安かったからな」
「妥当だと思いますよ? あんな隙だらけな奴なら」
ダンジョン協会、それは乱立するダンジョンを把握するために、魔王の命で設立された国立機関であり、近隣ダンジョン間のトラブルの仲裁、協会が契約しているモンスターの派遣仲介や、傭兵モンスターの斡旋、光族討伐の報奨金や、奴隷売買の仲介を目的に設立されている。
光族討伐の報奨金にはランクが設定されており、Gランク(普通の子供クラス)~Sランク(勇者クラス)までがあり、Gランクでは飲み物一杯分しか貰えず、Eランクだと四人家族が一週間暮せるかどうかの額である。
つまり、ダンジョンの事が周知され、多くの冒険者が侵入し、それを迎え撃てば迎え撃つほどに、ダンジョンを運営する魔族は儲かるのである。
ちなみにGランク報酬が支払われる事はほとんど存在しない、当たり前の事だが捕らえて売ってしまった方がお金になるからである。
「でも、あんまり今の段階で周知されすぎると逆に問題です、まともな戦力がいないんですから」
「だがな、そもそもの問題として、ここの位置が位置だからな・・・・・・」
「辺境中の辺境ですもんね、それも国境と真逆の方の」
現在、光族と闇族の戦況は、小競り合い程度の平穏さを保っているとはいえ、双方が国境線に戦力を集中させているため、高ランクの者は皆、国境沿いや大きな有名ダンジョンに行ってしまうのであまり辺境にくることは無い、しかも彼等のダンジョンは、近隣に村が片手で事足りる数しかない程の辺境では、そもそもの冒険者の数が見込めない悲劇がある。
「餌撒きしかないですかね?」
「あれか・・・・・・しかし、あれをやるなら後十階層は増やしておいて、五種類はモンスターか魔物を増やしておきたいところだな」
「階層は私でも作れますから、マスターには魔物創作にだけ集中してもらっても、一ヶ月ちょっとですか・・・ 先は長いですね」
「まぁしかたが無い、しばらくは準備に精を出そう」
新たなるダンジョンの充実を決意した二人の努力が芽吹くかは、まだ誰にも分からない。
あとがき談話
と言うわけで主役コンビが片割れナズナ、カモ~ン。
さっさと来て語ってくれ。
ナズナ「何を語れと言いますか、このヘボ作者」
何も決めて無かったり・・・・・・
ナズナ「・・・・・・プロットも作らず始めるから」
ぐはっ、うう、作り方がいまいち良く分からないんだよね、プロットって。
ナズナ「さすがは理解力小学生級なだけはありますね」
ほっとけ!
ナズナ「次回は出来るだけ速く更新してくださいね作者」
うう、分かってますとも。
ナズナ「ではこの辺りで」
お目汚し失礼いたしました。
ナズナ「出来たら感想や誤字報告等を頂けましたら作者が喜びますので、よろしくお願いします」(ペコッ)




